GWの午後。静かな林の中で落葉松の花を探して(2019.5.3)

例年よりずっと長い連休の皆様が沢山いらっしゃる今年のGW。

普段は人も少なく静かな八ヶ岳南麓のこの場所ですが、この時ばかりは都会が引っ越してきたかのようにコンビニやスーパーの駐車場にまで渋滞が起きる程の大混雑(夕方になるとチルド食材の棚がすっからかんになるという驚きの事態も)。こんな時は家で静かに過ごすに限るのですが、ちょっと探してみたいテーマを追いかけて、山懐へ。

午後になって雲が出てきた南アルプスの上空。

再び緑が戻ってきた牧場の周囲には落葉松林が広がります。

可愛らしい落葉松の新芽。林の中を鮮やかな黄緑色が染め上げます。

ひと冬を越して枝に残り続ける落葉松の松ぼっくり。

今日は、このシーズンしか観る事が出来ない松ぼっくりの親となる、落葉松の花を探しに落葉松林の中を巡ります。

落葉松の花、殆どの方は観た事が無いかと思いますし、私もこれだけ落葉松を撮影していて殆ど見る事が無い存在。なので、まずは何処にあるのか探し始める事暫し…松ぼっくりが落ちている木の枝をよーく見ていくと、新芽が連なる枝の途中に芽が出ていない突起がちらほらと。どうやら開く前の花芽のようです。

一旦コツが分れば後は丹念に探し続けるだけ。自然観察の楽しさを味わいながら更に探し続けると…見つけました。鉛筆よりも細い、まだ開く前の小さな小さな落葉松の花芽。下を向いているのでこれは雌花ですね。

ちょっと嬉しくなって更に探し続けると、連なって花を付ける落葉松の雌花も。5月の日射しをいっぱいに捉えようと空を向く新芽と背中合わせとなって、一緒に枝の先で揺れています。

こうなると落葉松の雄花も観たい!となる訳で、更に松ぼっくりが落ちている木の周りをウロウロする事、数十分。新芽の奥にちらっと見える小さな花が。

漸く見つけました。落葉松の雄花です。

午後の日射しの中で空を向いて花開く、落葉松の雄花。

トリミングで。

落葉松の新芽をご覧になった事がある方ならお分かりかと思いますが、落葉松の花は本当に小さく、僅かに小豆程度の大きさ。黄緑色に染まる落葉松の枝の中から探し出すのはちょっと大変ですが、青空へ向けて赤紫色の花弁を開く、落葉松の開花する姿を捉える事が出来ました。

本当は大きな落葉松の木の枝を探せばすぐに見つかるのかもしれませんが、ご承知のように落葉松は成長と共に樹冠へと枝が上って行ってしまうので(特に人工林の場合)、貧弱な私の機材ではその姿を追う事が出来ず。枝が地上近くまで降りてくる斜面に立つ落葉松の木を探すと、立派な松ぼっくりを連ねた木が。

他の枝を探すと、たわわに付いた落葉松の雌花。

これなら雄花もと、頭を持ち上がると…ありました、赤紫色に熟した立派な落葉松の雄花。立派と書きましたがこれでも一円玉の半分程度の大きさと、高さ20mを軽々と超える落葉松の木のスケールから見れば極小サイズ。

5月の青空の下、牧場に添って植えられた落葉松の人工林。

時折、ハイキングに訪れた方が通る程度の静かな林の中で、新緑を彩る緑に囲まれながらひっそりと花を咲かせる落葉松たち。

林道沿いに植えられた落葉松の軽やかな新緑に包まれる午後。

落葉松林から望む空は徐々に雲が増えてきました。

落葉松林を抜けて麓に降りると、八ヶ岳の上空はたなびく雲に覆われてきました。

八ヶ岳から入笠山方向へと尾を曳いて延びていく雲たち。

日が西に傾き始めると、山から吹き降ろす風が強くなってきました。

山の天気は変わりやすいので、急いで所用を済ませて洗濯物を取り込んだ後。空を見上げると、八ヶ岳の上空は華やかな薄紅色に染まっていました。

夕日に染められる雲と甲斐駒。上空の強い風を思わせる幾筋もの雲が伸びています。

茜色に染まる雲と、どっぷりと沈んだ夕日の向こうに伸びていく飛行機雲。

八ヶ岳山麓の界隈は、一大観光地として色々な施設や観光スポット、有名な撮影場所もたくさんありますが、ほんのちょっと歩みを止めて、木々や空に目を向けると、いつもとは違った素敵な景色に出逢えるかもしれません。

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