春と新緑の狭間で(2020.5.3~5)

例年にないGWとなった今年。

本州でも有数の山岳観光地の入り口に位置する、ひっそりと静まり返った集落には、朝から戦前の訓令を思わせる有線放送が響き渡り、行き交う車がまばらな県道には鹿が跋扈し、道の真ん中で鳶が悠然と獲物を啄む。

人の存在が小さくなると野生が押し出してくる山里の集落、そんな中でも季節は途切れなく進み続けています。

曇り空となった日曜日。

昼下がり、新緑に包まれる落葉松林はしっとりとした空気に包まれます。

集落の境界となる谷戸の崖に延びる落葉松林の中に囲まれるように立つ山桜の木。

曇天の中、落葉松の新緑が作り出す庇に守られるように満開の花を咲かせます(2020.5.3)

夜半から昼前まで降り続けた暖かな雨。

夕暮れになって八ヶ岳を覆っていた雲が取れ始めます。

目の前を燕が飛び交う夕暮れの空。

雨上がりの澄んだ空気に包まれます。

雨に洗い流された夕暮れの空色は透き通る琥珀色。

水を湛える圃場の水面に残照が写し込まれていきます(2020.5.4)

明け方に広がった朝霧が晴れて、五月晴れの空が広がる朝。

雪渓輝く甲斐駒の麓に咲く山桜、満開を迎えました。

雨に洗われた清々しい風が吹き抜ける圃場。

眩しい朝日を浴びながら、暫し畦道を歩いていきます。

霧が晴れると抜けるような青空になりましたが、すでに南の空にはうっすらと次の雲が広がり始めています。

圃場の水面に映る山桜の木。

鳳凰三山の雪渓はずいぶん小さくなりました。

ぐるっと八ヶ岳をバックに回り込んで。

八ヶ岳山麓でも最も雪の少ない権現岳から編笠山の麓。

もう雪渓はほとんど見えなくなっています。

朝日を浴びる甲斐駒と鼎談桜と称される三本の山桜の木。

五月晴れの空の下で春の終わりを告げる姿を愛でつつ、来年も、再び此処で会える事を願って。

尾を曳く雲と眩しい太陽の周りに広がる薄い雲。

天気は下り坂のようです。

畦道を戻ると、頭上に広がる青空の下、約3週間にも渡る例年になく長い花の季節を終えつつある枝垂桜が、次の新緑へと手渡しをしているかのようです。

午後に入って急激に悪化した空模様。

人影が見えない山里の姿を想う様に、少し落ち着かない空模様が続きます。

 

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