たまには伊那も(中央構造線を下る)

さて、杖突峠を越えて、伊那に入ると風景は大きく変わっていきます。

急峻に立ち上がる諏訪側に対して緩やかに谷間を下っていく伊那側。構造線付近は地形の変化に富んでいます。

杖突峠を越えた時に寄り道するのは高遠の桜…ではなくてもう少し先まで進んで、旧長谷村にある「道の駅 南アルプスむら」だったりします。

この道の駅で作っているパンは美味しい事で有名で、近隣はおろか各地から観光バスが来訪するくらいの名物になっています。

到着が生憎お昼過ぎだったため、ほとんど残っていなかったのですが、名物のクロワッサンと少々をゲット。

こちらはお持ち帰りの抹茶マフィン(BB9790のカメラにて)。

道の駅・南アルプスむらのマフィン

そして、道の駅のすぐ目の前には全面結氷した美和ダムのダム湖が広がります(こちらもBB9790のカメラで)

結氷した美和ダム

真っ白に結氷した湖面が広がる美和ダム湖。もちろん、ダムのゲートは閉鎖中。

この美和ダム、中央構造線特有の不安定な地質のど真ん中に築かれたため、降雨の度に周囲の山から土砂がどんどん流入。余りの土砂流入の多さにダムの貯水容量が圧迫され、遂には史上初めてダム貯水容量を保護するためにバイパストンネルを掘るというとんでもない工事が行われたダムです。

バイパストンネルと併せてダム湖への土砂の流入を防ぐ目的で建設された、越流堤の上流になる長谷湖側は冬場の渇水期を利用した土砂の浚渫が真っ盛り。普段はエメラルドグリーンの水を湛える湖面も今日は工事現場の土場そのもので、ちょっとがっかりです(こちらもBB9790のカメラにて)。

浚渫中の長谷湖

そんな工事現場のようなダム湖の湖畔に、地学好きの方にはちょっとした見学スポットがあります。

中央構造線溝口露頭

ジオパークにも認定された「中央構造線溝口露頭」です【クリックでフルサイズ】。

ちょっと判り易くするために赤い矢印を入れましたが、この線沿いに日本の東西が分かれていることになります。

地学がお好きな方の中にはこのような露頭を巡っていらっしゃる方も多いかと思いますが、ここでちょっと困ってしまうのは説明用の看板です。

こちらのサイトをご覧いただければ判ると思いますが、何と言っても「柵の終端より先が中央構造線」なのですよ。

従って、この観察場所で看板を眺めて、実際の露頭を見ても一見して何処が中央構造線か判らないのです(正面の薄い変色部分と完全に見誤る)。

せっかく日本ジオパークの認定マークまでつけているのですから、一見してちゃんと把握できる説明板を整備してほしいものですね。

美和ダム湖

そんな事を考えながら氷結した湖面を照らし返す西日を浴びて、一旦高遠に戻りつつ、再び伊那谷へ向かいます【クリックでフルサイズ】。

この後、火山峠を越えて、駒ケ根まで行ったのですが、残念ながら木曽駒の写真を撮るチャンスを逸して、最後に辿り着いたのは、権兵衛峠の入口、与地から眺める伊那谷を。

権兵衛峠入口より伊那谷と南アルプス

もう夕日が西に傾きかかっていますが、伊那谷の広がりを南北に均すかのように並び立つ南アルプスが眼前に広がります【クリックでフルサイズ】。

普段、東側から見る南アルプスはいきなり聳え立つイメージが強いのですが、伊那谷側から見ると手前に中央構造線の山々が入るので、少し優しい雰囲気でしょうか(木曽駒はそれこそ覆いかぶさる位の迫力なのですが…やっぱり写真撮りたかった)。権兵衛峠入口より南アルプス夕景

最後に、我が家の方向に立ちはだかる仙丈ケ岳をアップで【クリックでフルサイズ】。

もちろん、このシーズンに(というか、何時でも)南アルプスの山々を越える事は叶わず、伊那谷が切れる諏訪湖へ向けて車を走らせる事と相成りました。

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たまには伊那も(中央構造線を下る)」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 南牧村のちょっと不思議な「日本のおへそ」(市場坂の平面直角座標系第Ⅷ系原点) | 八ヶ岳の南麓を彷徨って

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