二つの小さな「木」のヘッドフォン(ATH-EW9とHA-FX750)

八ヶ岳の南麓なんていうと、近所迷惑なんて全く関係ないような無人の荒野に住んでいるように見えるかもしれませんが、実際には周囲には家もあり、住人の方もいっぱい居るので、深夜の騒音はやはりNG。

都会ほどではないかもしれませんが、ボリュームを上げて音楽を楽しむにはやはりヘッドフォンが欠かせません。

こちらに移り住む前から使っていたオーディオテクニカのATH-EW9は無二の耳かけタイプの高音質モデル。しかもウッドの外装が大のお気に入りでずっと使ってたのですが、流石に10年選手ともなるとお疲れ気味。パッドは補修部品が入手できたので交換したのですが、イヤーハンガーのゴムは切れるたびに自分で補修していたのですが、もはや限界。現行モデル(2003年11月発売ですからなんと10年目の長寿モデル。買ったのは2003年の12月だった筈)なのでオーテクにお願いすれば購入できそうなのですが、ここは意を決してまたしても小さな「木」のヘッドフォンに手を出してしまいました。

ATH-EW9とHA-FX750JVCケンウッド(最近はビクターと呼ばないんですね…嗚呼)のウッドコーンシリーズでも最小のモデル、インナーイヤーヘッドフォンの最新シリーズから中くらいのモデルHA-FX750を選んでみました(HA-FX850はプライス/スペック比でパスです)。

手に持つとずっしりくる重さと、インナーイヤーとしては非常に大きな外装が少々仰々しいですね。そして、光沢のあるケーブルとヘッドフォンジャックは少々貧弱で、質感のあるケーブルと金属製のジャックを有する同じ価格帯にあるATH-EW9よりかなり貧相な印象を与えます。ケースや付属品は非常に凝っているので、どうも購入者の所有する満足感(コレクターアイテム)と実際の使用感(まあ、普段ケースには入れませんねえ)を天秤にかけて、所有する満足感の方を採ったようですね。

音質の方はエージング中なので何とも言えませんが、初見でのATH-EW9の比較で行くと、流石に耳かけタイプに比べるとHA-FX750はインナーイヤーで密閉度が高いため、音場の立体感はかなり高く、サラウンドを効かせなくても臨場感を感じさせる効果を与えているのは評判通りのようですね。また、流石にピアノの音響とは相性がよく、低温から高音まで綺麗に聞かせてくれます。特に低音側はかなりしっかり出ている雰囲気です。

一方、インナーイヤー特有?のブヨブヨと残響が残る感覚はHA-FX750にもはっきり感じられる点は、エージングの効果如何かも知れませんが、やはりこのタイプ特有の癖のようにも感じられます。また、ATH-EW9のような耳かけタイプは殆ど開放型に近いほど音が外に出ていく(そのため、こんな屋外で使用してくださいと言わんばかりのATH-EW9のデザインですが、実際には音漏れが酷いため、車内等では気を使ってしまって使う気がしません)ために反響効果が低いためでしょうか、立体感は薄いのですが、逆に音が綺麗に抜けていくので、女性ボーカルや金管楽器は美しい音色を奏でます。この辺はオーテクらしい音といっていいかもしれませんね。

抜けのよい軽やかな音が気持ちの良いATH-EW9と、厚みのある立体感が楽しいHA-FX750。同じ木を素材にした小さなヘッドフォンでも、随分違うものだなあと感じ入っているところです。

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