ちょっと早いスタートを切った来年の御柱を迎えに(辰野町横川の上社御柱仮置場へ)

New!(2016.6.25):明日6/26(日)のNHKスペシャルで御柱の特集が組まれます。古代史ミステリー 「御柱」 ~最後の“縄文王国”の謎~番組ホームページはこちらです。

 

New!(2016.3.19):上社御柱の綱置場への移動日が決定しました。3/25(金)午前と午後の2回に分けて、辰野町横川の「かやぶきの館」から原村の八ヶ岳農業実践大学校下の綱置場に高速道路(!)を使用して、移動します。当日、諏訪南ICと綱置場ではセレモニーも予定されています。詳しくはこちら(長野日報HP)をご覧ください。

 

来年の春に行われる諏訪の一大行事、御柱祭。

その主役でもある御柱はモミの木と決まっていますが、あのような立派な木がどこから運ばれてきているかご存知でしょうか。

建御柱途中の風景下社は今でも霧ヶ峰の麓、木落とし坂の背後に広がる社有林、国有林から伐り出されていますが、実は上社の御柱は諏訪の外から運ばれてきています。その理由は、少し時代を遡る伊勢湾台風の際に、伐りだしを長年行っていた八ヶ岳西麓の御射山及びその付近の山林で倒木の被害が相次ぎ、御柱に要する大木(本宮一ともなると、樹齢200年クラスが必要です)が確保出来なくなってしまったという厳しい現実があるのです。

それ以来、各所からモミの大木を調達することに奔走するのが上社総代の皆様の大切な作業となってしまった訳で、前回は同じ八ヶ岳でも北麓に当たる旧立科町から何とか調達したのですが、そんな大木は八ヶ岳山麓でもそう易々と残っていない(下社の場合でも、年々周囲の山林を買い取って社有林にしています)訳で、今回は遂に八ヶ岳山麓からの調達が出来なくなってしまったのです。

では、今回の御柱となる木は何処から調達したのでしょうか、北欧、ロシア…流石にそういう訳にもいきませんので、長野県内からの調達なのですが、ちょっと意外な場所からもたらされることになりました。

横川の橋のたもと塩嶺を越えて南に下ると、枝垂れ栗で有名な辰野町へ、そこから更に南に下ると、西に開いた小さな谷戸が伸びていきます。流れる川は上流にダムがある、横川と呼ばれる川です。

かやぶきの館に続く道集落を抜ける県道とは別に敷かれた、上流にある町営の宿泊施設に続く側道には、そこかしこに「祝 御柱祭」の幟が立っています。

横川かやぶきの館2側道を山の際まで上り詰めると見えてくるのが、大きなかやぶきの建物。

こちらにも御柱祭の幟が立っています。

横川かやぶきの館日本一おおきな茅葺屋根の建物としても知られる、辰野町営の宿泊施設「かやぶきの館」です(此処に来たの、実に10年ぶりくらい)。県道からかなり入った、周囲に観光スポットもない、谷沿いのどん詰まりの場所に立つこの施設ですが、観光物産所や日帰り風呂があるためでしょうか、夕暮れ近くにも拘わらず、途切れることなく車が出入りしています。

かやぶきの館の上社御柱仮置き場かやぶきの館の駐車場脇に注連縄で囲われた結界の中に置かれた、次の上社御柱たち。

かやぶきの館の上社御柱高札次の、信濃国一宮諏訪大社の式年造営御柱大祭で用いられる用材である事を示す高札。

本来であれば、八ヶ岳の西麓から伐り出されるはずの御柱の今回の調達先です。そして、本来であれば山出しの直前までこのような形で置かれることは無いのですが、実際に伐り出した場所は険路ににして降雪地(そうでもなければこれほどの用材を手に入れる事は既に困難なのでしょう)。慣例に基づく伐り出しでは余りにも危険すぎるため、やむを得ず降雪前に伐り出した次第。折角伐り出したのだからという事で、辰野の皆様にも観て頂こうと、こうして町営施設の前に置かれることになったのでした。

伐り出された上社本宮の御柱こちらが上社本宮の次の御柱たち。斧の跡もはっきり残っています。

年輪も詰まった、立派な木です。

伐り出された上社前宮の御柱こちらは上社前宮の次の御柱たち。本宮より少しスリムな木ですが、それでも貴重な4本です。

かやぶきの館に置かれた上社御柱の全景合計8本の御柱全景を。

特に上社の方については、長さが少々短いようですが、これだけの用材を調達できる場所は極めて限られていたはず、総代の皆様、関係者の皆様の御苦労がしのばれます。

上社御柱山出し遠く辰野の山中で調達された今回の御柱。

八ヶ岳の懐に位置する八ヶ岳農業実践大学校の前にある山出しの開始点、綱置場に据え置かれるまでの間、かやぶきの館の前でひと冬を過ごすそうです。

イレギュラー尽くめの上社の用材調達のちょっとした落穂ひろいですが、気の早い来年の話であっても、御柱が大好きで、少しでも早く観たい、感じておきたいとお考えの方には、モミの木ゆえに、クリスマスプレゼントなのかもしれませんね。

上社御柱仮置き場所map

上社本宮から、今回の仮置き場までのルートマップ。

有賀峠から辰野の市街を抜けて、国道153号線を北上、信濃川島駅前の交差点を「横川ダム」方向に左折します。途中、横川に掛かる境橋を渡った直後に「かやぶきの館」への案内看板が出ていますので、指示に従って川沿いの側道を進むと、5分ほどで到着します(道幅が狭いので、対向車が来た際には寄せてあげて下さい)。

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