春分の雪(2018.3.21~23)

お休みになると何故か雪が多く降るという不思議な事象に巡り合う、ここ数年。

3月下旬のお休みとなった春分の日。前日からの予報通り、朝から本格的な春の雪(信州では「かみ雪」と呼びます)となった八ヶ岳南麓です。

伊那に講演会を聴きに行こうと考えていた祝日の朝。

雪の中で行くのはきついなぁと思いながら、高速道路の状況をチェックしていると、悪い予感は当たるようで、チェーン規制の直後に通行止めに。これでは下道で行ったところで帰るのが無理なので、諦めて雪かきを始めた昼下がり。

深夜から降り続いた重たく湿った雪は、がっちりと車のルーフに圧し掛かっていました。

雪かきが終わったところで、気を取り直して少し雪上ドライブを等と呑気に構えて路上に出てみると、ちょっと大変なことに。真っ白な雪に覆われた圃場と、圧雪と湿った雪で轍がぐちゃぐちゃになった路面。更には吹き付ける強烈な風に煽られて車は右へ左へと振り回されながらの冷や汗もののドライブに(なので、この先の写真はスマホで車内から撮影です)。

車窓の向こうに広がる、吹き荒れる吹雪に沈む谷筋。

山間部に入っていくと轍は深く、直結4WDモードが自慢のSX4でもハンドルを維持するのに困難が伴う程です(こんな天候でもハイエースの皆様は意にも介さずかっ飛んでいきます)。

轍すら均されて真っ白な吹雪の中に沈む立沢大橋。

春の雪には桜や梅の花とのコラボレーションといったロマンチックな雰囲気もありますが、一方では烈風と重たい降雪が一気に襲ってくる、春の嵐そのままの手荒い一面も持ち合わせています。

荒れた祝日二日後、漸く天候が回復した週末金曜日の朝。

風も収まり、穏やかな日差しの下、再び雪原となった圃場の向こうには全山に雪を纏った南アルプスの山並みが青空の下に浮かび上がりました。

もう厳冬期ではない、稜線を越えていく浅い水色の空が、春の訪れをはっきりと教えてくれます。

柔らかな3月の青空と、雪を戴く八ヶ岳のコラボレーション。

重く湿った3月の雪は、冬の名残を惜しむように、八ヶ岳を白く染め上げていきます。

雲が晴れた甲斐駒。浅い青と純白の山稜が織りなす柔らかな朝の色。

眩しい春の陽射しが空高くから降り注ぐ頃、圃場の雪はすっかりと融けて、季節は再び春への足取を進めていきます。

都心では既にお花見のシーズン、里から訪れる春を待ちわびながら、冬の名残に思いを馳せる八ヶ岳南麓の週末です。

 

 

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