大きな台風が襲来し、その後も強い雨が降る日が続いた10月。
月末になると漸く天気も安定して、秋らしい空が広がるようになってきました。
ぐっと冷え込んで、気温が5℃を下回るようになった11月はじめの朝。
雲一つない秋空の下、中腹より上側が落葉松色に染まる八ヶ岳。
圃場を縦横に巡らせるようにはざ掛けされた稲藁の向こうに八ヶ岳を望んで。
はざ掛けが片付けられると、里では少しずつ冬支度が進んでいきます(2019.11.1)
浅い日射しが差し込む八ヶ岳を望む牧草地もすっかり秋の景色となってきました。
南八ヶ岳の標高1300mを越える場所まで上がってきましたが、今年の秋はゆっくりとした足取り。
落葉松の黄葉はまだ始まったばかりです。
多くの圃場では収穫が終わった野辺山の高原野菜畑ですが、最後の収穫まではあともう少し。裾野を染める落葉松の黄葉も色濃くなりつつあります。
緑が広がる圃場の向こうでは落葉松林が色付いています。
野辺山の台地の上から千曲川の川筋に下ると、紅葉に囲まれた山並の向こうに特徴的な男山の姿が見えてきます。
災害で運休となっていた、千曲川沿いにある小海線の佐久広瀬駅。
先般の台風ではかなりの増水となっていたはずですが、幸いにもレールが走る築堤までは水が上がってこなかったようです。
佐久広瀬の駅から海ノ口までの間で渓谷となる千曲川沿いの山々は紅葉が大分進んでいます。
佐久広瀬駅の裏手、刈り取られていない稲穂に眩しい午後の日射しが差し込んでいます。
今年は紅葉が遅れ気味ですが、頂上部の広葉樹たちの紅葉とこれから黄葉を迎える落葉松のコントラストが綺麗に出ていました。
男山を撮影していると、目の前を昨日から運転を再開した小海線の列車が野辺山方面へ向けて上っていきました。
先般の台風で多数の線路損傷個所が生じた小海線、約半月を経て漸く全線復旧しました。
午後になって抜けるような秋晴れの空となってきた八ヶ岳東麓、川上村。
高原野菜の収穫が終わって、乾いた大地が広がる向こう伸びる稜線は鮮やかな紅葉に包まれています。
秋の足取りは一歩ずつ進んでいます。
落葉松に覆われる八ヶ岳の裾野と異なり、色とりどりの紅葉に包まれる千曲川東岸、秩父山塊に続く山々は、ゆっくりと秋の色を深めていきます。
夕暮れの残照を追う様に、月が甲斐駒の向こうに沈んでいきます。
午後から気持ちの良い秋空の天気となった土曜日。明日は再び天気が崩れる予報です。