南麓も徐々に雪景色に(初冬の冠雪の移り変わりを)2014.12.8

12月に入って、いよいよ麓でも降雪を迎えるようになりました。

何時の年よりぐっと長かった秋の日々も終わり。周囲の山々も冠雪が窺えるようになってきました。

冠雪した八ヶ岳2014.11.2711月27日の八ヶ岳。山頂部が少しだけ冠雪を始めています。

冠雪した甲斐駒2014.11.27同じく11月27日の甲斐駒。こちらも山頂部から冠雪を迎えています。

冠雪した八ヶ岳2014.12.312月3日の八ヶ岳。雪雲の向こうに冠雪した山並が見えます。

冠雪した甲斐駒2014.12.3同じく12月3日の甲斐駒。尾根筋にも雪雲が掛かって白くなってきました。

雪雲に覆われる八ヶ岳2014.12.5前夜、麓も降雪となった12月5日の八ヶ岳。裾野の方まで白くなっています。

雪雲に覆われる甲斐駒2014.12.5雪雲で真っ白に覆われる、甲斐駒と南アルプスの山々(12/5:小淵沢町、城山公園)。

雪雲を眼前に置いて、上空に広がる青空が望めるのも、山里ならではの眺めです。

冠雪した八ヶ岳2014.12.8週末の降雪ですっかり白くなった12月8日の八ヶ岳。撮影時点(8時)での気温が氷点下を指すようになりました。

冠雪した甲斐駒2014.12.8こちらも立派に雪渓が育ちつつある朝の甲斐駒(12/8)。

既に西麓及び東麓の各地(富士見、原村、茅野 and 清里、野辺山)では積雪となっていますが、温かい南麓はまだ積もる事はありません。

甲斐駒の裾野を白く染め、葉を落とした落葉松が真っ白に色付くのは早くてもクリスマスを過ぎてから。

徐々に冷えてくる凍える朝に、深まる八ヶ岳ブルーの碧空を望みながら。

トヨトミ・レインボーの炎おまけ。いよいよ冬本番という事で、今年も石油ストーブの登場です。

トヨトミ・レインボーの柔らかな虹色の光に癒されながら(BlackBerry passportのHDRカメラテスト)。

 

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今月の読本(特別編)「ドキュメント御嶽山大噴火」(山と渓谷社編 ヤマケイ新書)山岳図書専門出版社の良心に裏付けられた、あの時何が起きたかの手掛かりとしての一冊

今月の読本(特別編)「ドキュメント御嶽山大噴火」(山と渓谷社編 ヤマケイ新書)山岳図書専門出版社の良心に裏付けられた、あの時何が起きたかの手掛かりとしての一冊

ドキュメント御嶽山大噴火ヤマケイ新書51024-YS009。

シリーズで刊行される出版物には、大体通し番号が付けられますが、この非常に若い番号にも拘わらず、表題にある様な大きなテーマをシリーズ開始僅か2ヶ月目で手掛け、刊行に漕ぎ着けた版元様並びに編集スタッフに、まずは敬意を表する次第です。

そして、山岳関連図書出版のエキスパートとして、山の文化を活字と写真を以て伝える使命を社是とする出版社として、このようなテーマを速やかに扱って頂けた事を素直に嬉しく思っています。SNSの登場によって、情報が今まで以上にライブ感とスピードを競うようになり、その結果、僅かの時間で情報が消費され、忘れ去られる中にあって、情報、そして人々の記憶が風化する前に生の言葉を活字として記録に残して頂けた事は、今後起きるであろう類似の事例の為にも、極めて貴重な実録となるはずです。

ヤマケイ新書の第2回配本として緊急出版された「ドキュメント御嶽山大噴火」(山と渓谷社編)です。

本書は緊急出版のため、その過半がインタビュー形式の文章で綴られています。また、信州大学の研究陣より寄せられた科学的考察と題される寄稿文(火山噴火、防災、高層気象)も、その時間的制約から実質的には既存の知見に基づく、テレビ等でおなじみの識者へのインタビューを採録したような形に近い書式を採っています(その中でも、今回の噴火が防災上予想されていた範囲であった点はきちんと理解すべきですし、前兆現象が把握されていた中で今回のような被害が防げなかった防災学、減災の限界を直視させられます)。

それだけに、本書は読書を楽しむものでも、読むことによって知的好奇心を満たすための本でもありません。

前述のように、情報と記憶が風化する前に、当事者たちの声を採録し、それを記録することを最優先とした実録と考えたい一冊です。従って、インタビューのフォーマットはほぼ全て揃えられており、遭遇者の心境や現在の境遇を綴る事よりも、実際に起きた事の時系列性や当時の装備、登山経験といった遭遇者のバックボーン、そして避難や救助の状況描写に力点を置いている点からも、極めて記録性を重視した内容となっているといえます。

その上で、多くの遭遇者が「もっとしてあげられる事があった筈」と心境を述べていた事に配慮したのでしょうか、巻末には特別編として災害リスク心理学を専門とする研究者による「サバイバーズ・ギルト」という、聞きなれない言葉を用いた、所謂「生き残り」に対する後悔の念を持たれる方に対する、心理学的な配慮に関する見解が述べられていきます。

本書は、普通の新書本の新刊とは一線を画す一冊。同時に発売された今月号の「山と渓谷」の特集記事と併せて、山岳を愛好するすべての方々への、山に登るという事の極めて危険な一側面を改めて知って頂く事と共に、辛くも生還された方々の貴重な声を正しく記録しておくことを目指した本。あの日、あの時に起きた事を正確に理解し、次に山を目指す人々へ語り継ぐために。

<参考として>

本書の前に刊行されたもう一冊の緊急出版物である「緊急報道写真集2014.9.27 御嶽山噴火」と、数少ない火山としての御嶽山を単独で扱った書籍、今回の噴火に際して迅速な再版が行われた「御嶽山 静かなる活火山」(木股文昭著)。いずれも地元の信濃毎日新聞社刊も併せてご覧頂ければと思います(写真は2010年の初版本で、書店で確認したところ、再販本とは帯と掲載写真が異なっています)。

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