6年ぶりのニューシングルは鮮やかに生まれ変わったサウンドのデジタルおとぎ話(CooRie「BON-BON」)

4月から始まったアニメ「田中くんはいつもけだるげ」。1話の時点では懐疑的な評価もあったようですが、話数が進むにつれて評価がうなぎ上り状態に。飯塚晴子さんのニュートラルで優しいラインの絵柄に、大ベテラン面出明美さんの一見脱力系に仕上げながら、一本取りに来る捻り込みを最後の最後にぽんっと入れ込んでいく憎いシナリオが視聴者のハートをぐっと掴んでいるようです。

そして、狙いすましたように仕掛けた、すっと落とすラストから流れ込むように始まるエンディングテーマ曲が、CooRie名義のシングルとしては、2010年7月リリースの「夢想庭園」以来6年ぶりとなるニューシングル「BON-BON」です。

CooRie BON-BON レーベルエンディングのデザインと揃えられた、可愛らしいCDのレーベル(ジャケットの表と裏はアニメーションのキャラクターイラストです)。

番組中で使われている部分だけ聞いていると、前作のセルフカバーアルバムmelodium2から続く、以前のようなしっとりとした歌い方から、最近のアレンジに負けないように元気よく歌うようになったCooRieのボーカルをふわふわわポンポン…といった感じでメロディが包み込む感の強い曲ですが、CDで聴くとイメージの違いに驚かされます。ストリングスこそがCooRieのサウンドといったイメージを覆す、今回の作品で初めて組むアレンジャーの浅田祐介さんの手によるデジタル感バリバリの音作りと、Victor-FLAIRのマスタリングによるクリアーで強力な広音域をフルに使った、ストーリー性の強いデジタルおとぎ話が展開していきます。要所に織り込まれたアイコン的なジングルも盛りだくさんで、幕間の間奏やクロージングまで付けた、デジタルの森の中を元気にメロディを口ずさみながら物語を進んでいくというイメージが全面に出ています。

こんな風に書いてしまうと、ギラギラのデジタルサウンドかと辟易してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなデジタルな音の世界の中でも、ちょっとアコースティック的なrinoが奏でるボーカルの歌声が、デジタルの音の森の中におとぎ話としての暖かさを与えてくれるようです。

そして、カップリングで収められているMelodic Future。これまでのCooRieファンの方も納得の、波間のようにゆっくりと漂っていく正にCooRieのメロディーとボーカルが、浅田祐介さんのアレンジで鮮やかに、スケールの大きなサウンドに生まれ変わっています(DLでもいいのですが、これは是非CDでoff vocal版の美しいメロディを楽しんでみて欲しいです)。rinoさんの一人重ね録りコーラスのハーモニーも素敵です。

もう二度とないと思われた、CooRie単独名義でのシングルリリース。作品のヒロインへ想いを重ねるように、そしてCooRie(rino)さん自身の新しい幕開けへの想いを感じさせる新たなアプローチは、Melodium2の時に予感のあった、年々移ろっていくサウンドの進化をしっかりキャッチアップして新たに生まれ変わったサウンドと、変わらない優しいメロディとボーカルに、ちょっと嬉しい週末の夜を楽しんでいます(本編6話を観終わった後にじっくり聴いています)。

IMG_20160514_235725同じく2010年の10月にリリースされた最後のオリジナルアルバム「Heavenly Days」から「BON-BON」迄のリリースCDを一緒に。今回のリリースが、いつの日か再びオリジナルアルバムをリリースするきっかけになってくれるとうれしいかなぁと。

ご本人のインタビュー記事はこちらから。日常に「”楽しい”を生み出すんだよ」。

 

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