今月の読本「カヤネズミの本」(畠佐代子 世界思想社)小さな隣人を通じたフィールドワーク研究者の物語

今月の読本「カヤネズミの本」(畠佐代子 世界思想社)小さな隣人を通じたフィールドワーク研究者の物語

2週連続の大雪対応で、あらゆる事が中途半端になりかけている2月。

漸く落ち着きを取り戻してきた週末にかけて、まずは少しずつ読みかけの本をこなしていきます。

今回は何時ものように、週末の本屋さん巡りの最中に偶然見つけてしまった1冊のご紹介です。

カヤネズミの本八ヶ岳南麓、清里の観光スポットである清泉寮のすぐ近くに、同施設と同じキープ協会が運営する「やまねミュージアム」という、小さな小さな博物館があります。天然記念物でもあるヤマネの冬眠シーンが観察できることでも有名なこちらの施設による積極的な広報活動により、厳冬期の寒さを和ませる格好なテーマとして頻繁にマスコミに登場、ヤマネもすっかり有名となりました。

そんな小さな動物たちの中でも極めて地味ながら、ネットを使った生息域調査などを通じて、一部の方々には極めて有名な存在となっているのが「カヤネズミ」と呼ばれる、小さな小さなネズミです。本書は、この活動の創始者であり、活動団体「全国カヤネズミ・ネットワーク」の代表も務める畠佐代子さんの最新著作である「カヤネズミの本 カヤネズミ博士のフィールドワーク報告」(畠佐代子 世界思想社)です。

まず、この手の本の宿命(マイナーなテーマ+オールカラーx研究者の著作=発行部数が少ない=>お値段に跳ね返る)として、極めて安価な設定ではありますが、100ページほどの本としては決して気軽に買える価格でもありません。また、フィールドワークの際に撮影された貴重な写真の数々が紙面を飾りますが、ヤマネやその他著名な動植物で見られるプロの写真家の方が出される写真集のような華麗さがある訳でもありません。更に言えば、最近頻繁に見られるようになった「柔らか系」の動植物を扱った本が得意とするノリの良さや、凝ったグラフィックも見かけません。装丁も、フォントも、用紙も、図表構成も、どちらかというと、昔、学校の図書館にあった「動物百科」のページをめくっているような、ちょっと古風な佇まいを見せています。

そんな少し大人しい体裁を取る本書は、あくまでも「フィールドワーク」に生きてきた著者が、その研究テーマとしてずっと追い続けている小さな隣人たちをどう理解して、どう知ってもらい、どう一緒に生きてい行けるのかを、優しい文章に包みながら綴る、カヤネズミの研究レポートの形を借りた、ある研究者の物語としての一冊です。

そのような研究者としての、フィールドワークを通じて書かれた一冊でもあるため、本書の過半のページはフィールドで最も見つけられやすかったであろう、カヤネズミの巣のお話で占められています。特徴的な巣の利用法、季節による巣材の変化、巣のお引越しと、豊富な写真と事例を交えて説明が続きます。この部分に関しては研究者の著作らしく、しっかりグラフなども掲載されていきます(近著で類似性の高い、岩波書店の「スズメ」では編集者の方との格闘の末、バッサリ切られたことが著者のあとがきで述べられています)。

巣の説明が終わると、今度は巣の主たちであるカヤネズミの生活のお話に移っていきますが、ここから著者とカヤネズミの付き合いの物語が徐々に語られていきます。フィールドワークを進めていく途上で頻繁に向き合う事になる、カヤネズミの生活環境が如何に人と深い関わりを持っているのかという事を。それは、もっとも身近な存在にも拘らず、生態があまり理解されていないスズメにも通じるところがあります。

その結果、著者とカヤネズミとの物語は、単に小哺乳類の研究としてではなく、人間生活、特に農耕や環境開発との関わり合いに踏み込んで行くことになります。そこには、現在注目を浴びている「環境科学」「環境生物学」といった、我々人間と環境(自然とは限りません)との関わり合いという、普遍的なテーマが横断する領域。単に生物学的に生態を研究するのではなく、社会学の一分野として人間生活そのものに関わっていく研究。著者は、この広大な研究領域をカバーする為に必須となる、幅広い情報を集める手法として、当時としては画期的なネットによる情報提供を呼び掛けるという活動に着手、現在の全国カヤネズミ・ネットワークの活動に繋がっていきます。

カヤネズミという小さな小さな隣人を通して、我々人間と環境との接点を見出していく遠大な研究活動のほんの一ページを見せてくれる本書は、著者が、そのその途上で感じた想いそのままに、可愛いらしいカヤネズミの写真の背景に広がる人々の生活と環境に、もっと、もっと目を向けてみませんかと、問いかけているのかもしれません。

<おまけ>

本ページで扱っている、同じような話題と、生き物関係の書籍のご紹介

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今月の読本「近代日本の酒づくり」(吉田元 岩波書店)造りの歴史を知れば更に一歩、日本酒好きになる

今月の読本「近代日本の酒づくり」(吉田元 岩波書店)造りの歴史を知れば更に一歩、日本酒好きになる

New!(2015.11.5):著者の最新作「ものと人間の文化史172 酒」が法政大学出版会より刊行されました。本書の前の時代となる、今に伝わるな神酒の製法から読み解く日本酒の発祥から、文献が現れ始める室町時代の諸白の成立の過程、そして江戸時代の豊かな飲酒文化まで、醸造と文化面の双方を織り交ぜて描く一冊。本書をご覧になって、日本酒、日本の酒文化自体にご興味が湧かれた方は是非どうぞ。

ものと人間の文化史 酒

<本文此処から>

世界文化遺産に日本食が登録されたことは嬉しい事ですが、何時も「日本食」を食べている筈の私たちが、果たしてどれだけ日本食の事を知っているのでしょうか。

そして、日本食に寄り添うように進化を続けている日本酒についても、美味しいブラントの話題には事欠きませんが、そのお酒がどのように出来ているのかについてのお話は、意外な程、聞かないものです。

そんな中、今年の1月に講談社学術文庫で復刊された「日本の食と酒」は、なかなか取り扱われることのない、現在の日本食や日本酒が形作られる直前である室町後期の古文書を読み解きながら、そして酒造の歴史を紐解きながら、現在の日本食や日本酒が、決して定型的な産物ではなく、常に変化し続けている一形態である事を、歴史的な経緯から明らかにしてくれる、素晴らしい一冊でした。

そんな著者が、同じタイミングで新刊として出されたのが、今回ご紹介する一冊「近代日本の酒づくり 美酒探求の技術史」(吉田元 岩波書店)です。

近代日本の酒づくりこの本、決してお安くはありません(2800円)し、内容も一般読者向けに平易に書かれていますが、決してハードルは低くはありません。まずは日本酒や醸造に興味がある事、そして科学的なお話が出てきても抵抗感が少ない方に読者層は限定されます。

その代わりと言っては何ですが、これらの内容がすんなり受け入れられる方で、日本酒が大好きな方であれば、読み進めるうちに日本酒の奥深い造りの複雑さ、そして近代の日本酒造りの歴史的(経済的)経緯と、その過程で発生したあらゆる技術的問題について、多くの知見を得られるはずです。

本書は大きく分けると、前半は酒造に関する科学的知見、特に明治期の醸造試験場開設から各地の蔵が灘の模倣や経験的知見を脱しつつ、品質改善に努めていく様子を克明に追っていきます。

中盤は、どちらかというと経済的や当時の国勢事情から発生した酒造技術、即ち主食であるコメの使用量を抑える事から始まった合成清酒、南方やハワイなど日本人の海外進出に併せて開発がすすめられた四季醸造(ここで台湾、韓国のの専売制の話や蓬莱米の話題に出会えるとは。この話題は吉川弘文館の「稲の大東亜共栄圏」も覧下さい)、更には酒造と税金のお話(現在でも国税庁が管轄の理由も)など、近代の日本酒が歩んできた別の一ページが紹介されていきます。

最後の部分では1960年以降に漸く理解が進んできた微生物学的な日本酒の特殊な醸造過程(この部分は多少、科学の知識が要求されます)、そして現在の吟醸酒ブームへの言及まで幅広く議論されてきます。

本書を読めば、(文化的側面を覗いて)ほぼ近代の日本酒の歴史的流れを俯瞰することが可能だと思われますが、更に歴史研究と科学者という一見、相反する経歴を有する著者はその特異な経歴故に、随所に当時の政策や見解、そして醸造家に対する厳しい視線を向けていきます。

まず、根本的な腐造対策を置き去りにして、戦後も長きに渡って続いたサリチル酸添加に対する、業界全体の甘い対応。パスツールに先駆ける事300年と喧伝される火入れに対する過剰な反応への戒め(微生物学的に検証をされたのは明治維新後、実際に製造上の対策と知見の一致を見たのは実に1970年代)。日本固有の環境と、長い伝統に依拠した酒作りから来る工業化の遅れ、それによって生じた長い間の劣悪な労働環境、国際化の遅れ(これは腐造対策とも関係します)。

そして、著者は現在の日本酒にとって大きな問題の一つとなっている「アル添酒」についても、その歴史的経緯から、現在まで継続されている理由を明確に説明した上で、長期に渡る日本酒離れの一因であったとの指摘を挙げています。その上で、現在の吟醸酒について好評価を与えていますが、そこにも吟醸香優先の造りに対する警鐘を鳴らしていきます。

そんな、所々に「科学者」らしい厳しい視点を向けていく著者ですが、やはり日本酒の事が大好きなのでしょう。吟醸酒が高価格にも拘らず好評を以て迎えられている事に喜び、地産地消の日本酒版ミニブルワリーや各地の研究機関による地元オリジナルの酵母や酒米の開発成果を称賛し、海外への積極的な販路拡大に期待を寄せていきます。

そして、最後に多大な労力がかかるため、既に古く廃れたように思える醸造法である生酛づくりの復活、拡大(菊正宗ですね)についても、微生物学的見地から見ると非常に有効であることを改めて示すことで、日本酒は過去から未来まで、これまでも、これからも進化を続けることを暗示させてくれます。

作り方に興味を持っていただければ、そして複雑な経緯を経て今日の造りに辿り着いた事を知って頂ければ、酒蔵で、そしてお店で日本酒をお買いになるときに、もっと選ぶのが楽しくなる、もっと親しみを持って晩酌を楽しむことができる。日本酒の奥深さをもう一歩、理解するための入り口に誘ってくれる一冊です。

近代日本の酒づくりと日本酒の本

<おまけ>

本ページでご紹介している、日本酒関係の話題を。

史上最大の豪雪を迎えた八ヶ岳南麓2014/2/14~17

史上最大の豪雪を迎えた八ヶ岳南麓2014/2/14~17

2014.2.17 : 本日撮影分の画像を追加しました。

2014.2.18:各県道の交差点写真を追加しました。

2014.2.19:松木坂の開通後の写真を追加しました。

2014.2.20:小淵沢駅での電気機関車脱線のニュースに関するコメントを追加しました。

2014.2.22:小海線運転再開後の写真を追加しました。

先週の大雪でもてんやわんやだったのですが、それを上回るほどの豪雪となった週末。

雪には慣れている地元の古老の方に伺っても、こんなのは初めてだと仰っていましたので余程の事態になっています。

幸い、雪慣れした地域という事もあり、3日目となって除雪が進んできたため町内を移動するにはほぼ問題はなくなってきていますが、生鮮食料品や、先週末の大雪でも問題となった燃料については今後の名古屋/東京方面からの輸送ルートが再開しない限りにはどうにもならない状況ではあります。

そんな週末の風景を記録として。撮影は全てLumia1020(5Mpixel mode)です。

すべての画像はクリックして頂くとアップで表示されます。

フロントウィンドウに着雪した雪の文様2/14朝、まだ余裕たっぷりで車のウィンドウに付着した雪の文様なんぞを楽しんでいる状態。

2/14午後の積雪と愛車SX42/14午後になって、雪が激しくなりました。

会社の帰宅命令が発令された後、駐車場での一枚。既にタイヤが半分雪で埋もれています(2/14,16:00)

2/14午後8時過ぎの駐車場の積雪の様子一旦17時に自宅に帰って除雪した後、食材補充のため改めて富士見まで強行移動した後に帰宅後の、自宅前駐車場の風景(2/14,20:00頃)。

既に車のルーフには30cm以上の雪が被っています。愛車SX4の直結4WDモードをフル活用して、17時に除雪して積雪を少し下げておいた場所に強引に車を収容。

この時点で、高速を迂回しようとしたのでしょうか、小淵沢と信濃境の間の山間部にはスタック車が多数。地元車は依然走行を続けていました。

2/14夜の自宅窓からの積雪の様子2/14深夜の自宅窓からの風景。既に柵の高さまで雪が迫っています。

2/15朝の自宅からの積雪の様子明けて、2/15朝6:49の自宅窓からの風景。依然として雪が降り続いている状況でした。

昨晩の写真と比較すると、1mほどの高さで設置されている柵が、完全に雪に埋もれています。

2/15昼の自宅前と雪を割った通路2/15午後2時。雪がやんで自宅から外に出た時点での風景。

雪の高さは人の腰から胸ほどもあります。

2/15除雪前の駐車場自宅の駐車場を改めて(2/15,14:45)。

辛うじて軽トラックが通れるだけの除雪が行われていましたが、その後、数10cmの雪が積もったようで、路面は段付き状態になっていました。

2/15昼の駐車場の車まで到達した状態3o分ほど格闘して、愛車SX4の前まで移動。雪の高さは車のウィンドウまで達していました(2/15,15:13)

2/15夕刻の除雪した駐車場除雪後の状態。周りに投雪していますが、先週の雪を含めて高さが2m近くなっており、これ以上の積み上げは困難な状態。この後18時前には日没のため除雪を打ち切ります(2/15,17:11)

2/16朝の風景3日目の朝、眩しいほどの日差しに恵まれましたが、風が強まってきました(2/16,10:30)。

町内の除雪には除雪車が動き始めましたので、少しずつ動き回れるようになってきました。

2/16朝の小淵沢駅の様子中央本線、小淵沢駅の様子(2/16,11:11)。

駅前は除雪されており、時折、除雪のため商店街に入れない車が回転のためロータリーに入ってきます。

列車は2日前の午後から運休したままです。

2/16朝の小淵沢画前の様子小淵沢駅前の様子(2/16,11:11)

除雪車による雪掻きが徐々に進んでいます。県道方面から小淵沢駅までは車でのアクセスが可能です。

2/16朝の小淵沢総合支所前の道路県道17号線(茅野北杜韮崎線、通称七里岩ライン)から、小淵沢駅に抜けるアプローチルートの状態(2/16,11:30)。

除雪が済んでいる事と、南斜面のため、路面はドライになっています。

2/16午前の県道17号線小淵沢付近県道17号線(七里岩ライン)に出てみました。道路は除雪されており、圧雪状態です。国道20号線から小淵沢に上がってくる荒田のループ橋は通行できません(2/16,11:30)。

県道から眺める雪原と八ヶ岳同じく県道17号線(七里岩ライン)から望む、雪原となった水田越しに八ヶ岳を(2/16,11:30)。

雪で潰れたビニールハウス家屋の損壊は認められませんが、ビニールハウスはこちらのように雪の重みで崩れてしまっている個所もあります(2/16,11:40)。

除雪を諦めたパワーショベル除雪の途中で断念した、雪まみれになったパワーショベルを(2/16,11:40)。

積雪はクローラーが隠れてしまい、パワーショベルのキャビンと同じ、腰の高さほどありました。

午後の小淵沢駅構内遠景一旦出直して、夕暮れ前に再び外に出ます。

富士見側から見た小淵沢駅構内の風景(2/16,15:50)。

一番左の小海線のレールは若干除雪されていますが、左2本の中央本線のレールは雪に埋もれたままです。

右端の1番ホームには、降雪後から抑止となっている車両のヘッドライトが見えています。

2/16午後の中央線小淵沢-信濃境間の風景反対側、小淵沢駅から、中央本線の富士見方面を望みます(2/16,15:50)。

右側の上り線のレール上には、作業員の足跡と、遠くにモーターカーのヘッドライトが見えています。

(2014.2.20追記)ニュース等で取り上げられている、山梨管内に無い除雪車両を長野方面から回送している状況を捉えていたようです。小淵沢駅方面から保線関係者が徒歩でポイントを切替に行っているのが足跡から判るかと思います。

除雪の済んでいない道路小淵沢駅方面から小淵沢インターに向けて歩いていたのですが、途中から除雪が途絶え、このように人が歩けるだけの細い足跡を踏んでいく状態となってしまいました(2/16,16:00)。(現時点では除雪が進んでいます)

雪の中営業を続けるスーパーやまと小淵沢インター店小淵沢インターの横に建つ、スーパーやまと小淵沢インター店です(2/16,16:20)。

幸いにも開店中だったため、レトルト等の保存食を追加で購入します。生鮮食料品は既に品薄になっていました。

雪で閉鎖中の小淵沢インター中央高速、小淵沢インターの状況(2/16,16:40)。

車が進入できる状況にはありませんでした。正面を走る県道11号線(北杜富士見線)は山側が除雪中、下側は車1台分が通れるだけの除雪が済んでいました)。

甲斐駒と除雪が済んだ県道11号線小淵沢インター側から国道20号線方面を見た県道11号線(北杜富士見線)の状態(2/16,16:50)。

非常に厳しい路面状態ですが、地元車は殆ど4駆なので、この程度の除雪であればチェーンなしでも走っていきます(慣れていない方は決して真似されないように)。

県道11号線、17号線の久保交差点同じく県道11号線を降って、富士見方面に抜ける県道17号線との交点である、久保の交差点(2/16,17:00)。

正面右側が富士見方面、車が左手の小淵沢市街方面に入ってきています。小淵沢市街は夕方までに除雪が済んで、車が走れる道路は、ほぼドライです(但し、一車線)。

正面、トラックが封鎖している先が、15日の深夜に雪崩のため、車数十台が移動できなくなっている、国道20号線に降りる松木坂です。除雪作業が進められています。

2014.2.17

2/17小淵沢町内の様子明けて、降雪から4日目となった2/17。小淵沢町内にある商店街の除雪状況。

道路の端には、除雪による夥しい雪塊が積み上げられています。

擦れ違いが困難とはいえ、車での移動が可能となっていますが、東京方面、名古屋方面共にルートが断絶しているため、燃料の供給がが充分でなく、地元のガソリンスタンドでも1台あたり20l迄の給油制限を設けています。

2/17小淵沢駅前の様子(2/17,13:10)小淵沢駅前通りの様子。このように1車線ながら除雪が済んでいます。

普段から雪に慣れているので除雪は早いのですが、これだけの降雪量になると、除雪した雪をどけることができません。

2/17小淵沢駅前(2/17,13:10)小淵沢駅前の様子。既にロータリーも除雪がなされています。

ひっきりなしに建設関係者やJRの関係者の車が出入りしています。

2/17小淵沢駅で抑止中の中央本線車両(2/17,13:10)午前中に甲府から上ってきた列車。折り返し甲府行きになる予定でしたが、途中、危険個所があるとの事で、折り返すことができず抑止中です。

2/17甲府から除雪をしてきた電気機関車(2/17,13:20)小淵沢駅に停車中の甲府から除雪を続けてきた電気機関車の様子。

先頭部分が完全に雪だまりに突っ込んだ状態になっているのが判りますでしょうか。ここまでの苦闘が偲ばれます。

(2014.2.20追記)ニュース等で取り上げられている除雪中に駅構内で「脱線していた」電気機関車そのものです。写真をクリックしてアップでご覧頂けければ、先頭部分が雪塊に突っ込んでいるのが確認できます。

2/17小淵沢駅構内の様子(2/17,13:30)再び小淵沢駅を遠望する陸橋から小淵沢駅の構内を。

昨日1番線に停車していた列車は既に甲府に向かった後、2番線には甲府から到着した列車が見えています。

WP_20140217_13_29_28_Prob駅の構内をアップで。電気機関車が停車している1番線、甲府から上ってきた列車が停車している2番線はいずれも信濃境方面の除雪が行われていません。

一方、通過線(ホームが無い)の3番線は信濃境方面に向かって除雪が行われた跡があります。

5番線の小海線ポイントには保線作業員の方の姿が見えます。

(2014.2.20追記)ニュース等で取り上げられている除雪中に駅構内で「脱線していた」電気機関車が一番右の車両です。

2/17小淵沢駅から信濃境方面を遠望(2/17,13:30)同じ陸橋から、信濃境方面を望みます。

レールの右側(上り、東京方面)には何らかの車両が走った跡が見えています。

一方、レールの左側(下り、塩尻方面)は完全に雪に覆われています。

2/17小淵沢町内の様子(除雪後の景色1)除雪の済んだ道路から、八ヶ岳を遠望。

2/17小淵沢町内の様子(除雪後の景色2)夜7時を過ぎて、中央本線の甲府-小淵沢間は漸く運転を再開。

これで、完全孤立状態は脱した訳ですが、甲府方面は依然として、東京方面へのルートが確保されておらず。今は国道20号線が使えないため、辛うじて県道17号線(茅野北杜韮崎線)が通じる、諏訪から名古屋方面のルートに頼るしかない状況です。

2014.2.18

2/18県道茅野北杜韮崎線生涯学習センター交差点(2/18,13:40)勤務先への出勤が中止となったので、午後、急遽追加の買い出しに出かけます。

既に車での移動が可能となったため、車内からの撮影です。小淵沢の正面玄関に当たる県道17号線(七里岩ライン)生涯学習センター前交差点の状態です。正面の国道20号線に降りる、荒田のループ橋へのルートは依然閉鎖されています。

2/18県道北杜富士見線松木坂交差点(2/18,14:00)こちらは、15日の深夜に雪崩が発生した、県道11号線(北杜富士見線)松木坂の交差点です。正面の道が松木坂を降って国道20号線、国界橋に降りるルートなのですが、ご覧の通り、警備員の方が封鎖しています。小淵沢界隈から国道20号線に降りるためには、ルートが長く、危険なのですが長坂側の花水坂を降りる以外方法がありません。

奥の方には甲斐駒が見えています。

2/18県道17号線葛窪付近(2/18,14:20)小淵沢を離れて、県道17号線(茅野北杜韮崎線、七里岩ライン)を長野方面に移動します。県境を越えて葛窪の集落に入ると、除雪方式が大きく変わって、両側の雪塊が切り落とされている事に気が付きます。除雪も綺麗になされており、集落内以外は比較的スムーズに進むことができます(走行中撮影のため、ピンボケお許しください)。

2/18八ヶ岳エコーライン乙事交差点(2/18,14:30)八ヶ岳エコーラインから県道17号線(茅野北杜韮崎線)にアプローチする乙事交差点です。

正面側が八ヶ岳の山麓を周回する鉢巻道路(長野県道484号線)への道、左手が諏訪南IC、茅野方面に抜ける八ヶ岳エコーラインです。右手には八ヶ岳連峰の一つ、網笠山が見えています。

どちらのルートも綺麗に除雪されていますので、擦れ違いには注意が必要ですが、雪道を走り慣れている地元の方であれば、問題なく、小淵沢-富士見間を移動することができると思います。

2014.2.19

2/19開通後の松木坂(2/19,16:00)2/15深夜に雪崩の為に閉鎖後、最後まで開通が遅れていた、県道11号線(北杜富士見線)の松木坂も遂に4日半ぶりに開通。同時に中央高速の小淵沢インターの閉鎖も解除になりました(昨日のうちに小淵沢インター自体を開くことが出来たようですが、国道20号線との連絡路となる松木坂の除雪が完了するまで、インターの閉鎖を引き延ばしたようです)。

既に中央本線の特急の運転も再開が決まっており、これでほぼ5日ぶりに東京方面と八ヶ岳南麓の陸路が繋がった事になります。

葛窪から雪原越しの八ヶ岳まだ路肩には多くの雪が残り、道路自体も決して充分な状況ではありませんが、物資の供給も再開し、少しずつ日常生活に戻りつつある、八ヶ岳南麓です。

2014.2.21

2/21運転を再開した小海線1最後まで運転再開が遅れていた小海線が、豪雪後一週間の21日朝より、遂に再開。

当日、丁度東京に出張だったので、再開後の小海線ホームに停車中の列車と、眩しい「八ヶ岳ブルー」をバックにした八ヶ岳の峰々を。

私が撮影している横では、JRの保線担当者の方が、2/16に発生した、除雪に酷使した電気機関車が小淵沢駅構内で脱線した事故の調査記録写真を撮影されていました。

2/21運転を再開した小海線2特急列車からの乗客を受けて、定刻で発車する小海線、小諸行の列車。

線路の周りの雪は、まだホームの高さほど(80cm)も積もっていますが、これで八ヶ岳南麓の交通機関はほぼ通常の状態に戻った事になります。

雪が降った後から真冬の寒さが戻ってきた八ヶ岳南麓。ようやく、雪たっぷりの、本物の八ヶ岳の冬を楽しむことが出来そうです。

今月の読本「ヴァティカンの正体」(岩淵潤子 ちくま新書)バチカンを題材に採った「情報スクラップブック」

今月の読本「ヴァティカンの正体」(岩淵潤子 ちくま新書)バチカンを題材に採った「情報スクラップブック」

何故だか、バチカン関係の刊行物が続くような気がする昨今。

昨年の教皇交代は確かに印象的であったし、その後も色々と話題を提供し続けているバチカンとローマ教皇の周辺ですが、その影響が遥か極東のキリスト教にとっては未だ未開の地であり続ける、この日本の出版業界にも到達したのでしょうか。

そんなバチカン絡みの最新の出版物を、ちくま新書の今月の新刊からご紹介。「ヴァティカンの正体」(岩淵潤子著)です。

ブァティカンの正体まず、「正体」という引っかかり感が気になる題名ですが、内容の方も、ライトな内容に変化しつつある、ちくま新書の中でも、ちょっと弾けたラディカルな内容。

もし、帯にあるようなバチカンの情報戦略や、所謂謀略なんていう、ドラマ仕立てのストーリーにご興味がある方は、小説や別の書籍を当たられた方が良いかと思います。

また、文末に掲載します、他の新書シリーズで扱われているようなバチカンの歴史や、文化、教会組織や教化に関するお話、外交や歴代教皇の事績については、部分的には語られますが文中にモザイクのようにちりばめられていますので、それらをテーマに通読するにはちょっと困難です。

本書は表題こそ「バチカン(著者の記述に従えばヴァティカン)」を取り上げていますが、実際にはバチカンというお題目を用いて、著者が得意とている情報やコンテンツビジネスにおけるそれぞれのシーンで、彼らの考え方がどのように当て嵌められるのかを考察した散文を纏めた、スクラップブックのような内容です。もしくは「コンテンツ」と「バチカン」をテーマにしたマガジン形態の読み物と言っていいでしょうか。

一応、3章の前半くらいまではバチカンの話題が中心として取り上げられますので、1章のバチカンの図書館やIOR等、現代のバチカンの話題に触れる点は多々あります。しかしながら、2章の聖書と教会に関する話題から徐々にコンテンツ的な話題に脱線が始まりますが(ミッションスクールとヨハネとBLというぶっ飛んだお話も)、3章の歴代教皇の芸術に対する投資と、資金源としての贖宥状、宗教改革の部分を過ぎると、それ以降、バチカンは話題をエントリーさせるための介添え役として取り扱われるだけ。著者が得意としているであろう、コンテンツ分野における話題が中心となります。

逆に、本書をコンテンツビジネスや情報サービスの分析における、キリスト教価値観を持った著者による「バチカン」を切り口とした見方をちりばめた本であると理解すれば、すんなり読めるかもしれません。

そのような意味合いで、ちょっとバチカンを忘れて読み始めれば、4章はカウンターカルチャー論として楽しい読み物ですし、最後のクールジャパンに対しての言及もよく判りますが、ここまで来ると、終章で落としどころを探っているにも拘らず、「バチカンの話は何処に行ったの」といった感が出てきてしまいます。

なにせ、冒頭と文末がステーィーブ・ジョブズへのオマージュで彩られる本書ですから、ある種のカリスマ性を象徴するアイコンとして、バチカンを捉えているのかもしれません。

バチカン関連新書4冊プラスバチカンを扱った新書の近刊より。おまけで、本書で繰り返し言及される、カウンターとしてのマルティン・ルターも。

<おまけ>

本ページで扱っている近いテーマの書籍を

大雪の後で(積雪50cm越えの八ヶ岳西麓より)

大雪の後で(積雪50cm越えの八ヶ岳西麓より)

昨年の積雪を上回る大雪となった昨日。

50cmを超える積雪は、流石に除雪にも一苦労でしたが、今日の気温は氷点下とはならず、天気も回復したため、急速に融けてくれました。

除雪の済んだ道路も、アスファルトが顔を覗かせるようになってくれたので、生活物資を補充に車を走らせます(以下、撮影は全てLumia1020、出力は5Mpixel modeです)。

大雪の後で1富士見町、小六から眺める八ヶ岳。

気温が高いせいでしょうか、それほど雪が積もっては見えません。

もちろん、畑の中は真っ白です。

大雪の後で2八ヶ岳側から、南アルプスの釜無川源流の谷を望みます。

山の上には、まだ雪雲がへばりついています。

大雪の後で3富士見町を越えて、原村まで進むと、気温は氷点下に。雪も大部残っています。

八ヶ岳実践大学校へのアプローチルートから、雪を被った木々と八ヶ岳を。

大雪の後で4車が余り入り込まない道路には、雪がまだ残っています。

木々には昨日降った雪で綺麗にデコレーションされています。

大雪の後で5大雪の後で6大雪の後で7雪を戴く山麓の森の風景を。

大雪の後で8何時もの場所から、八ヶ岳を正面に眺めて。

空にはぷかぷかと雲が浮かんでいます。気温は氷点下ですが、日の光のありがたさ。除雪された路面はアスファルトが見えるようになっています。

大雪の後で9真っ白な雪原となった圃場越しに、蓼科山と霧ヶ峰を(茅野市泉野)。

大雪の後で10こちらも、圃場越しに八ヶ岳の山々を望みますが、真正面は2車線の農道。

除雪が済んでいない道路はこの通り、圃場との境界も判らない状態です(茅野市泉野)。

大雪の後で11夕暮れが差し掛かり、暗くなり始めた西の山並。淡い空の色と、墨絵のような山の景色が印象的です(富士見町先能)。

大雪の後で12道の駅「信州蔦木宿」から望む山並み。白と黒の美しいコントラストが現れています。

大雪の後で13夕暮れを迎えた八ヶ岳を、富士見町葛窪の交差点より。こちらも雪原の向こうに、淡い空の色が広がります。

今月の読本「戦乱の中の情報伝達」(酒井紀美 吉川弘文館)古文書が鮮やかに描き出す中世庄園と荘官のドキュメンタリー

今月の読本「戦乱の中の情報伝達」(酒井紀美 吉川弘文館)古文書が鮮やかに描き出す中世庄園と荘官のドキュメンタリー

吉川弘文館の「歴史文化ライブラリー」は、普段は高度な専門分野に携わる研究家の方々の研究内容を、一般読者が手軽にその一端に触れられるように配慮された、読みやすさを重視した叢書として、貴重な機会を継続的に提供し続けているシリーズです。

扱われる内容も、あらゆる分野の「歴史」をテーマにした内容が揃っており、一般的な歴史書ではなかなか扱われないテーマが扱われたりすることもありますので、新刊が出る度に、今度はどんな歴史シーンを紹介してくれるのか楽しみになります。

今回は、そんなシリーズの特徴である、読みやすさを前面に打ち出した一冊「戦乱の中の情報伝達」(酒井紀美)をご紹介いたします。

戦乱の中の情報伝達本書は室町時代中期、丁度、応仁の乱直前の京都の東寺とその庄園であった岡山の新見庄(著者もあとがきで述べていらっしゃいますが、非電化時代の伯備線における末期のSL撮影で有名だった場所です)との往復書簡から見た、当時の庄園の実態や年貢を取り立てる荘官たちの奮闘ぶりを解説した一冊です。

ところで、多くの歴史書、特に歴史研究者の方が手掛ける歴史書の場合、原典からの引用を本文で使用する場合に、原典の雰囲気をなるべく壊さないよう、そして原典の読み下しに誤謬が発生しないように配慮して、極力原典に近い形で掲載される場合が多いかと思います。

ところが、本書では読みやすさを最優先した結果だと思いますが、原典からの引用部分について、ほぼ全てが、フォントを強調体に切り替えた上で、読み下し文に置き換えられているのです。

一般的な歴史書の場合では、議論になるかもしれないこのような読み下し文の使用方法ですが、本書のような一般向けに刊行されるシリーズであれば、むしろ大歓迎。著者の丁寧な読み下し文を追いかけながら本文を読んでいくと、まるで中世を舞台にしたドキュメンタリー番組を見ている気分にさせられます。

「これまでの代官を追っ払ったので、代わりに東寺から直接、荘官を派遣して欲しい」という、衝撃の展開で始まる冒頭から、揉める東寺の僧侶たち、東寺の使者を丁重に迎えておきながら、いざ荘官が着任すると、あれやこれやと無理難題。年貢の損免、棒引き、未納と我儘放題(に、見える)。これじゃ荘官やってられない。東寺に対して愚痴の書面を出してみたり、必死に懐柔している自分をアピールしてみたり…。もう、現代の丁寧に製作されたTVドキュメンタリーの内容を地で行っているようなリアルな内容が、読み下し文からポンポンと出てきます。

そして、お互いいがみ合っているのかと思いきや、庄園側はどんな時でも、必死に持論を掲げつつも、領主である東寺への敬意を忘れず、代償である保護を求めていきます。荘官の方も、庄民に対しては厳しい立場を取りますが、複雑な事情を孕む庄園周辺の地域に対しては、毅然とした態度を示していきます。

そんなリアルな応酬が手に取るように見えてくる読み下し文は、遂には荘官の殺害、それに伴う庄園住民たちの報復行動へとエスカレートした内容に到達します。

これほどまでの自分たちの庄園、そしてそれを保護する立場にある荘官、庄園領主への依存の強さは、当時の文書だけが伝えてくれる生の声。そこには、著者も指摘しているように、漸く自立を始めた中世農村の弱い立場と、頻りに繰り返される「末代までの大儀」という、強い現状を確保することに対する執着心が、観て取れます。

そして、これらの文章を京と新見庄の間を運んだ人々にも本書は目を向けていきます。何と言っても身につまされるのは、京の都で足止めを食らう庄園から上がってきた人達。只でさえも苦労して工面した路銀も、京の都ではあっという間に目減りするでしょうから、兆散や引き返しもありますし、やむなく東寺側も路銀の借用に応じたりします(でも、足止めしている張本人は東寺側なんですけどね)。

そのように苦労して伝達された情報は貴重な情報源として、口々に周辺の庄園や、国衙領に伝わっていったようです。備中の山深くにある新見庄に住む彼らが驚くほど応仁の乱の戦況を把握しており、それに対して領主である東寺に対して、忠誠を誓う書面を送り出したりもします。しかしながら東寺の側は主戦場である京の都の混乱に巻き込まれ、庄園側も周辺からの圧迫に徐々に呑みこまれていく事で、この往復文書は途切れてしまいます。

中世のほんの一瞬、僅かに一つの寺と一つの庄園の往復文書ではありますが、これほどまでに豊かに当時の状況を伝えてくれるものなのかと、歴史研究における古文書の力を改めて見せつけられた思いになる一冊でした。

そして、非常にとっつきにくい古文書を扱った歴史書でも、丁寧な読み下し文と、それに付随する秀逸な解説が揃えば、これほどまでに面白く読める事に感激したのでした。

中世の歴史は混とんしていてよく判らない、登場人物が複雑すぎて判りにくい、メジャーな人物じゃないと感情移入できない…。中世の歴史書を読む際にある、どうしてもネガティブな想いは単なる杞憂であると教えてくれる、一冊。ライブ感のある本書は、まるでドキュメンタリー番組を観るように、読者を中世の一ページに誘ってくれる。

大変楽しく、そして興味深く読ませて頂くことができました。

<おまけ>

本ページでご紹介している中世関係の書籍を

寒い八ヶ岳の2月は「寒いほどお得フェア」でほっこりと

New!(2015.2.1):今年もこのシーズンが帰ってきました。

八ヶ岳エリアの冬のお楽しみ「寒いほどお得フェア2015」がスタート。初日から50% offが出ているみたいですよ(10時直後にはサイトアクセスが集中して表示が出なくなるほど!)。

当日の発表は公式サイト、並びに清里観光振興会さんのtwitterからでも確認できます。

昨年は大雪の影響で残念ながら尻すぼみ状態となってしまいましたが、今年は盛り上がると良いですね。

寒いほどお得フェア2015パンフレット12015年の寒いほどお得キャンペーンパンフレット(表)少々見難いですが、画像クリックでフルサイズ表示となります。

寒いほどお得フェア2015パンフレット22015年の寒いほどお得キャンペーンパンフレット(裏)少々見難いですが、画像クリックでフルサイズ表示となります。

 

<本文ここから>

1月の終わりは、まるで春のような陽気になった、八ヶ岳南麓。

でも、立春を過ぎるころから急激に寒さが戻ってきています。

厳冬期の八ヶ岳の碧空八ヶ岳ブルーも大分回復。これくらい碧空が広がると、一層の冷え込みとなります。

凍結するお風呂時に、氷点下10度を下回る夜が数晩続くと、非常の為に貯めている、風呂桶の水が綺麗に凍り付いてしまいます(風呂場の水道はこの時点で配管含めて全て凍り付いているので、次にお風呂を沸かすときに、この凍った風呂桶を叩き割って、風呂釜の熱で循環させることで、配管類を温めてあげる必要があるのです)。

再び冷え込んでくると期待してしまうのが、清里を中心とした八ヶ岳南麓で2月一杯繰り広げられる「寒いほどお得フェア」です。

寒いほどお得50%off清里駅前にある、清里観光振興会の事務所の外に用意されている温度計が、10時の時点で何度以下になっているかで、協賛店の各種商品が最大50% offになる、地元民ならずとも、思わず嬉しくなってしまうフェアなのです。

きょうは、もちろん50% off。三日連続、今シーズン3回目の50% off、しかも週末の金曜日という絶好の機会に、お得を楽しみに同僚たちと一緒に夕飯に繰り出しました。

レストハウス八ヶ岳外観本日訪れたのは、このフェアに初期のころから参加している、清里でも古参のお店「レストハウス八ヶ岳」さんです。

夜7時ごろですが、駐車場には既に地元ナンバーの車が集まっています。

寒いけどお得フェアー割引表示お店の前に掲示されている、本日の割引率と、割引メニューの紹介看板です。

ご覧の通り、ちゃんと50% off!なのです。

寒いけどお得ステーキ丼1お店の皆様も、心得たもので「何人分」と、オーダーも聞かずに、人数確認だけという鷹揚さ。もちろん、お約束の「寒いほど定番!牛ステーキ丼」をオーダーです。

ご覧の通り、充実のボリューム感。甘辛のたれに海苔が絡んで、心地よい香りが鼻をくすぐります。お肉も柔らかく仕上げられており、ご飯と一緒にどんどんかっ込めてしまいます。

寒いけどお得フェアパンフレット2ここで、寒いほどお得フェアのことをちょっとご紹介。

本来は、スキー人気も下火の中、寒い時期になると観光客が激減する清里の観光関係者が、合同してお客様を呼び込めるテーマが無いか知恵を絞って考え出したもので、清里駅近辺の僅かなレストラン等が始めた、極めてローカルな催しでした。

ところが、数年ほど前からNHKのローカルニュース等でも取り上げられるようになると、清里近郊である野辺山や小淵沢などのレストランやショップもフェアに参加。特に昨年はNHKの全国ニュースでも取り上げられ、寒さを逆手に取った積極商法として大きな話題となるようになりました。

今年は、遂に南は明野のハイジの村、西は原村の八ヶ岳自然文化園、更には中央道の八ヶ岳P.Aの売店が上下線ともに参加と、八ヶ岳南麓を幅広くカバーした全97施設による一大キャンペーンに成長したのでした。

一方、問題も無い訳ではなく、地理的にも有利な地元の皆様による一部商品の買い占めや、割引率を目当てにした高価格商品ばかりを購入するなどの弊害も生じており、今年のキャンペーンでは、一部店舗で購入制限が設けられてしまいました。

また、フェア参加施設のうち、宿泊施設の割引は、今年からクーポン形式に変更。次回宿泊時に利用できる形に変更されました。これで、再び清里、八ヶ岳南麓に来ていただけるチャンスが増えることになりますね。

寒いけどお得ステーキ丼2と、いう訳で、お腹いっぱい食べさせて頂きました(ごちそうさまです)。

丼ぶりの大きさ、判ります?通常1700円のこちら「寒いほど定番!牛ステーキ丼」が、50% offの日なら何と850円!。お得なプライスにお腹も、心も大満足です。

寒いけどお得フェアの夜、気温お店を出て、写真をパシャパシャと撮っていると、同僚たちは「寒い寒い」の大合唱。

車に戻って温度計を見ると、午後8時時点で既に氷点下4℃。明日が雪の予報のため、多少は暖かいのですが、それでも流石に清里「寒いほどお得な」極寒の2月の夜です。

キャンペーン期間は2月一杯まで。50% offが狙えるのは来週いっぱいくらいですので、来週のお休みには、降雪後に真っ白に雪化粧(しているであろう)八ヶ岳南麓に是非足を運んでみては如何でしょうか。意外な「お得」が待っていますよ。