iPhoneフェイクの中華スマホは独自機能で自己主張をする(oppoの最新モデルF1を海外で買ってみる)

立て続けの出張の日々。

私にとっては当たり前のSIMフリースマホ(携帯時代からだからなぁ…)使用も、遥かに多くの海外滞在日数をカウントする同僚にとっては、会社から与えられた携帯がある限り彼岸の話のようでした…が、やはり個人のメールのやり取りや休日の散策に便利なMapが使えないのはかなり困るらしく、次の出張で一緒に買いに行くのを付き合って欲しいとの打診が。

今なら、国内で低価格のSIMフリースマホが結構出回って来たのでそれでも良かったのでしょうが、出国後ではどうにもならず、プリペイドSIMも併せて現地調達に挑戦です。

WP_20160124_18_14_44_Pro南アジアの某国(って、既に前回ご紹介済みですね)のリゾート地。中心部を少し離れたショッピングモールの1階は小さなショップからメーカーのショールームまで揃う、小さな電脳街の趣を持っています。

既に前回の下見で、あちらで入手できるモデル、しかも保守や日本語化に手間を掛けたくない(何せほとんど素人の方に使ってもらわなければいけない)、更にお手頃価格となると選択できるメーカーは限られてきます。ちなみに比較的メジャーなブランドでは

・Sumsung : シンガポール版は日本語が入っていますが、某国版はなし。アプデすれば追加されるとの話もあります

・ASUS : 日本語ロケールあり(Zen Phone2)、但し取り扱い店舗は少ない

・Lenovo : 日本語ロケールなし

・Huawei : 一部のモデルでは日本語ロケールが標準で入っています(P8Liteで確認済み、廉価なモデルには入っていません)

・Vivo : 日本語ロケールなし、日本語UIを入れるのはかなりハードルが高い筈

そんな中で、全モデルで日本語ロケールを標準でサポートしている希少なブランドがoppo。Vivoと並んで今最も積極的に販売を展開しているブランドで、そこらじゅうに緑の看板が目立ちます(何と、空港の出発ロビー入口全部を緑色の看板で埋め尽くすほどの勢い)。

そんな勢いに押された訳でもないのですが、同僚の背中を押しつつ何故か自分も一台買ってしまった次第なのです(しかも初めてのAndroid)。

WP_20160228_13_50_10_Proショップの全景。こちらは街一番のショッピングセンター内に設けられた、出来たてほやほやのoppo公式ショールーム。隣にiStudio(Appleのオフィシャルショップ)、その隣にSumsungのオフィシャルショップが並ぶというロケーションでガチで攻めています。

WP_20160228_19_37_53_Proそして、何故か日本人がoppoを3台も並べて南国の夕飯を楽しむというという珍妙な景色が(夕飯の中華料理屋のテーブルにて)。更にはプリペイドSIMのサービスメニュー表示を現地語表記から英語表記に切り替えるためにタイガービールを煽りながら格闘するツアコン馬鹿が約一名…。

左からRM398(11,000円位)で何とQuad-Coreという、3G専用のJoy3(冬眠番号にして日本から持ち込んだiPhoneのルーター代わりに使うという、新任赴任者君)と、LTEでRM698(2万円弱)というお手頃価格のNeo5s(初めてのSIMフリー、そしてプリペイドSIMの便利さに驚いている同僚さん)、そして私のF1です。

WP_20160305_00_35_19_Pro2こちらがそのOPPO F1。今年の始めにリリースが始まった、これまでのR7Liteに代わるミッドレンジを受け持つoppoの最新モデル。

WP_20160305_00_36_55_Pro2ご覧の通りに、見事なiPoneフェイクのデザイン。でも、質感は悪くありません。

WP_20160305_00_47_49_Pro化粧箱と付属品一式。

1Aの電流を確保するUSBチャージャーを含めて、白で統一された化粧箱、取説、付属品も品よく纏められており、チープさは全くありません。

最大のウリは、流石にカメラに拘るoppoらしく「Selfie Expert」と謳われた内側カメラに800万画素という、他社にあまり例を見ない驕ったスペックと、画面の液晶を白く表示して反射板代わりに使うScreen Flash、止めに3段階の美白モードを備えて徹底的にターゲットを狙い込んだスペックも潔い、本来は女性向け専用モデルといった一台です(美白モードはあまりに衝撃的な、モデルを立てるのも憚る凄い効果です)。

Screenshot_2016-03-05-00-58-47-59カメラへの拘りは、1300万画素のメインカメラ側にも独自の Pure Image 2.0+と呼ばれる処理エンジンを搭載している点にも現れています。豊富な撮影オプションと共に、HDR、RAW保存やエキスパートモードと呼ばれるWB/ISO/露出をマニュアルで補正、しかもfocusとAE Lockを画面内で任意に移動できるという優れた機能が備えられています(画面例では四角いfocusフレームを中央に置き、丸いAEフレームを輝度ピークの位置に動かしています)。

IMG20160305001808IMG20160305001716オプションのスーパーマクロを使った例(上が標準、下が適用)。印刷のドットがくっきりと浮かび上がってきています。

IMG20160305005151スーパーマクロで撮影したヤマネ君。画像をクリックするとフルサイズ表示になります。

風景とかはややfocusが安定しない傾向がありますが、モニターで見る程度であれば接写は中々の性能です。これだけですと女性向けのカメラだけ驕った廉価版モデルと見做されがちですが、そこはR5という薄さ5mmを切る世界最薄モデルを送り出した事でも知られる実 装技術を有するoppoの中核を担うモデルだけあって、薄さ7.25mmのボディにIPS液晶とGorilla glass4をいち早く採用。ハードウェアスペックも、もう一つの独自技術である高速充電技術のVOOC搭載を見送り、液晶解像度こそ1280×720と少し低く、内臓Flahメモリーも16Gbyteと価格相応です が、3GbyteのメインメモリーとオクタコアのSnapdragonを驕る事で、DHR撮影でも全くもたつくことない驚くほどスムーズな動作が得られます。

WP_20160305_00_38_49_Pro2BlackBerry Passportとの厚さ比較。ボタンの質感には流石に価格差が如実に現れますが、側面処理などは充分に美しいです。

もちろん、ミッドレンジモデルなのでdual SIM(残念ながらnano SIMスロットとSDカードスロットが兼用)にも対応していますし、驚くのはLTEの対応バンドの幅広さ。流石に3倍近い価格で全世界バージョンでもある BlackBerry Passportのバンド数には叶いませんが、アジア圏で今後普及するであろうバンド28にもしっかり対応しており、…な方にも充分に使えるスペック の筈です。

WP_20160305_00_42_12_ProSIMスロットとカードスロット(Micro SDカードはおまけでもらいました)。どのモデルにも写真のようなカバーがおまけで付いてきます。更に、液晶保護シートも最初から貼られているという至れり尽くせり仕様、ただGorilla glassのすべすべ感がシートを剥がさないと楽しめないのはちょっと残念かな。

IMG20160305005021対応バンドが書かれた化粧箱のラベル。一応、東南アジアモデルという位置付らしく北米系のバンドは外されていますが、ミッドレンジモデルにしては多めなんじゃないでしょうか。

バンド数は少ないながらTD-LTEにも対応していますね。あ、D社さんのガラパゴスバンドはもちらん対応しませんよ(と、いいつつ拾っているんじゃない…以下禁則事項)。

Screenshot_2016-03-05-00-59-54-72Screenshot_2016-03-05-01-00-22-65

OSはoppo独自のカスタマイズが施されたColor OS2.1。ベースはAndroid5.1ですから何ら遜色はありません。

謝辞を見ると、日本人の方が開発に加わっている事もあり、メッセージの語法を含めて日本語対応は万全です(日本導入が無い事が不思議なくらい)。

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ホーム画面とアプリケーションメニュー。既にカスタマイズ済みでお仕事モードになっていますが、ウェジットが置けたり、標準ブラウザがOperaだったりと、しっかり変化球しています。必要な機能拡張はOS内に組み込んで、標準でインストールされるアプリケーションが最低限というのも、とても好ましい点。

Screenshot_2016-03-05-00-59-10-70Screenshot_2016-03-05-01-30-12-33

ホーム画面を上からスワイプすると、最近流行の通知メニューが表示されますが、アイコンなどはやはり独自仕様。

日本語入力環境はoppoが独自カスタマイズしたSwypeが採用されている点が珍しいですが、Color OSに組み込まれた一連の独特なゼスチャー操作の延長にもあるようです。日本語の表示は最初から言語選択メニューに用意されていますが、インプットロケールは入っていません。ここで流石はオフィシャルショップの店員さん。こちらが日本人であると判って(日本の住所でちゃんと1年間の国際保証を付けてくれた)、インプットロケールをショップのwifiを使ってダウンロードして、セットアップまでしてくれました(多謝!)。

まぁ、入力環境は後で自分の好みに入れ替えればよいのですが、海外モデルのメニュー日本語表示化は上手くいってもPCが必要だし、かなり手慣れた人でないと手間取るのも事実。海外でさっと買ってすぐに使いたいという用途には、メニューに最初から日本語表記が用意されている手軽さは正直嬉しい事です。

如何にもなデザインで、すわパクリかとすぐツッコミを受ける訳ですが、実はターゲットを確実に狙ったマーケッティング戦略、そして充分に練られたRM1198という価格設定(現在の円高傾向では33000円ほど、トップレンジになる6inchでfull HD対応のR7plusになるとRM2100位します)は、月給を越える程の価格になるiPhoneを意地で買い求める層が確実にいるかの地に於いて、所有欲と満足感を与えながら実に1/3という極めてリーズナブルな価格で提供するという非常にインパクトの強いもの。そしてプワズマンiPhoneに留まらない事は、その機能が雄弁に物語っています。

ところで、コレクションand、Androidの研究用だったはずのこの端末、実は幅広い対応バンドと目に優しい程々の解像度に、せっかちな操作もストレスなくこなすパワフルなオクタコアは実に快適で、Lumiaと一緒にこれからアジアを転々とする時のお供に連れて歩こうかと思っていたりします。

 

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