年の瀬の八ヶ岳南麓より(良い新年を迎えられますことを)

塞込み気味の年末。

夜半からの雪が止んで、青空が見え始めてもなかなか動く気分になれません。

それでも、年始の準備の為に、夕暮れ時に漸く外に出てみました。

年の瀬の八ヶ岳夕景昨夜の雪で真っ白に彩られた八ヶ岳。

気温が高いため、足元の雪はすっかり溶けています。

雪雲が垂れ込める年の瀬の南アルプス南アルプス側の谷筋には、依然として雪雲が漂っています。目の前に雲が横切るのも標高の高いこの地ならではの景色。

雲の向こうに夕日が射し込んでいます。

年の瀬、夕暮れの南アルプス東の空は既に茜色を射し始めています。

残念ながら富士山は望めませんが、広々とした年の瀬の空の色は、ゆっくりと移り変わっていきます。

西の空は再び真っ白。この後、深い霧に包まれれた八ヶ岳西麓は再び雪が降り始めました。

 

本年の更新はこれがラスト。皆様にとってよい新年をお迎えになる事を祈って。

ご覧頂き、ありがとうございました。

ホームページ開設2周年(ご覧頂きました皆様に感謝を)

ホームページ開設2周年(ご覧頂きました皆様に感謝を)

2012年のクリスマスイブにひっそりと始めた本ページ。

紆余曲折を経ながら2周年を迎えました。

「撮る」「読んで書く」「弄る」をやれるだけやってみようと臨んだこの一年。日ごとのアクセス数は若干の伸びを示した程度ですが、総アクセス数は15万件を突破。ご覧頂きました皆様に感謝いたします。

2014年度アクセス数この1年間のアクセス件数ランキングの上位をご紹介。赤丸のコンテンツが今年度に新たに追加した部分です。

この一年で約100000アクセス。トップページへの直接リンクを含めて、上位3コンテンツで50000アクセスを越えてしまうという、アンバランスな構成は相変わらずです。

上位は殆ど固定的なのですが、今年の11月でSX-4が国内での販売が中止となったため、今後SX-4関連のコンテンツアクセス数は減少していくのかと思います。

そして、昨年のランキングで上位に挙がったAvanti最終回へのオマージュに続いて、今年はHeart of Sundayリニューアル前の最終回へのメッセージが上位に入ってきています。2014年度分の追記を行った「ザ・ベストテレビ」と並んで、流石に番組系のコンテンツは、ご覧頂く方が多いようです。

番組系のコンテンツといえば、読書と併せてアクセス数が非常に多かったのが「マッサン」絡みでご紹介した「ヒゲのウヰスキー誕生す」でしょうか。番組本編と書籍の内容はかなり異なるので、本を読まれてから番組をご覧になるとあっけにとられてしまいますが、それはそれでファンタジーという事で楽しみたいと思います。

また、ガジェット系は11月に気の迷いで投入したBlackBerry Passportがいきなり上位に挙がっています。Lumiaもそうですが、これは情報不足の最たる例で、決して端末が人気沸騰なわけではありませんのであしからず…。

そして、地元の紹介も兼ねたコンテンツ類では、今年の夏にアップした小淵沢駅の臨時列車時刻表が上位に挙がっています(この辺りで1000アクセス程)。如何に、この手のアクセス情報が不足しているのかが判る例だと思います(観光協会の皆様、もっと頑張ってください!)。

一方、写真と読書の方はコンテンツ数が増えた影響でしょうか。アクセスが分散気味で、上位に挙がってきたコンテンツは少ないようです。それでも、信濃境の桜や御射鹿池など、昨年のコンテンツが引き続き上位に入っており、多少なり皆様のお役に立てれば、嬉しい限りです。

来年は、今年ほど頻繁な更新は望めないかと思いますが、気に入ったもの、伝えたいものを少しずつ積み上げていきたいと思っています。

重ねて、本コンテンツをご覧頂きましたすべての皆様に感謝申し上げます。

笹原溜池140720今年の一枚。

八ヶ岳南麓に住み始めてかなりの時間が過ぎました。

何時か、この色を出したいと思って漸く辿り着いた、初夏の奥蓼科、笹原溜池での一枚を【画像クリックでフルサイズ表示】。

この地に来た時の想いが、何時までも自分の支えとなる事を願って。

年の瀬の明野より八ヶ岳12014.12.24:記

今月の読本「日本史の森をゆく」(東京大学史料編纂所編 中公新書)史料を紐解き歴史を描くプロが集うアンソロジーは思索の叢林へと誘う

今月の読本「日本史の森をゆく」(東京大学史料編纂所編 中公新書)史料を紐解き歴史を描くプロが集うアンソロジーは思索の叢林へと誘う

異色の一冊と言っていいでしょう。

白亜の巨塔の総本山。しかも、研究と併せて講義を行う事をもう一つの生業とする大学教員とは一線を画す、史料の研究こそを本職とするプロ集団が一堂に会して書き下ろす、歴史史料アンソロジー(このアンソロジーという表現。どうしても、某ビックサイトで行われるイベントに大量に出展される「薄い本」を思い起こしてしまうのですが…)。

しかも、42名もの執筆陣を束ねるのは、中公新書の編集グループではありません。

はじめの言葉は所長自らが筆を執り、「編集後記」と銘打たれた、あとがきに書かれる「新書」編集小委員会という命名からも、執筆陣、そして当組織の本書に対する本気度が伝わってきます。あまり表に出てくることはない。でも、あらゆる日本史研究分野の底辺を支える(時には、NHKの大河ドラマや歴史番組を支えていたりもしますが)、日本史専門の史料研究機関「東京大学史料編纂所」が放つ、本気のアンソロジーが手軽に読める新書が登場です。

日本史の森をゆく 「日本史の森をゆく」です。

何分、多数のテーマを扱っていますので、各研究者の方に与えられたページ数は10ページにも足りません。従って、内容自体をじっくり読むような体裁ではなく、気に入ったテーマをつまみ食いするような形で読まれることを想定しているようです。ただし、テーマ毎に区切られた範囲では、歴史の古い順に並べて掲載されていますので、テーマの中は通読される方が良いかと思います。各テーマの名づけ方も、例えば天皇の事跡を扱った章では「雲の上にも諸事ありき」などと、捻りを効かせており、編集グループのちょっとした拘りが伺えます。

各章のラインナップです。

  1. 文章を読む、ということ : 史料編纂にまつわる話題
  2. 海を越えて : 海外と日本との関わり合いを示す史料から
  3. 雲の上にも諸事ありき : 天皇、貴族の記録、日記から
  4. 武芸ばかりが道にはあらず : 武家政権が遺した史料より
  5. 村の声、街の声を聞く : さまざまな史料に見え隠れする民衆の姿を拾って

そして、はじめにで、現在の編纂所長である久留島典子氏が述べている言葉が、本書の目的、伝えたいことを雄弁に物語っています。

—引用ここから—

このようにして書いてくると、史料編纂は個性を殺した職人仕事のように理解されてしまうかもしれません。

<中略>

しかし、史料編纂は、それに携わる者が研究者としての多様な問題関心、個性を持つからこそ、高い水準を維持できるのだと断言できます。

—引用ここまで—

時に、歴史編纂作業、史料編纂作業は正確さを重んじ、事実をありのままに記録し、伝える事が求められる場合があるかと思います。中には、著者の私的な判断を一切排除することを求められることもあるかと思いますし、歴史研究の分野には、そのような著述者の思想や思考を取り上げて研究される(時には指弾される)方もいらっしゃるようです。

しかしながら、最も古典的な歴史編纂物である史記ですら、そこには著者であり、歴史編纂者でもあった司馬遷の思想や時代認識が色濃く反映されています。

歴史は著述者によって描かれるもの。その描かれた歴史を多方面の史料を読み込むことによって立体的に理解し、自らの知見を踏まえて、より妥当であるという解釈を添えていく行為を繰り返し続ける事そのものが、更に新たな歴史を描いていく事に繋がる。そのような作業を営々と続けていらっしゃる歴史研究者の方々の更に下地を支える、編纂所の研究者の皆様が持っている、歴史研究者の好奇心の「ツボ」に触れられる一冊です。

扱われる時代は近世までですが、扱われるテーマは史料であれば何でもあり。テーマの中には、こんな研究していて何の役に立つのだろうかと、首を傾げてしまう内容もあるかもしれませんが、そのテーマの広さは、歴史ファンにとっては正に挑戦状。史料の繋ぎ合わせ方から、断片的な史料から読み解く発言の変化の考察といったテクニカルな話題。意外な広がりを見せる日本人と海外との関わり合い(実は、このテーマが本書で一番楽しかったりしました)。史料に見え隠れする人物の追跡記や記録に僅かに残る内容から当時のシーンを再現する手法。更には花押を読み解いて自分の花押を書いてみようといった読者への挑戦テーマに、宮さん宮さん…の歌が実は猥雑唄だっという衝撃の考察まで。これら多彩なテーマについていけるかどうかは、ひとえに読まれる皆さんの好奇心にかかっています。

確かに、これらの研究が無くても誰も困らないかもしれません。そもそも歴史研究の目的や意義そのものが問われている中で、それらの研究の下地となる史料編纂の意義となると更に疑問を呈されることが少なからずあるのかと思います。そのような危機感の中で生まれたであろう本書をご覧頂いて、少しでも興味を持たれるテーマがあるならば、その目的は充分に果たされているのではないでしょうか。

何かを遂げるための研究ももちろん必要ですが、史料の叢林を跋渉し、その中からより幅広い知見を得る事で、更なる豊かな発想、知見に繋げていく事も、研究としてはとても大切なことだと思います。

時に、プロの絵師や作家の皆さんが、息抜きとも思えないような本気の作品をビックサイトに送り出してくるように、史料編纂のプロの皆さんが、少し息抜き込みで描くアンソロジーとしての本書は、そんな研究者としての視点と思考のエッセンスが濃厚に詰まっているように思えます。

<おまけ>

本書にご興味を持たれた方。お読みになった方で、もっと各テーマの内容をじっくり読んでみたいと思われた方へ。歴史書専門の出版社である吉川弘文館から刊行されている叢書シリーズ「歴史文化ライブラリー」をお勧めします。本書の参考文献にも頻繁に引用される吉川弘文館さん。山川出版と並ぶ、日本史関係の論考集を出版される際に、研究者の皆さんがお世話になる版元さんが、一般の読者に向けて、比較的リーズナブルな価格(2000円以下)で、研究者の方々の歴史研究の興味とエッセンスにテーマを添えて送り出すシリーズです。この度、刊行400冊を達成するとの事で、こちらでちょっとご紹介させて頂いております。

アニメーター佐藤好春さんの卓上カレンダーを頂きました(2014to2017)

アニメーター佐藤好春さんの卓上カレンダーを頂きました(2014to2017)

New!(2017.3.28) : 年度末も押し迫る中、毎年プレゼントとして配布されている、トラッシュスタジオさん製作による、佐藤好春さんのカレンダーを今年も頂けることになりました。

今年は、九州の手作りパンのお店、フランソワのCM放映開始10周年を記念して、これまでの作品からセレクトされたシーンが毎月1枚ずつセレクトされています。

そして、背表紙には、佐藤好春さんご自身の手による、レイアウト付きの複製原画が。優しくもしっかりと動きを感じさせるキャラクターの原画が、組み合わされるレイアウト、フレーミング、色付け、モーションを経て、どのようにアニメーションとして仕上がっていくのかが、この一枚からとてもよく判るかと思います。

カシスの生き生きとした表情も、ハンドルを握る腕の力加減も、原画の段階ではっきりと判るかと思います(一番お気に入りの一枚はちょっと内緒です)。

今年も素敵なカレンダーをどうもありがとうございます。

例年と違って今年は先着順で配布されていて、昨日(3/27)時点では、まだ若干余裕があるとの事。もしかしたら、今からでもホームページをご覧頂ければ、手に入るかもしれませんね。

 

New!(2017.1.17) : 佐藤好春さんが手掛けた新作CMが出来上がったようです。これまでのCMのように、ご本人であることを示すテロップ等はありませんが、画面内のちょっとした仕掛けで判るようになっています。

花王 消臭ストロングシリーズ「親子は続くよ」編』です。3:22というCMの枠を大きく超えたロングバージョン、上記からも再生できると思います。

 

New!(2016.3.6):ホームページでも公開されている、春にリニューアルオープンを迎える「こもれび森のイバライド」関係のお仕事の関係でしょうか、ちょっと遅れていた、佐藤好春さんがオリジナル作品を手掛ける際にタッグを組まれる、トラッシュスタジオの2016年のカレンダープレゼントが発表されました。限定30名様、応募多数の場合は抽選となります。応募期間は3/1から3/18まで、詳しくはトラッシュスタジオのホームページへどうぞ!

と、いう訳で今年も頂いてしまいました(ありがとうございます!)。今年は「映画シンドバッドの冒険」のパンフレットと3月にリニューアルオープンを迎えた「こもれび森のイバライド」のパンフレットがセットになった、4月スタートの大型版のカレンダー。表紙に描かれた2つの物語が一年を通じてイラストと共に語られていきます。

佐藤好春さんの2016年カレンダー

2016年のカレンダーと、パンフレット類。

佐藤好春さんのカレンダー

2014~2016年のカレンダーを。配布が始まったのは2013年からだそうです。

イバライドパンフレット

「こもれび森のイバライド」パンフレットも。

完成したCMはこちらでご覧いただけます。

 

New!(2015.12.24):今シーズン大活躍だった佐藤好春さん。本年最後のお仕事は、秋から始まった朝の連続テレビ小説「あさが来た」の主人公、広岡浅子の活躍をテーマにした、彼女を創業者に頂く大同生命のTV-CMシリーズ第二弾『”あきらめない編”』です。丁寧な作画と、しっかりした時代考証(1号蒸気もきっちりと作画されていますね)で綴られる明治の息吹を伝えてくれるCMは、お馴染みのYSマークが付される佐藤好春さんがディレクターを務められ、日本アニメーションで製作されました。大同生命のホームページからもご覧いただけます。

New!(2015.10.4):今シーズンの朝の連続テレビ小説「あさが来た」の主人公、広岡浅子は、大阪を拠点とした生命保険会社、大同生命の創業者でもあります。TVドラマ開始にあたって、彼女を主人公としたCMが公開されました。佐藤好春さんをアニメーションディレクター(この称号で記載されるのは珍しいです)に迎え、スタジオジブリの作品で作画監督、撮影、美術の各監督を経験された方々が揃って日本アニメーションで製作された本編。大同生命より、カット集を含む作品情報が公開されています。また、佐藤好春さんがオリジナル作品を製作する際にタッグを組まれるトラッシュスタジオのホームページには、特設ページが用意されました。『”きっかけ”編』と題されて、まだ駆け出しといった感じですので、これからの展開にも期待です。

よく佐藤好春さんのCMをご覧になって、「ジブリ風」と仰られている方への、製作者サイドよりの見解ですね。森やすじさんから続く、初期の東映動画の系譜を継ぐ作風といった方が良いですね。佐藤好春さんは、故、近藤喜文さん(ジブリの「耳をすませば」監督)の日本アニメーションにおける後輩でもあります。

New!(2015.4.25):佐藤好春さんがキャラクターデザインと作画監督を担当される、日本アニメーションの創立40周年を記念した劇場用アニメーション「シンドバッド 空飛ぶ姫と秘密の島」。公開を記念した原画展が開催されることになりました。5/20から6/28まで銀座、CHEEPA’S GALLERY / チーパズギャラリーにて。ナン、ポリアンナ、そしてアルフレッドに会える!

New!(2015.2.14):佐藤好春さんがキャラクターデザインと作画監督を担当される、日本アニメーションの創立40周年を記念した劇場用アニメーション「シンドバッド 空飛ぶ姫と秘密の島」。特報映像の公開と、上映映画館の一覧の紹介が開始されました。

30秒と短いですが早くも映像公開と、順調に製作は進んでいるようですね。公開は7月の予定です(映画館が併設されるイオンモール中心の上映となりますので、残念ながら長野、山梨両県での公開予定はありません)。

New!(2015.1.24): 年始から嬉しいお知らせが続く中ですが、いよいよ長編新作の発表です。現在所属する日本アニメーションの創立40周年を記念した劇場用アニメーション「シンドバッド 空飛ぶ姫と秘密の島」の7月公開が発表されました。キャラクターデザインと作画監督はもちろん佐藤好春さん。シリーズ構成には川崎ヒロユキさん(サクラ大戦シリーズや、何と言っても無責任艦長タイラーのシリーズ構成。最近ではNHK-BSの山賊の娘ローニャも)。脚本には早船歌江子さん(角田光代の小説「紙の月」の映画脚本)。そして、「ロミオと青い空」では絵コンテ、演出として佐藤さんと組まれていた、宮下新平さん(アニメミライ2012で「しらんぷり」を監督)が監督、併せて同作の制作スタジオでもある白組を迎えて、九州CMシリーズでCM製作を手掛けたイオングループのシネコンでもあるイオンエンターテイメント(旧:ワーナー・マイカル)が配給。日本アニメーションの制作を支援する体制で臨むようです。川崎ヒロユキさんの肩書が「シリーズ構成」であるように、シリーズ化をも視野に入れていると思われれる今回の劇場作品(2015.4.25補記:初号予告編にて、全3話の劇場版シリーズである事が公開されました)。どんな作品になるのか、楽しみに夏を待ちましょう(配給の関係上、長野も山梨も公開がなさそうな事が既に確定なのですが…涙)。

New!(2015.1.14): 更に嬉しいお知らせが。世界名作劇場放映開始40年。そして、キャラクターデザインを手掛けられた代表作「ロミオの青い空」放映20年を記念して、何とス クリーンで全話マラソン上映が決定しました。監督の楠葉宏三さん(世界名作劇場で最多7作品の監督を務め、現在はドラえもんの総監督)、全話の脚本を手掛 けられた島田満さん(世界名作劇場の若草物語ナンとジョー先生の全話脚本、ジュエルペットてぃんくる☆、リトルバスターズの脚本、シリーズ構成)、そして 佐藤好春さんも登壇してのトークショーも予定されています。1/24(土)、25(日)の二日間(各昼夜2幕ずつ)、新宿の紀伊国屋サザンシアターにて。 詳しくはこちらまで。

New!(2015.1.2):年始から嬉しいお知らせです。既にご紹介が予告されていた佐藤好春さんの新作が、新年早々、年越し番組のCMで全国公開されました(BSですが)。

今回も、これまでのシリーズ同様、九州の企業CMとなりますが(トラッシュスタジオ様のお話では29作目)、全国ブランドでもある薩摩酒造の焼酎「さつま白波」のブランドイメージCMとして登場です(テーマは「オヤジの、芋神様」。)。

しかもワンエピソード108秒という、ロングバージョン。更には同社の公式プレスリリースでも紹介され、キャプションも何時もの(C)YSではなく、冒頭に「作画監督 : 佐藤好春」のタイトルまで挿入された(正式には公表されていませんが、キャラクターデザイン、絵コンテ、作画も手掛けられている筈です)、佐藤好春さんの作品である事を全面に押し出した、これまで以上に特別な作品になっています。

地元、南日本新聞の元旦朝刊には、同CMの全面カラー広告が掲載されたようです。

SNSなどのレビューでは、早くも好評を以て迎えられているようですね(ジブリ…じゃないのですが)。

今年は、世界名作劇場放映開始40周年。氏のキャラクターデザイン代表作でもある「ロミオの青い空」放送から20年という、記念の年に相応しいスタートになりました。

これまでの九州の企業CMシリーズは、こちらからもご覧いただけます

<本編ここから>

年の瀬も押し迫った冬至の夜。

郵便ポストを覗くと、見慣れない封筒が一つ。

例年、年末になるとひっそりとプレゼントとして募集される、アニメーター佐藤好春さんの2015年卓上カレンダーが届いていました。

佐藤好春さんの2015年卓上カレンダーと当選の案内当選の案内と来年の活動を報告されたメッセージが添えられた通知と、卓上カレンダー。

今年は、佐藤好春さんの手によるロミオとアルフレッド(世界名作劇場、ロミオの青い空)のイラストが添えられています。

来年のカレンダーのテーマは、ホームページでもご紹介されている、世界の少女たちのイラスト。

民族色豊かな衣装と、愛らしくも表情豊かなイラストが毎月を彩ります。

ここで、佐藤好春さんって誰なの? という方にちょっとご紹介です。

詳しくはwikiでもご覧頂ければと思いますが、日本アニメーションで長らく「世界名作劇場」のアニメーター、作画監督、キャラクターデザインを手掛けられていた方です。一時期、日本アニメーションを離れられて、タイトーに在籍されていましたが、現在は再び日本アニメーションに所属されています。

一般的には、スタジオジブリの名作中の名作「となりのトトロ」の作画監督(スタッフロールでは作画:作画監督と、キャラクターデザインを示すのでしょうか…)を手がけた方として紹介されるようですが、それ以外にも幅広く活躍されています。

ジブリ作品では、「となりのトトロ」(作画=作画頭)、「魔女の宅急便」、「おもいでぽろぽろ」(作画監督)、「紅の豚」、「猫の恩返し」、「借りぐらしのアリエッティ」に参加されています。

世界名作劇場では、「愛少女ポリアンナ物語」、「若草物語 ナンとジョー先生」、「ロミオの青い空」でキャラクターデザインを担当されていますし、作画に関しては「赤毛のアン」から始まって、最新作の「こんには アン ~Before Grenn Gables~」まで多数の作品に参加されています。

近年では、2011年にテレビ放映された「ルパン三世」のTVスペシャルにおけるキャラクターデザイン、総作画監督(良質な作画で、カリオストロの再来と呼ばれた作品ですね)や、九州限定で放映されている手作りパンの店「フランソア」のCMでは、コンテから作画までの全てを手掛けられています。

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佐藤好春さんがデザインされた、フランソアのキャラクター「カシス」が使われている、中国、北京・天津のセブンイレブンが展開する販促キャンペーン。ちゃんと佐藤好春さんのクレジットが付されています。

今回ご紹介していますカレンダーは、佐藤好春さんがオリジナル作品を手掛けるときに参加される、プロデューサーでもある釘宮陽一郎さんが運営されている「トラッシュスタジオ」の年末のプレゼントとして募集されていたものです(最近、「ハウルの動く城」の筆頭作画監督、「ゲド戦記」で作画演出を担当された、山下明彦さんが新たに参加されています)。

毎年僅かな部数しか配布されないので、極めて貴重なカレンダーなのですが、イラスト自体はホームページから閲覧できますので、ご興味のある方は是非訪問されてみてはいかがでしょうか。

佐藤好春さんの2015年卓上カレンダー1佐藤好春さんの2015年卓上カレンダーより、表紙と1月から6月のイラスト。

佐藤好春さんの2015年卓上カレンダー2佐藤好春さんの2015年卓上カレンダーより、7月から12月のイラスト。

表紙の裏側には、直筆のロミオのイラストが!

実は、2014年のカレンダープレゼントの際も頂いており、2年連続の嬉しいクリスマスプレゼントにちょっと浮かれております…。

<おまけ>

日本アニメーションの世界名作劇場における佐藤好春さんのお仕事にご興味がある方は、こちらの「世界名作劇場シリーズメモリアルブック(ヨーロッパ編アメリカ&ワールド編)」(ちばかおり、新紀元社)がお勧めです。

表紙のイラストは、もちろん佐藤好春さん描き下ろしで、全作品キャラクターが総登場。キャラクターデザインを手掛けられた各作品のデザインスケッチ、キャラクター指定表はもちろん、上巻に当たる、ヨーロッパ編の巻末にはインタビューも掲載されています。

世界名作劇場シリーズメモリアルブック本書の放映リストから、佐藤好春さんが作画監督を手掛けられた作品を。

  • 愛少女 ポリアンナ物語(キャラクターデザイン、全話作画監督)
  • 若草物語 ナンとジョー先生(キャラクターデザイン)
  • ロミオの青い空(キャラクターデザイン)
  • こんには アン ~Before Grenn Gables~(アンのキャラクター原案)
  • 牧場の少女カトリ(エンディング絵コンテ)
  • アルプス物語 わたしのアンネット
  • 名犬ラッシー
  • 七つの海のティコ

作画のみ参加は、赤毛のアン以降の作品で、トム・ソーヤの冒険、ふしぎな島のフローネ、南の虹のルーシー、小公女セーラ、愛の若草物語の各作品です。

佐藤好春さんのお仕事を知るきっかけになったのは、某シナリオライターさんの作品を追っていた際に、偶然にも全話脚本を手掛けられた2作品のキャラクターデザインが佐藤好春さんだったことでした。

多くの方が、全話脚本を手掛けられたもう一方の作品の印象が強いようですが、私自身はリアルで視聴していた「ポリアンナ」の、悲しみすらも「よかった」の言葉と共に、力強く乗り越えていく愛らしくも芯の通ったキャラクターと、色々と言われる事もあるようですが、前述のシナリオライターさんが全話の脚本を手がけ、魂の敬愛だけを支えに書き続けたとまで仰った「ナンジョー」の世界観、複雑な想いを秘めながらも成長していく、闊達なキャラクターたちに強く惹かれたのでした。

社会に出る前の最後の僅かな時間で出会えた、丁寧に作りこまれたキャラクターと作品たちへの想いを何時までも心に留めながら。

来年も、大切に飾らせて頂きます。

冬至を前に、年の瀬の八ヶ岳を巡って(2014.12.21)

急速に発達した北の低気圧と、南岸を移動する低気圧の双方が繰り返しやってくる今年の年の瀬。

パウダースノーとシャーベットのようなみぞれ雪が交互に折り重なる地表には、所々に根雪ができつつあります。

みぞれ交じりの雨が上がった日曜日。漸く天気の良い週末を迎えました。

年の瀬の準備をしながら、ポカポカ陽気の八ヶ岳を俯瞰で撮影して歩きます。

年の瀬の明野より八ヶ岳1八ヶ岳の南麓。明野から望む八ヶ岳。

正面には、信州へ抜けていく谷筋が伸びていきます。

年の瀬の明野より八ヶ岳2冠雪した八ヶ岳を正面に捉えて。

年の瀬の明野より南アルプス西に延びる南アルプスの山並み。早くも次の雲が流れ込んできているようです。

年の瀬の明野より八ヶ岳3八ヶ岳の上空も複雑に雲が流れ込んでいます。

長坂より年の瀬の八ヶ岳更に標高を上げて、長坂から眺める八ヶ岳。

西側の網笠山まで綺麗に冠雪しています。

わんわんパークより年の瀬の八ヶ岳標高1100m。小淵沢の八ヶ岳横断道路付近から望む八ヶ岳。

牧草地には、所々に雪が残っています。

昨晩のみぞれで、落葉松の枝に被った雪は解けて落ちたようです。

年の瀬の八ヶ岳大橋より八ヶ岳を八ヶ岳の懐。八ヶ岳大橋から望む八ヶ岳。

午後になって、すっぽりと雲を被ってしまいました。

年の瀬の野辺山より八ヶ岳標高1300m超。野辺山まで来ると、景色は一変。一面が雪原となります。

路面は完全にアイスバーン。ハンドルを取られながら牧草地帯を往きます。

目の前に聳える八ヶ岳から、風にあおられた雲が沸き立っています。

明野では10℃近くあった気温も、ここでは0~1℃程。風も強く、日差しも乏しくなってきて、冷え込んできました。

年の瀬の清泉寮折り返して、清里の清泉寮へ。

既に、沸き立つ雲の中に八ヶ岳が隠れてしまっています。

こんなシーズンオフでも、観光客の方が少なからず見受けられますが、路面はガタガタ。

特に、八ヶ岳横断道路側からのアプローチは下り坂でかつ、例年、除雪が不十分ですのでくれぐれも走行にはご注意を。

年の瀬の清泉寮より秩父の山並清泉寮前から秩父連峰の山並みを。

先週の降雪で、一時は真っ白になっていた山並ですが、ここ数日の気温の影響で、冠雪が山頂部に僅かに認められる程度まで減っています。

年の瀬の清泉寮より富士山を遠望同じく、清泉寮前より富士山を遠望。

年の瀬の立沢より雪雲と八ヶ岳午後から徐々に天候が崩れだした八ヶ岳西麓。

午後4時前にも拘わらず、既に辺りは暗くなりつつあります。

立沢から望む、夕日を受けた雪雲を被る網笠山を。

年の瀬の夕暮れの立沢より甲斐駒西の空もぐっと暗くなってきました。

甲斐駒と鳳凰三山の向こうから、西日にほんのりと色付いた雲が流れてきます。

年の瀬の夕暮れ、立沢より富士山と南アルプス冬至を前にして、足早にやってくる夕暮れ。

夕暮れの山並みが静かに闇に沈んでいきます。

夜になってからは、再び雪が舞い始めた八ヶ岳の山麓。

今年は天候が目まぐるしく移り変わっていきます。

 

 

 

今月の読本「日本の古代道路」(近江俊秀 角川選書)官道たる駅路を語る背景に映る律令制中央集権国家への憧憬

今月の読本「日本の古代道路」(近江俊秀 角川選書)官道たる駅路を語る背景に映る律令制中央集権国家への憧憬

最近積極的に古代の交通路に関する著作を発表されている著者の最新作。

これまで発表されてきた著作の集大成的な内容を念頭に置いた作品との事もあり、初めて読んでみる事にしました。

日本の古代道路日本の古代道路」(近江俊秀 角川選書)です。

著者は現役の文化庁職員。埋蔵文化財の調査を専門とされている方でもあり、本編にも要所で古代道路発掘成果の紹介が出て来ます。その成果から求められた今回のテーマは「過去から現在に続く駅路とその変遷の物語」。

古代王朝の最盛期に作られ、全国を通じていたと考えられる官道たる駅路について、その利用方法や変遷をいくつかのテーマに基づいて著述していきます。

駅路を実際に使用し、そこで使役されてきた農民や駅子たち。海上との結節点としての駅路。律令制が崩れつつある平安時代に入ってからの駅路のその後と、往来への想い。そして、現代に繋がる駅路の発掘結果と、史跡と現在の交通路との交わり合い。これまでの著者の著述の範囲からテーマを大きく広げて、縄文時代から現代に至るまで幅広い時代背景のもとで、古代道路との関わり合いを述べていきます。

平将門や最澄と徳一といった判りやすいテーマの導入から本題に綺麗に繋いでいく。発掘結果や現地に訪れた心象に基づく紀行文に歴史的著述を織り込んでいく、そのこなれた筆致には非常に好感が持てるのですが、読んでいくとどうしても引っかかる点が出て来ます。

本書では、それぞれのテーマーごとに、地方、そして道路を作る事となる為政者の置かれた立場と、実際にこの駅路とその名残を使ったであろう登場人物たちの物語が語られていきますが、その背景に語られてく視点は常に一定しています。たとえそれが縄文時代の会津と浜通り、日本海側との繋がりでも。坂東を縦横に動き回った平将門の活躍でも。ラグーンと駅路が交わる場所で活躍したであろう郡司たちでも…。交通路を伝わって文化や文明は「中央から地方へ」と一方向的に送り込まれていくという感覚。その感覚と同居する、為政者たる律令制中央集権国家の強力な統制と制度に対する一種の憧憬とも思える描写。そして、その後の律令制崩壊によって失われた律令制度やその高度な構築、管理体制であったと思われる駅路の残滓へ寄せる想い。想いの強さゆえでしょうか、時にその筆致には研究者の方とは思えない、解釈抜きでの指摘を伴った著述がなされていきます。

そのような著述が若干気になっていらっしゃるのでしょうか、時に補正するかの如く、古代律令制と地方支配体制を述べる際には、繰り返し郡司以下の地方行政官たちは中央から派遣される訳ではなく、地方豪族が就任したことを明記していきます。但し、その記述自体が中央から派遣された国司による支配体制確立の前段階としての認識であり、最終的には中央集権体制に収斂する=駅路を通じてという論述に繋がっていきます。

そして、古代道路たる駅路の終焉について、本書では、平将門の進軍ルートと常陸国の駅路の変遷を通じて、交通目的に応じて経路が変わっていく事自体は解説されていますが、なぜ維持されなくなったのか、なぜ駅路制度が終焉してしまったかについては明確に答えてくれません。宇佐八幡の例を取り上げて、朝廷による勅使が続いていたからこそ古代の駅路の跡が今も道筋として使われていると述べるにとどまります。そこには現代と律令時代との歴史的な繋がりを強く希求する一方、その中間に位置する時代がすっぽりと抜けているかのようです。

発掘成果が物語る、あまりにも立派な駅路。そして、それを成し得た古代王朝の律令制中央集権国家に対する著者の想いの強さに、いささか当てられ気味にもなる一冊です。

<おまけ>

本書より僅かに先に刊行されたこちらの一冊は、偶然にも同じ石川県の加茂遺跡から発掘された木簡をテーマに採り上げています。全く同じテーマでありながら、逆の視点から著述される本書を併せてお読みになると、その視点の違いに意外な発見があるかもしれません。実は双方の著者の略歴が非常に似通っている(時期は異なりますが、同じ機関に所属)点でも極めて興味深い2冊です。

本書と同じようなテーマの書籍を本ページよりご紹介。

 

南麓も徐々に雪景色に(初冬の冠雪の移り変わりを)2014.12.8

12月に入って、いよいよ麓でも降雪を迎えるようになりました。

何時の年よりぐっと長かった秋の日々も終わり。周囲の山々も冠雪が窺えるようになってきました。

冠雪した八ヶ岳2014.11.2711月27日の八ヶ岳。山頂部が少しだけ冠雪を始めています。

冠雪した甲斐駒2014.11.27同じく11月27日の甲斐駒。こちらも山頂部から冠雪を迎えています。

冠雪した八ヶ岳2014.12.312月3日の八ヶ岳。雪雲の向こうに冠雪した山並が見えます。

冠雪した甲斐駒2014.12.3同じく12月3日の甲斐駒。尾根筋にも雪雲が掛かって白くなってきました。

雪雲に覆われる八ヶ岳2014.12.5前夜、麓も降雪となった12月5日の八ヶ岳。裾野の方まで白くなっています。

雪雲に覆われる甲斐駒2014.12.5雪雲で真っ白に覆われる、甲斐駒と南アルプスの山々(12/5:小淵沢町、城山公園)。

雪雲を眼前に置いて、上空に広がる青空が望めるのも、山里ならではの眺めです。

冠雪した八ヶ岳2014.12.8週末の降雪ですっかり白くなった12月8日の八ヶ岳。撮影時点(8時)での気温が氷点下を指すようになりました。

冠雪した甲斐駒2014.12.8こちらも立派に雪渓が育ちつつある朝の甲斐駒(12/8)。

既に西麓及び東麓の各地(富士見、原村、茅野 and 清里、野辺山)では積雪となっていますが、温かい南麓はまだ積もる事はありません。

甲斐駒の裾野を白く染め、葉を落とした落葉松が真っ白に色付くのは早くてもクリスマスを過ぎてから。

徐々に冷えてくる凍える朝に、深まる八ヶ岳ブルーの碧空を望みながら。

トヨトミ・レインボーの炎おまけ。いよいよ冬本番という事で、今年も石油ストーブの登場です。

トヨトミ・レインボーの柔らかな虹色の光に癒されながら(BlackBerry passportのHDRカメラテスト)。