浅い春色の夕暮れ(2018.3.24)

浅い春色の夕暮れ(2018.3.24)

春分を過ぎて、里は春爛漫を迎えたようですが、ここ八ヶ岳南麓はまだ冬景色の中。

それでも、昼間の気温は10℃を越えるようになって、徐々に春らしい雰囲気になってきました。

コートを家に置いて出掛ける週末の午後。

まだ牧草地には雪が残る、標高1300mの八ヶ岳農業実践大学校。

真っ白に染まる八ヶ岳の主峰、赤岳をバックに、牛たちは元気いっぱいです(こちらに気が付いて、餌くれコールの叫びと共に、追い詰められる私…)。

少し雲が多めな週末の午後。

それでも、陽射しが八ヶ岳の上に入ると、雪渓が輝き出します。

浅い青空が覗く、雲が多めな空。

春らしい暖かさに包まれます。

5時を廻って日が暮れはじめると、空は徐々に色付き始めていきます。

すっかり山裾の雪が減った、富士見の街中から望む八ヶ岳。

遠くに望む仙丈ケ岳の雪渓も、ほのかな春色に色付き始めます。

八ヶ岳の南麓側に廻り込んでいくと、山裾は雲に覆われています。

まるで初夏を思わせるような沸き立つ雲が西日に照らされる夕暮れ。季節は確実に春へと歩みを進めています。

夕暮れの柔らかな空色に浮かび上がる南アルプスの山々。

圃場は耕耘がなされて、少しずつ春を迎える準備が進んでいます。

柔らかに色付く空と甲斐駒の雪渓。

複雑な雪渓が浮かび上がる鳳凰三山。陽射しの向きが山筋と揃うこのシーズンだけは、雪渓が桃色の夕日に染められます。

春分を越えてぐっと遅くなった、まだ浅い春の夕暮れに。

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春分の雪(2018.3.21~23)

春分の雪(2018.3.21~23)

お休みになると何故か雪が多く降るという不思議な事象に巡り合う、ここ数年。

3月下旬のお休みとなった春分の日。前日からの予報通り、朝から本格的な春の雪(信州では「かみ雪」と呼びます)となった八ヶ岳南麓です。

伊那に講演会を聴きに行こうと考えていた祝日の朝。

雪の中で行くのはきついなぁと思いながら、高速道路の状況をチェックしていると、悪い予感は当たるようで、チェーン規制の直後に通行止めに。これでは下道で行ったところで帰るのが無理なので、諦めて雪かきを始めた昼下がり。

深夜から降り続いた重たく湿った雪は、がっちりと車のルーフに圧し掛かっていました。

雪かきが終わったところで、気を取り直して少し雪上ドライブを等と呑気に構えて路上に出てみると、ちょっと大変なことに。真っ白な雪に覆われた圃場と、圧雪と湿った雪で轍がぐちゃぐちゃになった路面。更には吹き付ける強烈な風に煽られて車は右へ左へと振り回されながらの冷や汗もののドライブに(なので、この先の写真はスマホで車内から撮影です)。

車窓の向こうに広がる、吹き荒れる吹雪に沈む谷筋。

山間部に入っていくと轍は深く、直結4WDモードが自慢のSX4でもハンドルを維持するのに困難が伴う程です(こんな天候でもハイエースの皆様は意にも介さずかっ飛んでいきます)。

轍すら均されて真っ白な吹雪の中に沈む立沢大橋。

春の雪には桜や梅の花とのコラボレーションといったロマンチックな雰囲気もありますが、一方では烈風と重たい降雪が一気に襲ってくる、春の嵐そのままの手荒い一面も持ち合わせています。

荒れた祝日二日後、漸く天候が回復した週末金曜日の朝。

風も収まり、穏やかな日差しの下、再び雪原となった圃場の向こうには全山に雪を纏った南アルプスの山並みが青空の下に浮かび上がりました。

もう厳冬期ではない、稜線を越えていく浅い水色の空が、春の訪れをはっきりと教えてくれます。

柔らかな3月の青空と、雪を戴く八ヶ岳のコラボレーション。

重く湿った3月の雪は、冬の名残を惜しむように、八ヶ岳を白く染め上げていきます。

雲が晴れた甲斐駒。浅い青と純白の山稜が織りなす柔らかな朝の色。

眩しい春の陽射しが空高くから降り注ぐ頃、圃場の雪はすっかりと融けて、季節は再び春への足取を進めていきます。

都心では既にお花見のシーズン、里から訪れる春を待ちわびながら、冬の名残に思いを馳せる八ヶ岳南麓の週末です。