CooRie10周年(大好きなアーティストの作品への想い)

今日はちょっと脱線して大好きなアーティストさんの話です。

「アニソン」と聞くと、どのようなイメージをお持ちになるでしょうか?

お子様向けの童謡でしょうか、それともオタク御用達の電波系サウンドでしょうか。

どちらも正解だとおもいますが、そんなちょっと特殊なジャンルに思えるアニソン一筋でデビューから10年にも渡ってしっとりと歌い続けていらっしゃるアーティストさんが今夜紹介するCooRie(アーティストさんの名前ではrinoさんですね)です。

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アニソン出身故にいわゆる「タイアップ」でデビューしたCooRieの曲を最初に聞いたのはもちろんアニメのエンディングテーマ曲としてでした。

そのボーカルは今にも折れてしまいそうなか細い声量をいっぱいにエフェクトでカバーするというまさにタイトロープのような歌唱で、優しさを感じるけれども決して印象に残るアーティストではなかったと思います。

特にこの時期(2003年ごろ)は声優ではない無名のアーティストがアニソンでデビューするというパターンが比較的多く、同時期のデビューで現在ではアーティスト活動を止めてしまった中の一人として埋没してもおかしくない位、印象の薄い曲でした。

そんな中で、デビュー2曲目としてアニメのオープニング曲を射止めた「流れ星☆」が原作の持っていたほのぼのとした素朴さと、クラシカルでpopな曲調とオープニング曲ゆえのスケール感に合わせようとそれこそ必死に歌唱するボーカルの純朴さのマッチングが妙に心に引っかかるようになったのです。

そして3枚目の「未来へのMelody」。再びエンディングに回ったその曲調は作品が持っていたファンタジーさとちょっとした切なさを上手く表現、ボーカルも前の2曲と比べると見違えるようにマッチング、ちょっと心もとないナイーブともいうべき声質もさらに切なさを引き立てる「聞かせる」サウンドに変貌していたのです。

その頃、仕事に行き詰まり、閉塞感の真っ只中にいた自分をある意味癒してくれたその切ないサウンドにアニソンという枠を意識せずに好きになったのです。

結局、仕事を一度辞めて再び別の仕事を始めるまでの不安定極まりない時期、八ヶ岳の南麓に移り住んで再び仕事を始めたころの不安や、緊張、どうしようもない寂しさを癒してくれたのが、切なさを訥々と奏で続けるCooRieのサウンドだったのでした。

そうやって掘り出し物的にちょっと気に入ったアーティストが見つかると長く活動して欲しい、多くのファンになった方々はそう願う事でしょう。もちろん、私もそうです。

しかしながらアニソン歌手や声優出身の方がアニメの曲を歌う場合、いわゆるボーカリストとして参加する場合が多く、タイアップ故に作品が終わってしまうとそのボーカルが聞けなくなってしまうことがままあります。

CooRieが同じような運命を辿らなかった大きなポイント、それはボーカルのrinoさんがデビュー当時から作詞、作曲を手掛ける「シンガーソングライター」だったことではないでしょうか。タイアップもオリジナルもすべて作詞作曲を行い(現在は一部の編曲も)、あらゆるアニメタイトルに楽曲を提供する。その中で自分のボーカルも織り交ぜるという、作家としての一面があったからこそ、息の長い活動が続いているのだと思います(間違いなく伊藤真澄さんの系譜を継いでらっしゃいますよね)。

その作品性が最も強く表れているのが2枚目のアルバム「トレモロ」に収められている「心編み」だと思います。

切なく、内証的なボーカルから奏でられるそのメッセージはあまりにもストレートに心模様を語っていきます。「バイトした朝のコンビニで レシートの裏 綴った詩 ジーンズのポケットに集めて 帰り道見た蒼空」

「自信なんてない それでも 決めたんだ この場所で夢を奏でるよ」

一人都会を飛び出し、頼れる物をほとんど持たないままに残業と徹夜に明け暮れながら何とか自分の「居場所」を見つけ出そうと足掻き続けていた時、このフレーズに何度も励まされたのでした。

そして、エンディングテーマにもかかわらずシングルとして最もランキングの高かった「優しさは雨のように」。丁寧なサウンドメイク(CooRieの作品はその温かい感じを大切にしたいからでしょうか、予算的に厳しいアニソンにも関わらずほとんどの作品のレコーディングでストリングスが加わります)、作品のイメージを最大限に表現した切ないボーカルと歌唱、そして歌詞が一体となった素敵な一曲です。

「I Believe 涙の向こうで待つ光 上弦の月が照らす 孤独に咲いた強がり 摘まないで 迷っても必ず行くから」

切なさをシーンに織り込んだこのフレーズを聞く度に「もう一度がんばろう」と思えてくるのです。

(ちなみにCooRieの作品はそのサウンドの方向性からオープニングより作品の印象をしっとりと落ち着かせるエンディングに採用される事が非常に多いですね)

最近はアーティストとしての活動より作家としての活動が多くなったCooRieですが、それでも時折リリースされる切なさを帯びた、そして年を追うごとに膨らんでいく「優しさ」を添えたボーカルとサウンドをこれからも密かな楽しみにしていきたいと思います。

彷徨い、定見定まらず、未だ青二才の感が抜け切れない揺れ続ける私の心を支え、癒し続けてくれたCooRie(rinoさん)のサウンドがこれからも末永く聞けますようにと、いちファンの小さな願いです。

続編です : CooRie 10th Anniversary BEST ALBUM ‘Brilliant’

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CooRie10周年(大好きなアーティストの作品への想い)」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: CooRie 10th Anniversary self cover album「melodium」クリエーターrinoとアーティストCooRieの交差点 | 八ヶ岳の南麓を彷徨って

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