スズキのコンセプトモデルiV-4はSX4の後釜となり得るか

New! : 2015年2月19日:遂にSX4の後継モデルSX4 S-Crossの国内版が正式にアナウンスされました。

SX4 S-Crossスズキアリーナ諏訪に置かれていたSX4 S-Cross試乗車(2015.3.6)

詳細は公式サイトをご確認いただければと思いますが、プレスリリースにありますように、輸入車扱い(年間600台とこれも輸入車的)という事で、ちょっと不思議なデビュー。しかも初めから初代SX4以上にレア車になること確定な登場となりました。

イメージ的には小さなアウトバックという位置付けですので、subaruのXVや日産のジューク、これから出てくるマツダのCX-3がどうしても腑に落ちない方への選択肢として用意されていると考えたいところです。

こちらの販売店さんのサイトにカタログの内容が写真で公開されてます。ご参考まで。

New! : 2015年2月11日:発売が近づいてきました新型SX4 S-CROSS。正式名称には「SX4」の名称が残るようです(これ、車名を変えると認可関係の取り直しand看板の付け替えとかが発生するのを避けたのでしょうか)。こちらに販売店さんによる先取り情報も出ています。発表は2/18or19になるようです。

New! : 2015年1月21日 : 一部ニュースサイトで前触れが出ているようですが、どうやらSX4 S-CROSSが国内販売名S-Crossとして2月にデビューするようですね。日経の電子版(要会員登録)にも年内導入の記事が載りました。既に実車の走行シーンを収められている方もいらっしゃるので、かなり確度の高い情報かと思います。

New! : 2014年11月1日

遂にこの日がやって来ました。2006年7月から数えて8年3ヶ月。国産車としては異例とも思える長期にわたる販売期間を経て、後継車種を迎えることなくSX4は終売となりました。

既にsuzukiのホームページから、SX4並びにSX4セダンの紹介およびページへのリンクは切断されています。

New!:今年(2014年)のパリモーターショーでiV-4改め正式にVITARAのデビューがアナウンスされました。欧州で販売されていたエスクードのモデル名を引き継ぎますので、実質的にもエスクードの後継モデルに当たりそうです。その辺りの余談などはこちらから。

我が愛車、スズキSX-4が2006年にデビューしてから既に7年。普通の車なら次のモデルにチェンジしても良いタイミングですが、スズキのヨーロッパ戦略の混乱(要はVWとの資本提携破談の余波)をもろに受けて、モデルチェンジが伸び伸びとなっているようようです。

そんな中、今年に入ってヨーロッパで行われた二つのモーターショーで後継となりそうなショーモデルの紹介がなされました。

春のジュネーブショーで新型SX4として紹介されたモデルは、その後ヨーロッパ向けとしてハンガリー工場で生産される「SX4 S-CROSS」としてデビューを果たしています(現行のSX4も併売です)。

日本語のページが無いので、SUZUKI UKのページを参照して頂ければと思いますが、ディメンジョン的には、1.6lのガソリンエンジンで、全長4,300mm×全幅1,765mm×全高1,575~1,580mmというスペックは、競合モデルとなるスバルのXVより一つ下の車格に位置します(XVは2.0lエンジンで全長4,450mm×全幅1,780mm×全高1,550mm)。スズキの発表では初めてのCクラス車と位置付けていますが、XVのベースとなっている1.6lから2.0lでラインナップされるインプレッサと同等の車格ですから、どう贔屓目に見てもBクラス車ですね。

そのような意味でSX4の後釜モデルとして考えた場合、SX4 S-CROSSは正にその通りなのですが、これまでのSX4がハッチバックを前提にしたクロスオーバーだったのに対して、SX4 S-CROSSはデザインから見ても判るように全長の長い「ワゴン」ベースのクロスオーバーになってしまったわけです。

スズキとしては、北米重視でヨーロッパでの地位が低下する一方となってしまったスバルの間隙を縫って販売を伸ばそうとしている雰囲気が滲み出ているのですが、そうであればダウンサイジングターボ、もしくは2.0lのガソリンエンジンが無い点は厳しいですよね(フィアットから供給される筈の1.6lディーゼルの出来如何でしょうか)。

そして、9月のフランクフルトショーには新たなコンセプトモデルとして「iV-4」が発表されました。iV-4に関しては、こちらの紹介記事に非常に詳しく書かれています。

2015年の市販化を狙ったコンセプトモデルとの事ですが、こちらのモデルはどちらかというと現行のエスクードをリプレイスすることを目的としたコンセプトです。

すなわち、現行のSX4で中途半端と云われ続けた(だからこそイイんですけどね(笑))、ハッチバックとしての取り回しの良さはサイズ拡大されたSWIFTに全面的に譲り、ステーションワゴンとしての積載量と流行のアーバンSUVとしてのアイコンはSX4 S-CROSSに継承させる、そしてスズキが長らくエスクードで養ってきた本格SUVとしてのアイコンとSX4が本来有していたユーティリティビークルとしての機能性を合わせて、流行のアーバンSUVのデザインテイストに合流させたコンセプトがiV-4になる訳ですね。

ではiV-4の位置づけがどの辺りにあるのかが気になるのですが、発表されているボディサイズ(全長4,215mm × 全幅1,850mm× 全高1,665mm)から考えるとSX4 S-CROSSより全長は100mm程短く、明らかに日産のデュアリスやエクストレイル、スバルのフォレスター、マツダのCX-5、VWのティグアンより下のクラス、日産のジュークより僅かに大きいという、またもや微妙な位置づけとなっています。

この微妙な位置づけを更に強調するのが、今回パワートレインが発表されていない点です。

スズキの現在のエンジンラインナップに於いてディーゼルが無い事は周知の事実ですが、更にハイブリッドの実用化も先送りにすることが報道等で伝えられています。こうなってくると、軽自動車ほどではないですが熾烈を増しつつある国際的な燃費競争に一歩も二歩も遅れを取る事になります。

更にガソリンエンジンのラインナップも先月のMotorFan illustratedをご覧いただければと思いますが、1.2l迄のK型と1.3lから1.6l迄のM型、2.4lのJ型の3系列を持っていますが、エスクード用に開発されたJ型は余りにも古く、今後の燃費競争を生き抜ける素質はなさそうです。

暗礁に乗り上げているVWとの提携についても前述のようなスズキのガソリンエンジンラインナップの欠点(2lクラスのエンジンもしくは1.2l~1.6lのダウンサイジングターボがない)を補う事が狙いであったはずですが、残念ながら今後の展開も不透明なままです。

プラットフォームに直結する技術の開発には膨大な費用が掛かるため、投資資金の調達にはどこのメーカーも苦しむわけですが、この辺りはスバルの処世術は凄まじく、6気筒エンジンとボクサーディーゼル、CVTの開発費用を捻出する為にGM傘下に入ったとも見えますし、その後に実施した20年ぶりの基幹エンジン刷新であるFA/FB系エンジンと対応する直噴、ダウンサイジングターボの自主開発費用を再び獲得すべくトヨタグループ入りしたのではないかと疑ってしまいます(そういえば、初代レガシーの登場直前に経営危機に陥って日産グループの支援受けていますが。あれもEJエンジンの開発期ですね)。

そのような意味で、iV-4のパワートレインが発表されていない裏側にはスズキ内部の何らかの思惑が見え隠れするのですが、果たしてどのような結果に繋がるのでしょうか。

少なくとも、現在のSX4にあったコンセプトは、別々のモデルに分散されて継承されていくようなので同じコンセプトのモデルはもはや出ないのかもしれません。

全く同じコンセプトでありながら、コンスタントな人気を確保しているVWグループの「クロス」シリーズを観ていると、ちょっと残念な話ですが、ラインナップの明確化が求められている現在のスズキの事情を考えるとやむを得ないことかもしれません。

>現在の愛車SX4の紹介はこちらにて

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スズキのコンセプトモデルiV-4はSX4の後釜となり得るか」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 今更ながらsuzuki SX4を | 八ヶ岳の南麓を彷徨って

  2. ピンバック: ブログ開設1周年の記録 | 八ヶ岳の南麓を彷徨って

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