ちょっと古い小物達(ChipCard VW-200)

昨夜に引き続いて古い小物の棚卸し。

今のIBM(いや、違ったLenovo)からは絶対出ないであろう一品。ChipCardのお話。

当時のIBMは垂直統合スタイルを標榜していたため、外出先のビジネスマンをサポートするためのガジェットに非常に注力していた。ThinkPadの始祖であるPS/55 noteとそれを成立させるための液晶部門とHDD部門、超小型PC(ウルトラマンPCことPC110)、所謂チャンドラー(IBMとリコーの合弁であるライオスシステムでしたっけ)、一時期はPalmも扱っていましたね。

その中でも異色の一品が、こちらのChipCard VW-200です

Chipcard

見てお判りのようにPCカード(今や死語)スロットに直接挿入することでノートパソコンとPIMの連携を行う事が出来る結構便利な電子小物。

サイズは広げるとPCMCIA(PCカードの規格ですね)TYPE-2の規格Size、折りたたむと丁度TYPE-3の厚さに収まり、ノートパソコンのTYPE-3スロットに折りたたんだまま挿入数することも出来たようです(試したことないですが)。

本体にボタン電池が内蔵されているため、単独でもスケジュールの修正やメモ書き等に使えました(漢字入力も出来たのです)。

ハードウェハのスペックはたいしたことなかったと思いますが、表示には拘りがあったようでモノクロながら240x320pixelと初期のスマホ並の解像度をこの極小Sizeで成立させる尖りようで、当時の携帯では困難であったボリュームのある日本語メッセージの閲覧も楽々でした。

筐体の質感にも拘りがあり何とThinkPadの表面処理と同等のスキンコートがされており、ThinkPadの弟分としてしっかりキャラクタライズされている点からも当時のIBMのポリシーが窺えます。

アプリケーションについては殆どありませんでしたがPC連携用のアプリケーションは多少出回っており、実際に溜まったNiftyのLog送り込んで、を車内で読むには丁度良い塩梅でした。

全く同一スペックのハードウェアをPHSに組み込んだ(今みたいに「PHSを」ではなく「PHSに」です)DataScopeなんて物もあって、当時としては非常に先進的な「通信できるPIM端末」として一世を風靡していました。

しかしながら、IBMの狙いはあくまでも「垂直統合モデルを成立させるためのone item」としての位置付けであり、企等で採用された場合には専用アプリがバンドルされてカスタマイズモデルとして供給されていたはずです。

そのようなビジネスモデルを執る中、コンシューマー向けにわざわざ市販してしまう当時のIBMの心意気はファンとして楽しい限りでした(IBMユーザーの溜まり場と言えばPS/Plazaと呼ばれた若松の地下1階とT-Zoneでしたね。こちらはミナミに移った頃のT-Zoneで購入)。

発売はwiki先生をご覧頂ければ判る通り1996年と15年以上も昔の話、Windows95が大躍進した時の物語です。

まだパソコンが企業でも一人一台となっておらず(CAD室という言葉とドラフターが現役)、論文作成のために大枚叩いて買い込んだThinkPad701cとこいつを持って会社でnifty経由でメールを打ったり、PC98の一太郎に持って行く文章のドラフトをWord Perfectで打っていたのを好奇の目で見られていた頃に、PCとのドック連携と高精細液晶によるPIM/viewerを成立させていたのですから極めて先進的な電子小物だったと思います。
(ちなみに最初に在籍していた会社でメールが使えるようになったのはその翌年頃からでした)

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ちょっと古い小物達(ChipCard VW-200)」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: ちょっと古い小物達(スマートフォンへのアプローチ Nokia E61) | 八ヶ岳の南麓を彷徨って

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