今月の読本「ルリユール」(村山早紀 ポプラ社)本を愛する想いを未来に伝えて

今月の読本「ルリユール」(村山早紀 ポプラ社)本を愛する想いを未来に伝えて

本屋さんで本を手に取るきっかけって何でしょう。

偶然見つけた作品もあれば、装丁に惹かれて手に取る場合も、書名に惹かれる場合もあるでしょうか(だからこそ、書名を自ら裏切るような発言をなさる著述には悲しくなってしまうのです)。

でも、これだけネットに情報が氾濫していると、その中から気になる一冊が出て来る場合もありますよね。

今回ご紹介する本の作者の方も、ネット上のある経緯で著作を知った後、実際に本屋さんで巡り合うことで最初の一冊を手にすることが出来たパターンでした。リアルの書店で全ての読みたい本を探すことは困難。でも、このようにして新たな作品にリアルの書店で出会う事が出来たのも、ネットがあった故の事でした。

そんな普段は決して読むことのない、児童文学を中心として活躍していらっしゃる村山早紀さんが、一般向けに出された新刊が、今回ご紹介する「ルリユール」です。

ルリユールとコンビニたそがれ堂「ルリユール」表紙と、初めて巡り合うきっかけとなった「コンビニたそがれ堂」を。

この聴き慣れない「ルリユール」という言葉、古くなった本の装丁を打ち直したり、新たな装丁を施したりすることを生業とする仕事の名称ですが、日本ではほとんど聞かない、せいぜい図書館の司書さんがなされる仕事、もしくは古文書の類の修復を行う人といったイメージが強いでしょうか。

しかしながら、西洋の図書館に並んでいる美しい装丁の本の数々を見れば判るように、そして日本にも蒔絵文化があるように、後世に自分が考えたこと、思い描いた記憶を記録として残す、すなわち著作物を末永く、美しく伝えて欲しいと願う著作者の想いは洋の東西で変わらないようです。

そして受け取った未来の私たちも、その先へ伝えていきたいと願い、修理し、新たな装丁を施して、また更なる未来へと委ねていくのです。

そんな本を介した、人の想いがバトンタッチしていく物語を、作者おなじみのフィールドでもある「風早の街」を舞台に紡ぎ出していきます。

そうはいっても、初めての読者にとっては知らない街の物語。秋のお盆を迎えた蒸し暑い海からの風が吹く街を描いていく物語は、主人公である中学生の少女の視点で丁寧な風景描写を重ねて行く事でゆっくりと進んでいきます。風景描写は少々スローペースなので、始めのうちは多少退屈に感じてしまうかもしれません。

そこはゆっくり丁寧に読ませることで、物語に引き込んでいく必要がある児童文学を主軸にする著者一流の導入手法。丁寧な描写のすべてにレトリックを込めている事が後になって判ってきますので、些細な描写にも気を配りながら読み進めていきたいところです。

ところで、本作は全体としては一つのストーリーとして成立していますが、同時に4人のゲストが大切にしている「本」の装丁を頼むために入れ替わりで「ルリユール」たる赤毛の外国人女性、クラウディアの前に現れていきます。主人公である瑠璃の物語は全ての章を通じて語られていきますが、最終章では本人自らがゲストの役を務めます。

そして、クラウディアと出会うために必要なルール、これは著者の作品を読んでいらっしゃる方ならお分かりでしょう。そして、登場人物すべて、主人公である瑠璃はもちろん、冒頭では超越的な存在に位置付けられているクラウディアでさえ逃れられないもう一つのルール、原罪とでも述べればよいのでしょうか、業といったりカルマとも呼ばれるような「心の影」を抱えて生きています。そして物語の裏側に常に見え隠れしている「死」の影…。

そんな心の影を登場人物に触れさせるときに著者は「とげのように心に引っ掛かるものを感じた」と語らせます。決して触ってはいけないものを触ってしまった時の後悔、慚愧、のようなものを容赦なく登場人物達は味わって行く事になるのです。

そして、登場人物たちがその苦しみを受け入れる事を容認すると初めて、僅かばかりの奇跡と一緒に救いの手が差し伸べられるのです。そう、少し古風な、今を生きる人々にとって共通の原風景ともいえる風早の街全体が一つの「許し」の舞台として機能していく瞬間を迎えます。

此処まで読んでいくと、「所詮私なんか救われる事はない」と自虐的に自らを卑下してしまいそうですが、著者はクラウディアの声を通してこう、語られせます。

「わたくしは運と日ごろの行いがいい方だし、何よりも—もしこの世界に神様がいるのなら、今日きたお客様たちのために、必要なものを用意してくださると思うわ。世の中というのはね、真っ当に生きてさえいれば、物語のようにうまくまわっていくものなのよ」

真っ当に生きる事さえ儘ならないこの時代に、それでもなお当たり前に真っ当に生きていく事を求めていく著者の眼差しには、正直、ファンタジーとは相反する非常に厳しいものがあります。児童文学者の矜持と言っても良いのでしょうか。それでも、真っ当に生きているとは正直考えあぐねてしまう依頼主や依頼主が本当に伝えたいと思っている相手に対しも、あなたの事を想っている人がいる限り、「奇跡」という名の僅かばかりの救いが分かち与えられることがあるんだという事を見せたかったのかもしれません。

短編シリーズですと、ここまでで終わり。登場人物たちは癒されてもなお、僅かばかり心に残った傷跡を擦りながらも日常に戻っていくのですが、今回は中編。最終章ではクラウディアと瑠璃、そして二人に繋がる人々の物語が語られていきます。

そう、お互いに過去の傷を持った二人が「大好きな本」のために、紡いでいく物語が語られていきます。

物語は瑠璃の姉の到着を機に一気に動き出していきます。冒頭から丁寧に積み上げていった風景描写のレトリックは存分に注ぎ込まれ、新たな世界も顔を見せ始めますが今回はちょっとお預け。

そして、クラウディアは過去にあった自らの蔵書を前にこう述べます。

「ひとは生きている本、生きている本が人なのです。世界に一冊きりしかない、もろくも貴重な存在。失われてはいけない。奪われてはいけない」

本を心から愛する彼女の想いは、彼女に想いを寄せてくれる人々あってのものであって、その存在はとても愛おしい物。心から愛する本よりも大切な物。そう述べさせる著者の寄り添いあう人々に対する想いと、良く言われる「手に入れた知識は誰にも奪うことが出来ない」その知識、あなただけの想いを形として後世に伝えていく本という存在への深い畏敬の想いが交差していきます。

多分、クラウディアは著者の思いの代弁者(この辺りは文庫版「コンビニたそがれ堂」の解説文を読むと判るかと)なのでしょうか。そして、その想いを繋げていくパートナーとして選ばれた(いえ、自ら進んで望んだ)瑠璃に対して、こう述べます(長文引用ごめんなさい)

—引用ここから—

美しい本の作り方を、教えてあげましょう。だからあなたが今度は知識の箱舟となって、私が教えた技術を未来に伝えてほしいの。そうすることで、わたしの心もわたしの技術も、遠い遠い未来まで運ばれていくことができるから。人類の文明が続く限り、航海をやめない箱舟。わたしもこれで、そんな箱舟を流すひとりになることができる

—引用ここまで—

作家として多くの作品を送り出してきた著者の本に対する想いの独白にも思えてくる一文です。本という名の箱舟を送り出す作家と呼ばれる人々の想いを。

こうしてクラウディアの弟子となった瑠璃は、亡くなってしまった「本当の」母親の為に作り上げた一冊の本をお彼岸の日に海に流します。本文は真っ白なまま。

クラウディアが語り続けてきた想いに逆行するような1冊目の本。その理由を瑠璃はこう語ります

「書きたい言葉がたくさんあったから。書かないことにしたんです」

クラウディアが今の著者を投影しているのであれば、瑠璃は過去の著者の写し鏡。ただ本が好きで、人に対して想いを伝えることが上手くできなかった、あの頃の自分に対して、ささやかなエールを送っているのかもしれません。

<おまけ>

  • 本書は好評だったようで、私が入手できたのは初版から1か月後の重版でした(探すの骨が折れたのです…何時も近づかない女性作家のコーナーは未知の大海)。
  • 最後までお読みになった方ならお分かりかと思いますが、物語はある程度継続できる形で結ばれていますので、もしかしたら続編も期待できるかもしれませんね
  • 著者である村山早紀さんのtwitterより、正式に2巻目の刊行が予告されていますね。来夏との事ですので、期待しながら待ちたいところです。発言リンクはこちらと、こちらにて
  • 以前ご紹介させて頂きました「コンビニたそがれ堂」の感想ページはこちら

Lumia1020 Camera test(最強コンデジと最強スマホカメラの比較遊び)

お願い:クリスマスに浮かれた素人の勝手なお遊びなので、余り深く突っ込まないでくださいね(気になる方は本職の皆様がお仕事として出されている比較記事へ是非…)

Lumia1020を入手して早2か月。

毎日持ち歩いて写真にtwitter、予定表にoutlookとすっかり手になじんできた今日この頃。

特に41Mpixelを誇るコンデジキラーとも呼べるカメラは、被写体の良さ(ロケーションに恵まれているので)と2種類の解像度の画像を自動的に出力するという秀逸な仕様と併せて、美しい写真を手軽に撮影、公開できる強力なツールとして大活躍の日々です。

そんなLumia遊びに明け暮れていた、あるクリスマスイブの夕暮れ、今年からカメラを始めて1年のうちにNikon1->Pentax K5?->DP1 Merrill->α7という機種を渡り歩くという「画素数命」の道に堕ちてしまった後輩君からいきなり「試してください」と手渡されてしまったのが、史上最強の解像力を誇るセンサーFoveonを採用したSigma DP1 Merrillだったのです。

DP1MerrillとLumia1020本人の弁を聴くと、強烈な解像力に圧倒されたけれど、SPPの現像に疲れ果てた(ほぼ全数をRAWで撮影していたそうな)末に、α7に逃げ出したので、これを機会にSPPの呪縛から解き放されたい…とイブには似合わない恨み節を残してクリスマス休暇に入ってしまったので、とりあえず手元にやってきたのでした。

こちらとしても預かったは良いけれど、ろくなSDカードはない(E420は不幸なXdピクチャーカードの亡霊が憑りついていてメインはCFなのです)し、自宅のPCはCore2の貧弱な環境で、最凶最悪の呼び声高いSPP何ぞは動かせられる目途もなく、最低限のボディ内jpegで遊んでみました(時間が取れないので本当に遊びです)。

比較のターゲットはもちろん、Lumia1020です。

甲斐駒画像元Lumia1020こちらが、何時もの場所で撮影した甲斐駒です【Lumia1020:クリックでフルサイズ(大容量注意!】

撮影情報(Lumia1020:換算26mm)

絞り:f2.2(固定)

シャッター速度:1/910

ISO:100

甲斐駒画像元DP1Merrillこちらが同じポジションで撮影したDP1 Merrillです。【クリックでフルサイズ(大容量注意!】

撮影情報(DP1 Merrill:換算28mm)

絞り:f6.3

シャッター速度:1/320(-0.3EV)

ISO:100

パッと見、どちらがどうか判らないですね(笑)

むしろ、鮮やかな発色と豊かなグラデーション、甲斐駒山頂部の残雪の表現などLumia1020の方が好印象を与えます。

但し、周辺の流れ方は流石にLumia1020の方が激しいです。

甲斐駒画像山頂部Lumia1020では、もう少し比較のため、甲斐駒の頂上部を等倍で切取った画像にて(Lumia1020)

甲斐駒画像山頂部DP1MerrillこちらはDP1 Merrillにて。

こうしてしまうと、輪郭や細かい岩肌の表現で解像力の差が明確に出てしまいますが、そこは最強のセンサーと専用設計のレンズを組み合わせたDP1 Merrillです。固定f値のコンデジ以下の豆粒レンズともいえるLumia1020は大健闘と言えるのではないでしょうか。

では近距離撮影では明確な差が出るでしょうか。

という事で、編み込みのカーテンを使って解像度力の比較を行ってみました。どちらのカメラも机に据え置いての撮影、ISOは100固定、DP1 Merrillもこちらは開放(f2.8)で撮影です。

カーテン画像元Lumia1020こちらがLumia1020の画像です【クリックでフルサイズ(大容量注意!】

カーテン画像元DP1Merrillそして、こちらがDP1 Merrillの画像です【クリックでフルサイズ(大容量注意!】

カーテン画像中央部Lumia1020こちらがLumia1020の画像中心部分を等倍で切り抜いた画像です。

細かい縫い目まで見事に解像しています。もうこれで充分じゃないでしょうか。何と言ってもスマホのカメラですから(笑)

カーテン画像中央部DP1Merrill同じカットをDP1 Merrillにて。

近接だとやはり分解能の違いが際立ってきます。マットな感じのLumia1020に対してDP1 Merrillは繊維の質感まで見えている点は流石の一言です。

でも、Lumia1020も結構いけているでしょう?ありきたりなコンデジなら完全に食ってしまうLumia1020のカメラの実力は、この位のカメラを持ち出して漸く比較が成り立つようですね。

注意:とりあえず撮って出しなので、両者RAWで勝負させた場合には…PC買い換えないと出来ないのでパスという事で。

年の瀬に雪の八ヶ岳西麓を巡って(快晴の霧ヶ峰と蓼科)

年の瀬の3連休。世間ではクリスマスホリデー等と呼ばれているようですが、そんな休日に相応しい、雪景色となりました。

雪景色を眺めながら八ヶ岳西麓を回遊です。

雪雲に霞む雪の八ヶ岳スタートは美濃戸口から。昼頃まではお天気は不安定。時折薄日が射す程度、八ヶ岳はどんよりと雪雲に覆われています(E420)。

落葉松の樹氷1林道沿いの落葉松林。雪を被ったモノトーンの景色が奥へ奥へと広がっていきます(Lumia1020)。

雪原から望む蓼科山山を下ってエコーライン沿いに。正面左側の車山方面には光が差し込んでいます(Lumia1020)。

雪雲を被る蓼科山蓼科山と横岳の正面へ。大分雪雲が晴れてきました(Lumia1020)。

雪の霧ヶ峰と碧空2と、いう訳で晴間を追って、一気にビーナスラインまで登ってみます。

ビーナスラインは全線圧雪状態。気温が低いのでグリップ状態は良好です(Lumia1020)。

雪の霧ヶ峰から蓼科山遠望後ろを振り返ると、蓼科山と横岳をはじめとした雪の八ヶ岳が広がります(Lumia1020)。

雪の霧ヶ峰から八ヶ岳のパノラマ雪を被った八ヶ岳の大パノラマを。こういう時にはLumia1020が持っている16:9の画面サイズの威力が発揮されます。

雪の霧ヶ峰から茅野の市街と富士山冬季の間、白樺湖から霧ヶ峰ICの区間で数少ない駐車可能な場所になる、富士見平に到着です。

右手には、雪原の中、茅野から富士見峠に抜けている谷間に集落が点々としているのが判ります。峠の更に先には富士山が望めます(Lumia1020)

霧ヶ峰から樹氷と雪の山々を西側には雪を被った落葉松の森林越しに霧ヶ峰グライダー発着場、そしてアルプスの峰々が遠望できます(Lumia1020)。

雪の霧ヶ峰と碧空1雪に覆われた車山の先には真冬の真っ青な空が広がっていきます(Lumia1020)。

雪の霧ヶ峰と碧空3真っ白に輝く車山の稜線と紺碧の空を(Lumia1020)。

雪原の池のくるみから富士山霧ヶ峰ICを抜けて、池のくるみに廻り込みます。

湿原も真っ白な雪に覆われています。こちらからも遠くに富士山が望めます。車の殆ど通らない静かな午後のひと時です(E420)。

落葉松の樹氷2振り返ると、青空の下、美しい落葉松の樹氷が広がっています。時折、金属の弾くような音を立てながら氷がはらはらと落ちていきます(Lumia1020)。

落葉松の樹氷3落葉松の樹氷をアップで【E420:クリックでフルサイズ】

気温は-7℃と冷え込んでるのですが、風も殆ど無く、むしろ日の光の暖かさを感じるくらいの穏やかな霧ヶ峰。碧空の下に立つ落葉松の枝に風の流れに沿って樹氷が育っているのが判ります。

雪原の向こうに夕暮れの八ヶ岳を池のくるみから、再び麓に下ってきました。

こうして八ヶ岳の峰々を眺めてみると、雪が北側(左)から南側に向かって、徐々に少なくなっていくのがとてもよく判ります(Limia1020)。

紅色に染まる雪の蓼科1冬至の翌日ともなると、夕暮れは早く4時過ぎには徐々に暗くなり始めます。

再び、何時もの蓼科山を望む場所まで移動すると、鮮やかに夕焼けに染まった山々を見ることが出来ました【E420:クリックでフルサイズ】

紅色に染まる雪の蓼科2蓼科山をアップで【E420:クリックでフルサイズ】。

紅色に染まる雪の蓼科3そして、西の塩嶺に日が沈むと、山々は薄紅色に染まっていきます【E420:クリックでフルサイズ】。

ブログ開設1周年の記録

ブログ開設1周年の記録

昨年の今日、12月21日。日々の記録とほんのちょっとの写真、コメントを残していこうと始めたこのblog。

気が付いてみたら1年を経過していました。

wordpress.comに標準で用意されている統計ツールで確認すると、この一年で53000を超えるアクセスがあったようです。

こんな辺境のサイトの片隅にあるblogによくもまあ、これだけの皆さんがご興味をお持ちいただいたなと、感慨に耽ってしまいますが、こんな駄文と下手な写真を覗きにわざわざごお越し頂きました皆様にも感謝を申し上げる次第です。

そんな訳で、恥のかき捨てではないですが、この一年間のアクセスランキングを。

Avanti最終回に想いを寄せて(一社提供長寿番組への望郷)
ホームページ / アーカイブ
今更ながらsuzuki SX4を
寒い夜の心強い味方(トヨトミストーブ・レインボー)
スズキのコンセプトモデルiV-4はSX4の後釜となり得るか
「日本の凸凹」とコンビニで山っぷ(赤色立体地図は凄い)
小淵沢駅の名物は「駅弁」です(高原野菜とカツの弁当)
身近な小物達(Hamilton khaki automatic)
今年も「ザ・ベストテレビ2013」(ドキュメンタリーの最高峰が揃う2日間)
秋やすみのお散歩(まだ紅葉にはちょっと早い御射鹿池の畔より)
御射鹿池の紅葉(2013/10/26)
パジェロミニ100000km
CooRie 10th Anniversary BEST ALBUM ‘Brilliant’
御射鹿池の四季(新緑、紅葉、そして冬)
小道具たち
ちょっと古い小物達(Psion revo)
ちょっと古い小物達(スマートフォンへのアプローチ Nokia E61)
今月の読本「西郷隆盛と明治維新」(坂野潤治 講談社現代新書)著者の杞憂と維新史への視点
今月の読本「動乱の東国史2東国武士団と鎌倉幕府」(高橋一樹 吉川弘文館)南北交通開拓を目指す幕府と移動する武士たちの交流史
水面に映る新緑を(御射鹿池)

実際のアクセス数はまあ、ご想像に任せてですが、上位20件ほどを抜き出してみました。(homepageを除いた)20位のページが5月に作成して300アクセス程でしたが、上位の4項目、即ちAvantiの最終回と、SX4関連、トヨトミレインボーの話題だけで過半数を軽く超えてしまうのには少々苦笑気味です。

これらの紹介記事が某検索サイトでかなり上位で取り扱われているらしいので、その影響かと思いますが、こんな形で筋金入りの不人気車と素敵なストーブの事を多くの方に知って頂けることはユーザーとしては嬉しいものです。

トップのAvanti最終回の話題は、終了の噂が立ち始めてから1年近く経過するいまでもこの時間(土曜日の午後5時)になるとアクセスが絶えない、それだけ魅力的な番組であった事を今更ながら思い返しているところです。

色々なご紹介の記事の中でも息の長いアクセスを頂いているのが、小淵沢駅の名物駅弁でもある「高原野菜とカツの弁当」のご紹介(3月)と、今月にはいって月面の3D画像で改めて注目を浴びた「赤色立体地形図」をご紹介(5月)した記事です。地元、八ヶ岳南麓の名物の紹介として、そして大好きな地理の話題として取り上げさせて頂いたこれらの記事に、多くのアクセスを頂いている事は、もっと多くの方に知ってほしいと思っていた私にとっても嬉しい結果です(赤色立体地形図の紹介記事では、発明者でもあるアジア航測の千葉先生に直接記事をフォローして頂きました。ありがとうございます)。

書評については20位までの間に3冊しか出てきませんが、扱わせて頂いた冊数とアクセス数を合計すると充分上位に位置しています。こちらについても、著者や版元の皆様に直接お返事を頂いたり、他所で書評をご紹介頂いたりと驚く事ばかりでしたが、これからもマイペースで読んでいきたいと思います。

意外だったのはHamilton khaki Automaticをご紹介した記事。もう10年以上も前のモデルにも拘らずご覧いただいている事は、それだけ腕時計を長く愛用されてる方が多いという事でしょうか。気に入った良い物は、長く大切に使いたいですね。

逆にページの主題に挙げていた割にはあまり記事を書けなかったの電子小物関連でしょうか。こちらについては、Lumia1020を入手してから少しずつ増やしていこうと考えていますが、多くの記事が出回っていますし…。

色々あった、この1年。こうして書くこと、撮る事によって、以前より少しでも自分が前向きに進めたのではないかと思い返し、今年10周年を迎えたCooRieのベストアルバムmelodiumを聴きながら(八ヶ岳南麓へ移住した後に最初に買ったアルバムが、CooRieの1stアルバムでもある「秋やすみ」でした、それから9年目です)。

最後に、今年一番アクセスがあった写真でもある、紅葉の御射鹿池夕景を。

10月26日

2013.12.21雪の舞う夕暮れに。highland feetことk.

Lumia1020 camera test(starlight at Orion)

Lumia1020 camera test at OrionLumia1020のカメラグリップを購入したので、テストとして冬の代表的な星座であるオリオン座を【クリックでフルサイズ:大容量注意!】

感度:ISO4000/シャッタースピード:4sec

満月の夜、左側から月の光が入り込む非常に明るい空だったのですが…如何でしょうか?

wp_20131220_20_58_30_pro__highres_Cut2オリオン座の部分を拡大表示で。

子三ツ星とその右横に広がる三つ星まではっきり見えています。

wp_20131220_20_58_30_pro__highres_Cut3子三ツ星の部分を等倍で。

右の三ツ星の真ん中、少し明るく光っている部分がM42星雲です。

等倍まで引き延ばすと、ぼんやり星雲である事が判りますね。

Lumia1020夜景撮影状態ちなみ、撮影はこんな状態です(情けない)。

WP_20131220_20_53_23_Proダイレクトに月明かりを撮影するとこんな具合です。うーん花びら(涙)

WP_20131220_20_51_19_Proどうも流れ星が偶然映り込んだみたいな一枚(中央下あたり)

CooRie 10th Anniversary self cover album「melodium」クリエーターrinoとアーティストCooRieの交差点

CooRie 10th Anniversary self cover album「melodium」クリエーターrinoとアーティストCooRieの交差点

New!(2015.12.11):melodium2のご紹介はこちらのページにて。

melodiumとmelodium2のアルバムジャケットとライナーノーツ

New!(2015.10.9):既にアナウンスが出ていますが、CooRieのセルフカバーアルバム「melodium2」のリリースが決定しました。ミニアルバム相当のため、お値段控えめですが、全5曲(オリジナルを含む6曲)でオールカバーとなるとちょっと購入には躊躇するかもしれません。それでもお好きな方には大切な一枚となる筈、リリース予定日は12/9です。

曲順未定ですが、セットリストは以下の通りです(Lantisホームページより)

  • Planet Freedom(原曲:スフィア)
  • ハルモニア(原曲:ChouCho)
  • REFLECTION(原曲:新田恵海)
  • Sentimental Venus(原曲:郁原ゆう、阿部里果、山口立花子)
  • ひだまり笑顔(原曲:.村川梨衣、佐倉綾音)
  • melodium(新録オリジナル曲)

そして、シークレットの新曲(題名:melodium)もあるようです!楽しみに待ちたいですね(2015.11.4追記)

 

<本編此処より>

大好きなアーティストさん、CooRieのデビュー10周年を記念したアルバムの第二弾が、今月リリースされました。

4月にリリースされたベストアルバム「Brilliant」は本人の楽曲を集めた作品ですが、今回リリースされたアルバムは作詞/作曲/編曲家としてのrino名義で他のアーティストに提供した楽曲からセレクトしたセルフカバーアルバム「melodium」です。

CooRie melodium

何だ、カバーアルバムかと、思われるかもしれませんが、さに非ず。これまでもCooRie(rino)の楽曲に参加してきたアレンジャーの皆様が結集。提供アーティストに向けたアレンジではなく、シンガーCooRieとしてのrinoのために全て再アレンジされた、サウンドクリエーターたち自分たちの仲間でもあるrinoのために作ったプライベートリミックス的な作品なのです(追記:CooRieのアルバムでは初めて?かもしれません、Masteringが音質では定評のあるVictor-Flairで行われています。これまで音質面で多少不安の声も上がっていたCooRieの作品ですが、今回は良さそうですね)。

私自身、アニメはあまり観ないので元の楽曲への知識が乏しいのですが、どの曲もメロディーラインはCooRieの楽曲とちょっと雰囲気が違うな(比較的アップテンポで華やかなメロディ)、という感じがするのですが、アレンジとボーカルを載せていくと、間違いなくCooRieのサウンドになっているのです。

そこに サウンドクリエーターとしてのrinoのスタンス、他のアーティストさんへの楽曲として提供する側が表現しなければいけないイメージと、シンガーソングライターとしてのCooRieのスタンス、自分が歌う楽曲として届けたいという想いが、CooRie(rino)の事を深く理解して、共感している仕事の仲間でもある編曲家さんたちの絶妙なさじ加減で仕立てられている事を感じられるのです。

最近はどうしてもサウンドクリエーターとしてのrinoの活躍が目立つようになって、シンガーとしてのCooRieに会える機会が少なくなりつつありますが、そんな想いを抱くのは全くの杞憂だったのかと思わせられます。

だって、サウンドクリエーターのrinoもシンガーソングライターのCooRieも同じひとり。その楽曲にカラーの違いがあったとしても、こうして素敵なアレンジを通して聴いていけば、そこには二つのクリエーターが生み出す、ひとりの個性が見えてきませんか…。

<リリースに関するリンクはこちら>

<楽曲リストです>

1.Dream Riser(原曲:ChouCho、アレンジ: 黒須克彦)

多分、CooRieとしては決して出てこなかったであろう押し出しのある楽曲。原曲のイメージ大なのですが、ハーモニーの部分がやっぱりCooRieですよね

2.Super Noisy Nova(原曲:スフィア、アレンジ:長田直之)

こちらもCooRieとしては決して出てこなかったであろう華やかな楽曲。こちらもハーモニーの部分でやっぱりCooRieらしさが出ていますね。アレンジはCooRieの元メンバー長田直之さんです。

3.いじわるな恋(原曲:伊藤かな恵、アレンジ:佐藤五魚)

今回のアルバムで一番「CooRieらしい」一曲です。歌謡曲っぽいアレンジも楽しいです。原曲も是非聞いてみたいです。

4.宿題(原曲:中原麻衣、アレンジ:rino)

デビュー当時のCooRieのサウンドイメージを色濃く見せる一曲。アレンジは取り直しているようで、当時のCooRieの楽曲ほどシンプルな曲調ではなくなっていますが、それでもボーカルを正面に持ってくる「らしい」一曲です

5.心の窓辺にて(原曲:花澤香菜、アレンジ:戸田章世)

作品のテーマに合わせたような、水面が揺れるような旋律が印象的な一曲。CooRieの楽曲ではあまり使われないメロディーなのにCooRieの楽曲に聞こえてくるのはアレンジの力でしょうか。アレンジはお馴染みの戸田章世さんです。

6.Brand-new Season(原曲:折笠冨美子、アレンジ:東タカゴー)

こちらはオーソドックスに優しさを魅せる、ゆっくりと聞きたい一曲。微妙に鮮やかなアレンジで聴くCooRie(rino)のボーカルもまた素敵です。

7.残酷な願いの中で(原曲:植田佳奈&小清水亜美、アレンジ:安瀬聖)

この楽曲もCooRieの作品としては登場しないであろう作品ですが、よく聞いていくと積極的にEDを歌っていた「旋律のフレア」の頃に見えていた楽曲のイメージと、最近の楽曲で使われるアレンジのmixである事が判ってきます。そう、一番CooRieのボーカルが聞こえていた頃の流れが続いていれば…。

8.ナミダで咲く花(原曲:小見川千明、アレンジ:嘉多山信)

6曲目の「Brand-new Season」同様、キャラソンらしい一人の女の子の想いを独唱で奏でていく作品にはCooRieのカラーが色濃く出てきます。こちらはパーカッションとバイオリンの旋律が普段のCooRieの楽曲とは違った印象を与えます(弦楽編曲勉強中でしたよね…)。

9.君と愛になる(原曲:織田かおり、アレンジ:佐藤五魚)

3曲目の「いじわるな恋」と同じ、佐藤五魚さんの可愛いアレンジがCooRie(rino)のボーカルの魅力を引き出していく一曲。こういう曲は心を穏やかにしてくれますよね。

10.陽だまりドライブ(原曲:堀江由衣、アレンジ:長田直之)

この曲も原曲の作品の可愛らしさがストレートに表現されている曲ですね。華やかでpopなアレンジが可愛らしさを更に引き出しています。原曲とは異なるハーモニーを聴けば、あCooRie!なのです。こちらもCooRie(rino)とコンビを組んでいた長田直之さんのアレンジです。

11.透明な羽根で(原曲:高垣彩陽、アレンジ: 黒須克彦)

ボーカルによって原曲と大きくイメージが変わったのではないかと思える一曲。CooRie(rino)のちょっとウェットなボーカルが曲調のリズムに僅かにしっとりとした落ち着きを与えているようです。

12.PIANOTE(原曲:飛蘭、アレンジ:rino)

最後の一曲はシンプルなピアノの独唱です。CooRieのアルバムでも必ず最後の一曲として入れて来るピアノの独唱とメッセージ性の高い歌詞は、rinoそしてCooRieの作家性を最も強く印象付けるところです。

生み出されてきたすべてのメロディーを紡いでくれたピアノに感謝を込めて、そして明日も素敵なメロディを我々に奏で続けてくれることでしょう

<おまけ>

このページ内で取り上げている、CooRieの10周年記念作品についての感想です。