秋やすみのお散歩(夕暮れは何時もの場所で)諏訪郡富士見町瀬沢新田

秋やすみも最終日。

お天気の回復した田圃ではそこかしこで刈り入れが進んでいます。

昼間はまるで夏を思わせるような気温。空には雲が沸き立っていましたが、夕暮れの速さはカレンダー通り、秋分の日を迎えいよいよ早くなっていきます。

休みの最後には何時もの場所で夕暮れを迎えました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA夕暮れを迎えて暗くなった田圃から西の山の背に落ちていく夕日を眺めて【クリックでフルサイズ】

西日を浴びた雲間から、僅かにフレアが昇っているのが見えます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA西の雲間に日の落ちた空は少しずつ黄色を帯びて聞きます【クリックでフルサイズ】

OLYMPUS DIGITAL CAMERAすっかり日が落ちてしまった空に浮かぶ雲たちは茜色に染まっていきます。

日が落ちると急に涼しくなり、半袖にカメラを持つ手もちょっと震え気味になってきたため、この辺りで撤退です。

この夕暮れに再び巡り合えるのは、まだ雪が残るであろう半年後。

その時、何処でどんな事をしているだろうかと想像をめぐらせながら、足早に夕飯の食材を買いに向かうのでした。

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秋やすみのお散歩(塩尻・平出遺跡と周辺を2)実りを迎えたブドウ畑で

秋やすみのお散歩(塩尻・平出遺跡と周辺を2)実りを迎えたブドウ畑で

秋のお散歩、塩尻まで来た時には必ず観ていきたいのが名物のブドウ畑です。

平出遠景中央線の踏切を挟んで反対側、今やワインの銘醸地として世界的な地位を得た「桔梗ヶ原」(wikiに一項目が立てられてしまうほどになってしまいました)と向かい合わせであるこちらも、遺跡の周囲至る所にブドウ畑が広がっています。

棚仕立てのブドウ畑日本のブドウ畑と言えばもちろん、棚からたわわに実ったブドウが垂れ下がってくるお馴染みのシーンですね。

ブドウ棚と笠を被るブドウたち丁寧に栽培されたブドウたちは、このように一房、一房、傘がかけられていきます

垣根仕立てのブドウ畑一方で、塩尻は国内の欧州品種ワイン用ブドウ栽培の先進地。

こちらのような垣根仕立てのワイン用ブドウ畑も多く見ることが出来ます。

薔薇と垣根仕立てのブドウ畑垣根仕立てのワイン用ブドウの畑。傍らにはバラの花が植えられています。

誘引索には何か人の名前かコメントの付けられた木のタグが取り付けられているようです。

実りのブドウ1ブドウの房2ブドウの房3たわわに実を付けたワイン用ブドウ達。

食用ブドウと比べると粒も小さいですし、少々密集気味の房ですね。

紅葉を始めたブドウの葉一部の畑では取り入れが進んでいますが、垣根仕立てのこちらの取り入れは、まだまだの様子。それでも僅かばかりの枝では美しい紅色の紅葉が始まっているようです。

夕暮れの蕎麦畑とブドウ棚夕暮れに沈む蕎麦畑からブドウ畑を望んで。

おおらかな丘陵地帯の先には乗鞍でしょうか、こちらも長く広く広がる山並みが続きます。

のんびりしたい秋やすみの一日ですが、ちょっと足を延ばして、いつもと違う風景、そして空気を味わってみるのは如何でしょうか。

<おまけ>

塩尻の名物はブドウ、ワイン用は欧米品種がメインですが、食用ではもちろん伝統ある北米品種が一番。赤のコンコードと白のナイアガラの日本における一大産地がここ、塩尻です。

最近は目に良いという事でジュース用としてのコンコードが見直されつつありますが、白のナイアガラもなかなかの魅力ある逸品。ほのかな酸味と爽やかな甘さ、そしてナイアガラを最も特徴づける清々しい香りは塩尻の丘陵地一杯に広がります(Foxy flavorの件は置いておいて)。

そんなナイアガラの良さを改めて見直させてくれるのが、好評だった昨年に続き今年も登場した「カゴメ野菜生活100 ナイアガラミックス」です。

野菜生活100ナイアガラミックス1野菜ジュースは健康に良いのは判っているけれど、粉っぽくて飲みにくいし、においもちょっと…というリクエストにナイアガラの爽やかなフレーバーはぴったり。秋の季節を感じさせてくれる味わいも嬉しいこの限定版に使用されるナイアガラは信州、塩尻産を使用。通年販売して欲しいくらいなのですが、原料調達の問題があるのでしょうか、秋のシーズンのみの限定生産です(ちなみにカゴメは主にトマトジュースを生産する為、諏訪郡富士見町に工場を所有しており、こちらの商品も一部流通ルートでは富士見工場で生産されるため、made by 信州ですね)。

野菜生活100ナイアガラミックス2信州観光キャラクターである「アルクマ君」も添えられた、信州を全国にアピールする一品としても塩尻のナイアガラが活躍しています。

ナイアガラの房ジュースもいいけど、やっぱり本物だよね、という訳でやはり買って帰りました塩尻産のナイアガラを。粒の表面が白く粉っぽい物が良い品質の証拠だそうです。昨日から部屋の中はナイアガラの心地よい香りで満たされています。中には芳香の為にお買いになる方もいらっしゃるとの事ですが、納得です(Foxy flavor言わない事)。

<おまけ・ナイアガラの美味しい食べ方>

ナイアガラは戦前から栽培が続く、ちょっと古い品種です。皮も薄く、種の周りにやや酸っぱい部分がありますので地元では独特の食べ方があるようです。ここでは、地元のブドウ農園さん(塩尻・真田園)のページを参考に食べ方を少々。

  • ブドウを房から一つ採りましょう
  • 「皮は剥かずに」房から捥いだ部分をそのまま口元に運んで、中身を吸い込んでしまいます
  • 種がありますが「そのまま」呑みこんでしまいましょう。プチゼリーの要領ですね
  • 薄い外皮の周りに最も甘い部分があります。初めは皮から絞り出すように吸い込んでみましょう。甘ーい汁が口の中いっぱいに広がります
  • いっぱい食べて、甘さにちょっと飽きて来たら、絞り出すのを少しやめて、爽やかな粒の味わいも楽しみましょう。ちょっと贅沢な食べ方ですね
秋やすみのお散歩(塩尻・平出遺跡と周辺を1)平出遺跡と旧家の家並み

秋やすみのお散歩(塩尻・平出遺跡と周辺を1)平出遺跡と旧家の家並み

秋のお散歩、御射鹿池を降りた後は一気に塩嶺を越えて塩尻へ。

塩嶺を越えると風景は一変、河岸段丘によって刻み込まれた谷筋にも段丘上にもなだらかな平原が広がる松本平に入ります。

東西を大きく分ける分水嶺を越えたせいか、八ヶ岳の南麓とは空も、風もどことなく違う、「西の世界」に来てしまったという感慨を持たせるのは少々オーバーでしょうか。そんな雰囲気を味わいたくて、ちょっとした休みの午後はここ、塩尻にちょくちょく訪れています。

峠の高速サーキット、塩嶺峠にげんなりしたときは小坂田の手前でちょっと脱出、西に進路に進めば落ち着いた雰囲気の中山道の塩尻宿を抜けていくルートを取る事が出来ます。

古い街並みの狭い街路に注意しながら進んでいくと、JRの線路を越えた先で視界が一気に開けてきます。

平出遺跡の竪穴式住居遠くに竪穴式住居が散在する広々とした芝生の公園が目の前に広がってきます。

縄文時代から平安時代にかけての集落跡の遺跡が一か所に纏まっている事でも有名な平出遺跡です。

平出遺跡説明板公園内には多数の復元家屋と、発掘時の状態を伝えるために作成されたレプリカの発掘跡等の展示物が散在しています。

蕎麦畑と平出遺跡遠望周囲は一般の畑も広がっていますので、こんな感じで蕎麦畑越しに竪穴式住居を望むことが出来ます。

赤蕎麦の花1蕎麦畑で見かけた赤蕎麦の花を。白い蕎麦の花と混ざるように咲いていました。

赤蕎麦の花2赤蕎麦の花を接写で。花弁が立っているのが判るでしょうか。

用水路と塀平出遺跡の南側には、路地の左右に用水路を備えた集落が広がります。

どの家も立派な門構えを有しており、古くからの集落である事が感じられます。この集落の成立を支えているのが集落の南端、八幡山の麓に湧く「平出の泉」。河岸段丘の上部にあり、水の便が非常に悪いと云われる(お隣の桔梗ヶ原はそのためにブドウ栽培が盛んになったと聞いています)この地でも非常に恵まれた場所のようで、平出遺跡が成立した理由としても取り上げられています。

用水路の水面

集落を支えてきた用水路。丁寧な整備がなされているのでしょうか、用水路の底に敷き詰められた砂地までも綺麗に映しこんでくれています。

旧家の蔵趣のある旧家の蔵と用水路。本当は「本棟造り」という母屋の造りが有名なのですが、流石に正面から取るのは気が引けましたので蔵だけでも…。

当時、大いに繁栄した養蚕の便に合わせて建てられた家屋かと思いますが、現在の母屋の前庭にはブドウ収穫用のプラスチックパレットがうず高く積まれており、時代の変遷を感じさせます。

路地裏のコスモス用水路の脇に続く板塀とコスモスの花を。趣のある小路は平出遺跡の南側に沿って数100m続きます。

夕暮れの竪穴式住居午後の日差しをを受ける古墳時代の復元竪穴式住居と高床式倉庫を。

秋の心地よい風を受けて、古代から近代までの集落の風景を一気に望むことが出来る、ちょっと不思議な空間です。