2017年シーズンの小淵沢駅発小海線臨時列車時刻表

2017年シーズンの小淵沢駅発小海線臨時列車時刻表

小淵沢駅に発着する詳しいバスの時刻表はこちらでご紹介しています(随時更新中)。

New!(2017.4.20):例年ですと夏休みと秋の観光シーズンのみの運行となっています鉢巻周遊リゾートバスが、本年は5/3~5/7までの期間も運行される事になりました!詳しくは富士見町の観光情報ホームページへ

中央本線開通以来と云われる小淵沢駅の駅舎ですが、現在あらたな駅舎の建築が進んでいます。完成は7月ごろの予定。2階に設置される改札口からは甲斐駒と八ヶ岳の大パノラマが望めるはずです。春シーズンの全席指定の快速「リゾートビュー八ヶ岳」運行日は5/20,21、6/17,18の4日間です。詳しい運行スケジュールはJR東日本長野支社のプレスリリースをご確認ください(PDFが開きます)。7月以降は、新たなリゾート列車「HIGH RAIL 1375」が投入される予定です。運行内容が決定次第、こちらのページでご紹介させて頂きます。 

 

[新宿方面からの特急のお乗換え案内]

IMG20160729102051yatsugatake_highland_bus_timetable2

<新宿7:00発-小淵沢8:54着スーパーあずさ1号からお乗換え>

 ・1号 9:17発(野辺山行き)

 ●9:24小淵沢駅前発車の北杜市営バス北部循環線(長坂駅-清春芸術村-<七里岩ライン経由>-小淵沢駅-スパティオ小淵沢-篠原東-大泉総合支所-きららシティ-甲陽病院-長坂駅)小淵沢駅→長坂駅方向左回りルート便[4便]が利用可能です

 

<新宿7:18発-小淵沢9:30着あずさ51号からお乗換え(臨時列車)>

<新宿7:30発-小淵沢9:36着あずさ3号からお乗換え>

<新宿8:00発-小淵沢9:53着スーパーあずさ5号からお乗換え>

 ・普通 9:57発(小諸行き)

 ☆10:10小淵沢駅前発車の鉢巻周遊リゾートバス(小淵沢-富士見高原-原村・やつがたけ自由農園行き)も接続します

 

<横浜7:51発-小淵沢10:30着はまかいじ号からお乗換え(臨時列車)>

<新宿8:30発-小淵沢10:44着あずさ7号からお乗換え>

 ・3号 10:58発(野辺山行き)

 ★10:50小淵沢駅前発車の八ヶ岳高原リゾートバス(小淵沢-甲斐小泉方面循環)も接続します

 

<新宿9:00発-小淵沢11:08着あずさ9号からお乗換え>

 ・普通 11:21発(小諸行き)

 ●11:52小淵沢駅前発車の北杜市営バス北部循環線(長坂駅-清春芸術村-<七里岩ライン経由>-小淵沢駅-スパティオ小淵沢-篠原東-大泉総合支所-きららシティ-甲陽病院-長坂駅)小淵沢駅→大泉総合支所方向右回りルート便[5便]が利用可能です

 

<新宿9:02発-小淵沢11:59着ホリデー快速ビューやまなし号からお乗換え(臨時列車)>

<新宿10:09発-小淵沢12:14着あずさ55号からお乗換え(臨時列車)>

 ・5号 12:28発(野辺山行き)

 ★12:20小淵沢駅前発車の八ヶ岳高原リゾートバス(小淵沢-甲斐小泉方面循環)も接続します

 ☆12:25小淵沢駅前発車の鉢巻周遊リゾートバス(小淵沢-富士見高原-原村・やつがたけ自由農園行き)も接続します

 

<新宿11:00発-小淵沢12:59着あずさ13号からお乗換え>

 ・ハイブリット列車「こうみ」 13:13発(小諸行き)小淵沢発の「こうみ」は一日1本だけです

 ●13:49小淵沢駅前発車の北杜市営バス北部循環線(長坂駅-清春芸術村-<七里岩ライン経由>-小淵沢駅-スパティオ小淵沢-篠原東-大泉総合支所-きららシティ-甲陽病院-長坂駅)小淵沢駅→長坂駅方向左回りルート便[6便]が利用可能です

 

<新宿12:00発-小淵沢13:53着スーパーあずさ15号からお乗換え>

 ・7号 14:03発(野辺山行き)

 ★14:30小淵沢駅前発車の八ヶ岳高原リゾートバス(小淵沢-甲斐小泉方面循環)も接続します

 

<新宿13:00発-小淵沢15:01着あずさ17号からお乗換え>

 ・普通 15:06発(小諸行き)

 ☆15:25小淵沢駅前発車の鉢巻周遊リゾートバス(小淵沢-富士見高原-原村・やつがたけ自由農園行き)も接続します

 16:05小淵沢駅前発車の八ヶ岳高原リゾートバス(小淵沢-甲斐小泉方面循環)も接続します

 ●16:12小淵沢駅前発車の北杜市営バス北部循環線(長坂駅-清春芸術村-<七里岩ライン経由>-小淵沢駅-スパティオ小淵沢-篠原東-大泉総合支所-きららシティ-甲陽病院-長坂駅)小淵沢駅→大泉総合支所方向右回りルート便[7便]が利用可能です

 

<新宿15:00発-小淵沢17:02着あずさ21号からお乗換え>

 ・臨時 17:11発(小海行き。小海駅始発の小諸行に3分で接続します)

 ●17:51小淵沢駅前発車の北杜市営バス北部循環線(長坂駅-清春芸術村-<七里岩ライン経由>-小淵沢駅-スパティオ小淵沢-篠原東-大泉総合支所-きららシティ-甲陽病院-長坂駅)小淵沢駅→長坂駅方向左回りルート便[8便]が利用可能です

詳しくはJRのホームページ及び小淵沢駅の駅員さんにお聞き下さい。

 

補足:ハイブリット列車「こうみ」運行スケジュールの照会でこちらのページにお越しになる方が多いようですが、現在公式サイトには時刻表のリンクが掲示されていません。

通常運転されているスケジュールは以下の通りです(特殊な車両のため、点検等で急に運休になる場合があります。あくまでも参考情報です)。

125D : 中込6:55 – 小諸7:26

124D : 小諸7:50- 中込:8:18

131D : 中込8:51 – 小諸9:17

228D : 小諸10:13 – 小淵沢12:26

229D : 小淵沢13:14 – 小諸15:27

134D : 小諸15:42 – 小海16:49

141D : 小海16:59 – 小諸17:58

138D : 小諸18:30 – 中込19:01

ハイブリット列車「こうみ」

小諸から小淵沢まで登って来るのは一日一回とお考えください。

シカとの衝突が怖いシーズンに、効果はさておき車用「鹿笛(シカ避け笛・動物よけ警笛)」を買ってみる

シカとの衝突が怖いシーズンに、効果はさておき車用「鹿笛(シカ避け笛・動物よけ警笛)」を買ってみる

各地で被害の報告が聞こえてくる、鹿と鉄道や自動車との衝突事故。私が住む八ヶ岳山麓でも決して珍しい事ではありません。

昨年末には、特急あずさが一本の列車で2回続けて3頭と立て続けに衝突するという、ちょっと笑えないお話が出ていましたし、秋から冬にかけて、当地でも列車との衝突により遅延が生じるのは日常茶飯事です(鹿と衝突した場合は「動物」、それ以外との衝突の場合は「小動物」と呼称するのはちょっと笑ってしまいます)。

そんな事故が絶えないシカとの衝突、私自体も雪道で一旦停車した後にシカの親子を避けた際に、子供を守ろうとした親に逆に突っかけられて、車(パジェロミニ)のフェンダーをヘッドライトごと凹まされた(時速10km/h位でもがっつり凹みます)苦い思い出があるため、このシーズンは特に気を使うところです。特に、法定速度で走っていて衝突した場合は全損どころか、こちらも鞭打ち等のダメージを食らう可能性があります(何人も知っています)。

そんな訳で、シカ対策には特に敏感なのですが、各地で行われている色々な対策には非常に強い興味を持ってみています。

最新の対策例、柵と柵の間に敢えて通過可能な「踏切」を用意して、列車が通過する時間帯だけ超音波の発信器を発音させて、警報機宜しく横断を防止する例(近鉄)。

シカがレールを舐める行為に着目して作られた、シカの誘引剤を線路わきから離れた場所に逆に設置する例(JR東海)。

もう諦めて、ぶつかる前提でバンパーを付けてしまう例も(JR東海)。JR北海道のように、車両に搭載する警笛自体を高周波成分を含む「鹿笛」に置き換え、増設している例もあります。

一方、自動車の方はこれといった対策もなく、とにかく逃げるか柵が設置される事を待ちわびるくらいしか無かったのですが、より大型の為に深刻なダメージを受ける可能性のあるエゾジカとの衝突が問題となっている北海道では別の対策が取られているようです。

 

鹿避け笛(鹿笛、シカ笛)と呼ぶそうですが、実際にどんなものでどんな効果を期待しているのでしょうか。

地元のカー用品店に行った際にたまたま見かけたので、無駄遣い前提で買ってみました。

シカ避け笛パッケージ

ちょっとインフレ気味に動物なら何でも効く「動物よけ警笛」と書かれていますが、これは明らかに過剰表記かも。

陰になってしまいましたが、パッケージ下に書かれているようにオーストリア製です。

しかも、実証実験済とありますが、果たして…。

シカ避け笛パッケージ中身

こちらがパッケージの中身。2個の笛とフロントグリルに取り付けるステー、ステーから取り外す(洗車の際には取り外すように指示が書かれています)為のキーが入っています。

取り付け方法などは丁寧な説明が付いてます。相対速度が時速50km/h以上で発音し、約400m前方まで伝わると書かれてます。

ステッカーは、まあお気に召せばどうぞという事で。

シカ避け笛解説書

パッケージの裏面。うーん、何だか判りませんね。

 

シカ避け笛の貫通穴部分

実際に笛の中のホーンの部分を見た画像です。

スリットの下が空いている(右)と空いていない(左)のパターンがある事が判ります。同じような製品が輸入品含めて3種類程ありますが、いずれも2つの笛がセットになっている点と、スリットが貫通、非貫通のセットである事は同じようです。従って、原理的には既に知られている手法を採用していると思われます。

では、その実験というのがどのような事なのでしょうか。気になったので輸入代理店の紹介ページを覗いてみました。

記事をご覧頂ければ判りますように、実験内容(動物園にいるエゾジカに各種の音を聞かせた時の反応に於いて、特定の周波数帯域の音に反応して挙動を停止する例がある)と、本商品との使用状態(実際の走行中にこの笛から発生する音にシカが反応するか)、特に本商品が発生する音と、実験に用いられた音源には全く関連性がない訳で(スペクトル観てみたいですが)、これで実証済みと謂われるのは正しくない事になりますね。しかも大学生の卒研ですから、当分は特許や論文等で出て来る事もなさそうです。

一方で、前述のように同じ形態の商品が複数あるという事は、何らかの元になる考え方があったはず。こちらも調べてみたいのですが、ちょっと時間が掛かりそうです。

そんな訳で、眉唾一杯、気休め程度の商品ですが、2000円程度とまあ、遊んでみてもいいかなというくらいの気持ちで取り付けてみようと思います。何せ、この手の商品は意識付けとしての「御守」役割が第一ですから。

シカ避け笛、シカ笛、鹿笛

シカ避け笛取り付けイメージ

実際の取り付け画像はこちらです。

サイト開設4周年のご挨拶(ご訪問頂きましたすべての皆様に改めて感謝を)2016.12.24

サイト開設4周年のご挨拶(ご訪問頂きましたすべての皆様に改めて感謝を)2016.12.24

2012年の12月に開設した本サイト、今日で開設4周年を迎えました。

毎年寒くなると落ち込む事が多くなる中、ほんの少しの慰めとして始めたこのサイトですが、時を経て少しずつではありますが、ご覧頂く皆様が増えてきているようです。

年間訪問者数推移本日時点でのヒット数がちょうど16万件、閲覧数が10万件に到達していました。

こんな辺鄙なサイトですが、皆様のご興味のお役に少しでも立てているのかな等と、勝手に思っております。この一年、ご覧頂きました皆様、SNS等でフォローして頂きました皆様に感謝を申し上げます。

それでは、wordpress.comの解析エンジンによる、恒例の年間アクセス数をちょっとご紹介。まずはtop20まで。

2016%e5%b9%b4%e3%81%ae%e5%b9%b4%e9%96%93%e3%82%a2%e3%82%af%e3%82%bb%e3%82%b9%e6%95%b0%e4%b8%8a%e4%bd%8d1オレンジのマーカーが入っている部分が、今年新たにアップしたコンテンツです。

トップに記載されるトップページへの直接アクセスが全体の1/3と、これまでよりやや減って、直接各コンテンツにアクセスされている方が増えている(その分、私の更新アクティビティが低下している)ようです。

上位に掲載されるコンテンツで新たに登場したのは僅かに二つ。どちらも補記的に掲載した内容ですから、アーカイブとしての役割が大きくなり、ちょっと新規性に乏しくなってしまったようです。

その中でも今回四番目にランクされた「赤色立体地図」。テレビの影響力いまだ健在という事で、ブラタモリ「#50 富士の樹海」の放映直後からアクセス数が急上昇、放送開始から僅か1時間で1000件オーバー、その後の24時間で過去最高アクセスだった新型SX4デビューの際のアクセス数の3倍以上をマークする(それだけ関連コンテンツがレアなのですね)驚きの結果となりました。

地味にアクセス数が伸びているのが美ヶ原の電波塔を扱ったコンテンツ。こちらもレアなテーマ故に閲覧が集中するようです。また、今年の読書感想コンクールの課題図書となった「ハーレムの闘う本屋 ルイス・ミショーの生涯」。こちらも書評を含めて限られた情報源の中、何とか内容を知ろう(中には、感想文のネタにしようと…)探されていた方が多かったようです。

続いて21位から45位まで。一番下の45位で約270アクセスといったところです。

2016%e5%b9%b4%e3%81%ae%e5%b9%b4%e9%96%93%e3%82%a2%e3%82%af%e3%82%bb%e3%82%b9%e6%95%b0%e4%b8%8a%e4%bd%8d2この辺りになって来ると、本サイトの特色というか、レア度故にアクセスに繋がるコンテンツがどの辺りにあるかがよく判るかと思います。

日本では全く無名ながら、今や世界的メジャーに続く地位を確保し、本国ではtopとなった中国のスマホメーカーoppo(日本の方には傍系でアメリカ資本のオーディオアンプのメーカーとしての方が知られていたくらい)。年末にかけては遂に日経ですら記事として取り上げざるを得ない状況になる等、その躍進ぶりの原動力となった「セルフィー・エキスパート」oppo F1の購入記は、今年の秋以降になって急激に閲覧数が増えています。

そして、本サイトとはちょっと毛色の違った一冊「グット・フライト、グット・ナイト」。文芸系の書籍は限定的にしか扱わないのですが、ちょっとナイーブで詩的感覚に秀でたパイロット本という珍しい内容に読まれて驚かれた方が多かったようです。

今年も色々な事がありました。悲しい時、苦しい時、ほんの少し嬉しかった時。そんな時には何時も、八ヶ岳とその裾野に広がる雄大な景色が何時も慰め、励ましてくれました。

御射鹿池の樹氷3今年もあと数日、皆様にとっても良い年でありますように。そして、ご覧頂きました皆様に改めて感謝を。

映画「この世界の片隅に」(2016.11.20)

映画「この世界の片隅に」(2016.11.20)

New!(2017.2.3) : 公開からまもなく3ヶ月を迎える2月3日、これまでの観客動員130万人到達を記念して、新たに収録されたすずさんのナレーションによる、感謝を込めた「“すずさんのありがとう”動画』の公開が始まりました。どうぞご覧下さい。そして、宜しければ映画館に足を運んでくださると嬉しいです。

New!(2016.11.23) : 11/12から公開が始まったこの映画、次のプロジェクトとして海外展開が発表されていますが、作品紹介の為に監督を海外に送り出すためのクラウドファンディングが開始されました。

作品にご興味があり、趣旨にご賛同の方は、是非ご一読を(この文章を書いている時点0:10)で既に達成率80%を越えそうな物凄い勢いです)。

 

<本文此処から>

晩秋にしては妙に暖かい、土曜夜の立川。

何か、ぼーっとしたまま駅に向けて足を進める私の頭の中は、まだぐるぐるとこの2時間で起こった出来事が廻り続けている。そして、この文章を書いている今も、廻り続ける旋律は止まらない。

あれは何だったんだろうか、と。

まだぐるぐる回っている、自分自身の呟き。

制作支援メンバーとして、本ページのサイドバーに宣伝を載せている割には恥ずかしながら、クラウドファンディングに参加した際も原作の内容を知らず(上映見るまで原作も読まず)、監督に至っては、その作品性とは正反対の世界で著名かつ、世界名作劇場のファンとしては複雑な想いを抱いていた方だったので、かなりの躊躇があったのは間違いありません。

唯、なかなか世に出にくい、誰でもが観る事が出来る作品がアニメーション作品として世に出るために必要な、ほんの僅かな後押しをしたかっただけだったように思います。

でも、作品を観た今なら言えます、ほんの僅かでもその輪に繋がる事が出来て良かったと。

この世界の片隅に、クラウドファンディングお礼品クラウドファンディング参加者(制作支援メンバーズ)に送られたすずさんからの手紙と、メンバーズミーティング資料(残念ながら、遠方ゆえに参加できず。今回はあずさに乗って日帰りで)。

作品の内容は、あらゆる場所で述べられているかと思いますので、改めてこのページで述べる事はやぶさかかと思います。

こちらに掲載されている紹介記事を参考例として挙げておきます(他にもたくさんありますね)。

議論になっている部分や、セリフが入れ替えられた部分には、確かに映画を見ている際にも少し唐突感がありましたが(やはり原作未読でも判るところは判るのですね)、そこは、全体のストーリーとして監督が描こうとしているスタンスに則ったまでの事。

この世界の片隅に絵コンテ本とパンフレットある一人の女性が、色々な人と巡り合いながらも少女から大人の女になっていく物語は、営々と続けられる朝の連続テレビ小説そのものだと思います。ただ、一つだけ違う事、それはアニメーションとして、そして絵の中という本来虚構の世界ゆえに、更に現実に繋ぎこむために史実として、いえ、その時代を生きた方がいらっしゃる最後のタイミングで捉えられた事実を描き込みながら、物語の主人公であるすずさんが暮らしていた世界を築き上げた点。優しいBGMと温かみのある絵柄を用いて、観客を史実と物語の狭間に自然に誘ってくれる点に、最大の魅力を感じています。

細やかな人物描写、戦中に向けて厳しさを増し、少しずつ変わっていく日常を実に丹念に描く(それでも尺を詰めたと明確に判る部分があるのは、制作上やむを得なかったようです)その演出には、この世界にそのまま浸ってしまいたいと思わせる包容力を秘めています。少しおっとりしたキャラクターのすずさんのしぐさが起こす、時にくすっと笑わせるエッセンスを織り込む事も忘れていません。徐々に生活に慣れて、少し楽しみながらも、乏しくなり続ける資材や食料を色々と工面して乗り越えていこうと知恵を働かせ、近所の人々と協力して暮らしていく、すずさんや登場者達のコミカルな作劇には、大きな流れとは別に、そのような穏やかな時が、戦中、しかも軍都、呉を舞台にした人々の暮らしの中にもあった事を呼び起こしてくれます。

戦時下の薄暗い照明の室内や、日差しをいっぱいに浴びてスクリーンが客席を照らし出すほどに明るく描かれる夏の日。穏やかな瀬戸内海、軍艦が浮かぶ呉の海を遠望する山並みの美しい景色など、緩やかに移り変わる物語の世界にどっぷりと浸り込んでいると、突如、音響(特に鑑賞した立川のシネマシティは特別に音響調整がされていたようで、単なる迫力とは違う、むしろBGMに合わせた、ちょっとウエットで柔らかい音響)と監督がもう一つ得意とする真実味のある演出で、いきなり現実の世界に引き戻されます。場内を閃光で包む光と、その後に遅れてやって来る振動、激しい爆音、轟音、そして立ち昇る雲。本作品のもう一つの魅力であり、トラウマにもなりかねない、事実を突きつける厳しい場面が後半になると繰り返し押し寄せ、主人公のすずさんでさえその現実から逆らうことを許されません。女性原作者らしいといえば失礼でしょうか、自らに現実を突きつける事に対して妥協を許さない、それを乗り越えてもなお、日々が続いていくという事を自覚させようとする作品のテーマと、それをアニメーションならではの演出手法で表現しようとする演出、監督(ご夫婦です)。その厳しさに、館内のあちこちから、すすり泣く音すら聞こえてくるほどでした。

それでも、突き放す様な最後ではなく、その先に繋がる想いを示してくれるラストシーン、そしてエンディング(監督のオリジナルだそうです)へと繋がる物語には希望の色が色濃く描かれていきます。絶望する時も、悲しむ時もある。その原因が自らにある時、やりようのない想いを抱き、もう終わってしまいたくなる事もある。そんな時、自分の横に支えてくれる人がいて、周りのみんなが気に掛けてくれている事に気付いた時、まだ生き続けられると思える。繋がりを持てることは、他の人に対してもその優しさを分け与えてあげる事が出来る。

この作品を見て、もう遅いかもしれないけれど、そんなふうに、強く、しなやかに生きてみたい、そんな想いがしてくるのです。

この世界の片隅に、パンフレットのクラウドファンディング参加者リストパンフレットの最後に掲載された、製作委員会のリストとクラウドファンディングに参加された皆さんの名前リスト(エンドロールでも流れます)。

制作が実現した最大のキーとなった出資社さんのライバル新聞社の記者さんがこぞって公開前、更には公開後にも好評価を与える記事を書いているて事(普段は、お互いを貶しあうような某社さんでさえ)に、エンドロールの製作体制を観て改めて驚いたと同時に、この作品なら誰にでも観て欲しいと思わせる、素直に推せると思わせる魅力がある事は間違いありません。

決してドラマチックでも、アクションや華やかな恋愛模様もない地味な作品です(そのような意味で、往年の世界名作劇場のトーンも感じさせます)が、所謂新聞購読層と見做させる高齢者向きのノスタルジーな作品という訳ではありません。

一部の紹介で高年齢者が多く…と書かれていますが、実際に観に行った、土曜の夜に上映された満席の立川ではむしろ、お子さんを連れた家族、カップル、そして上演直前に続々と入ってくる女性の皆さんが目立つという逆のシチュエーション。

観て楽しいという作品ではありませんが、観て良かったときっと思わせる、前を向きたくなる、そんな世界がスクリーンと劇場に広がる作品でした。

そして、その世界の片隅にほんの僅かばかりでも繋がる事が出来た事に、素直に喜んでいます。

映画「この世界の片隅に」

ライチョウの里で愛おしいその姿に向き合う想いに触れる(大町山岳博物館と高橋広平氏の雷鳥写真展)

ライチョウの里で愛おしいその姿に向き合う想いに触れる(大町山岳博物館と高橋広平氏の雷鳥写真展)

北アルプスを正面に望む、山懐に広がる信濃大町。

ここには、ユニークな展示内容と、極めて珍しい飼育実績を有する存在で知られる、個性的な市営博物館が存在します。

登山と山岳の自然というテーマを掲げる一方、昨年から始まった、ライチョウの繁殖計画より遥か以前の1963年から低地でのライチョウの飼育に着手し、その後も2004年まで細々とではありますが、繁殖活動を続けていた「大町山岳博物館」です。

大町山岳博物館正面玄関正面に展示されたカモシカ親子のブロンズ像がシンボルの博物館正面。

今日は、昨日より始まった写真家、高橋広平氏の初めての個展「雷鳥 ~四季を纏う神の鳥~」を見学にやって来ました。

大町山岳博物館、高橋広平写真展以前に展示内容については、こちらのページでご紹介しておりますので、割愛しますが、どの展示も個性的で興味深いので、何度でも繰り返し見てしまいます。

今回も、ぐるっと展示を観てから、写真展の方に移りました。

今回の写真展、昨年安曇野の田淵行男記念館(と、富士フィルムのギャラリー)で開催された写真展と同じスライドを使用している作品もありますし、スペース的にも決して広い訳ではありません。

しかしながら、初の個展という事もあり、写真のサイズもこれまでの展示では小さめのスライドだったものも思い切って大伸ばしにされ、バリエーションも豊富に。更にレイアウトやコメント、併せて展示されている高山の動植物の写真にも氏の拘りが感じられる展示内容になっています。今、日本で見られる最もクオリティの高い、そしてちょっと和ませるライチョウの写真がびっしりと詰まった、濃密な写真展です。

そして、是非にモノにしたかったという「ICHIGO DAIFUKU」の写真も貴重な1カットだけですが、その撮影条件と、どのような状況で生じるのかの解説と共に紹介されています(内容はもちろん撮禁なので、ご自身の目でお確かめください)。

高橋広平氏の雷鳥写真集今回の写真展に合わせて、大町山岳博物館が刊行した、氏にとって初の写真集。

展示されていた写真以外にも掲載されていますし、パネルの横に掲載されていたコメントも併せて読める親切仕様。じっくり、おうちで眺めたい保存版なのですが…この写真集、かなりの人気のようで、博物館の方も、開催僅か2日目にして予想以上のペースで出ていて、焦るくらいの状況との事です(昨日は、ご本人がいらっしゃったようなので更に)。

博物館の方も「これから人気出ちゃいそうですね」と仰る通りの、魅力的なライチョウの写真たちがぎゅっと詰まった素敵な写真集です。

大町山岳博物館ライチョウ解説展示1もちろん写真だけではなく、館内にはライチョウを専門に扱った展示解説も常設されています。貴重なはく製(大町山岳博物館展示の大きな特徴の一つは、精巧な動物のはく製たちです)を駆使して、ライチョウの生態解説が行われています。

大町山岳博物館ライチョウ解説展示2そして、この博物館の存歳意義を示す、ライチョウ飼育、研究の歴史について語るボードが、展示室の一番奥に掲示されています。

先駆的な低地でのライチョウ飼育の実践とその破綻。絶滅の危機に瀕しつつある中での、再挑戦への道筋。

それでは、博物館の裏側にある、付属動物園へ移動してみましょう。

大町山岳博物館スバールバルライチョウ飼育舎昨年から始まった、ライチョウ飼育の前段としての、スバールバルライチョウの飼育試験用施設(空調完備、表の展示室と、裏の飼育室が一体化した建屋が3棟と、管理棟1棟)。以前の劣悪とも評された飼育環境と比べると、環境省の予算が投じられたためでしょうか、格段の進歩です(富山同様、こちらもコンクリート打ち放しの床です)。昨年は展示室の中をよちよちと歩く、スバールバルライチョウが覗けたのですが、正面にロープが張られています。

大町山岳博物館スバールバルライチョウ展示中止告知文何と、飼育中の個体が相次いで死亡するトラブルが生じたとの張り紙が。

大町山岳博物館ライチョウ飼育舎1ガラス張りの空っぽの飼育舎が並ぶ、ちょっと陰鬱な雰囲気が漂いますが、一番奥の葦簀張りの一棟には、それを乗り越えようとする希望の鍵が大切に育てられています。

大町山岳博物館ライチョウ飼育舎2こちらが、非公開のライチョウの飼育舎。

理解を求める張り紙が掲示されています。

大町山岳博物館ライチョウ飼育舎3それでも、せっかく訪れてくれた来園者に少しでも楽しんでもらおうと、これまでの成長の様子が判るスライドが掲示されています。

一番右のスライドが最も最近の撮影(8/20)です。

6/30の孵化から約2ヶ月、すっかり大きくなりましたね。

大町山岳博物館よりの展望北アルプスの雄大な山並みを正面に、信濃大町の街並みを見下ろす、大町山岳博物館の3階ラウンジより。この時期に望む北アルプスは、何時も光のカーテン(天子の梯子とも)が掛かっているようです。

ちょっと残念な事も起きてしまいましたが、全ては試行錯誤の最中。

自然を相手に、人工的な繁殖を行う事の厳しさは、昨年の上野動物園における全羽死亡という残念な結果を持ち出すまでもなく、常に付きまとう事。

それを乗り越えた先に、きっと新たな段階、人工飼育をしたつがいから生まれたライチョウたちが再び北アルプスの山々で、行き交う登山者の前を悠然と往く姿が見られる時が来ることを信じて。

大町山岳博物館のライチョウ関連パンフレット「雷鳥 ~四季を纏う神の鳥~」高橋広平写真展は11/27まで。

会期中の9/11(日)午後1時30分から、鳥類研究家の小林篤氏との対談会。11/3(文化の日)は作者自らのミュージアムトークが午前と午後の2回、実施されます。

市立大町山岳博物館企画展_雷鳥~四季を四季纏う神の撮り鳥~高橋広平写真展_パンフレット

更に、毎年開かれているライチョウ会議、今年のホストタウンは信濃大町です

10/15,16の両日に、大町市内と山岳博物館を会場に各種のイベントやシンポジウム、学術会議が開催されます。

ライチョウの事をもっと知りたい、直接会って話を聞いてみたいという方は、この秋は是非、大町に足を運んでみては如何でしょうか。

 

400,000アクセス到達のご挨拶(ご訪問頂きましたすべての皆様に改めて感謝を)2016.8.14

400,000アクセス到達のご挨拶(ご訪問頂きましたすべての皆様に改めて感謝を)2016.8.14

2012年の12月からスタートした本サイト。

開設から約三年半となる昨日、400000アクセスに到達しました。

気の赴くままに細々と更新を続けてきた本サイトですが、これほどまでに皆様にご覧頂けるとは、始めた当初は思ってもみませんでした。また、個人的には様々な事がありましたが、極めて飽きっぽい性格で継続が苦手な割には、三年を超えてこのように続けられたことは、正直、驚きだったりします。

それもこれも、こんな辺鄙なサイトまで足を運んでくださるご訪問者の皆様、そして時に暖かいコメントを頂く皆様のおかげでもあります。これまでご覧頂きましたすべての皆様に重ねて感謝を申し上げます。

この先、どれだけ続けられるのか、果たして何時までこの地に留まる事を許されるのか。先は全くわかりませんが、雄大で心を開かせてくれる八ヶ岳界隈の風景の一端と、日々思う事を、これからも綴っていければと思います。

それでは、恒例のネタばらしとして、これまでのアクセスランキングをWordpress.comの解析エンジンのデータで見ていきたいと思います。参考には…ならないですよね。

accsess400Kこれまでのアクセスランキングの上位です。

ホームページへのダイレクトアクセス(これは検索サイトから文脈推測で飛んでくる分も含まれます)が全体の1/4程度(11万)になります。検索サイトによる情報誘導力の凄まじさが感じられます。

上位は相変わらず古参のネタが並んでいますが、昨年購入したLumix GM5が大きく伸びて6位(8000アクセス)にランキングされています。エントリーモデルとしてやや軽視される感もある同モデルですが、組み合わされるレンズ次第では、抜けの良い描写を、そのコンパクトさを生かして撮りたいときに何時でも何処ででも撮れるというメリットを享受できるモデル。姉妹モデルのGM1Sは先週からAmazonで処分セールが始まり、8月末には次のモデルが出るようですが、GM5の方はGX7 Mk2の発表と共にディスコンになってしまい、同じようなコンセプトのモデルが再び出るのは難しいかもしれませんね。

heart of sundayの記事自体は2014年の3月に掲載したのですが、今年春の改編で番組自体が終了するとの告知を受けて、それ以前のパーソナリティ交代の件を含めて、以前お聞きになっていらっしゃった皆様が多くご覧頂いたようです。番組自体の改編は良くある事ですが、一社提供の長寿番組がまた一つ記憶の彼方に去ってしまったことは、時代の変化を感じさせるところです。

また、ザ・ベストテレビ関連では、最高傑作とご紹介していた「ふたりの桃源郷」が今年、本当に映画化されるという嬉しい出来事もありました。中野での上映は約4ヶ月にわたるロングランを達成。富山では上映した映画館史上、最大の単一上映回動員数(何と通路にパイプ椅子を並べてまでも収容しようとしたが、入りきれず、急遽9月に再上映が決定)となるなど、大きな反響を呼んでいるようです。良いTVドキュメンタリーはきっと皆さんの心を捉える。これからも全国から良質なドキュメンタリーが生まれて来る事を願っています。

TV関連ではもう一つ、やはり「ああ、赤色ね」とタモリさんの言葉と共に全国区で有名になった「赤色立体地図」。番組が放送される度にサイトへのアクセスが増えるようです。本サイトでも他の事例をご紹介していますが、これをきっかけに、地図を見る事、地理や地形(そしてジオパーク)について興味を持って下さる方が多くなると嬉しいですね。

ガジェット系では、やはり日本での正規購入が再び可能となったBlackBerry Passportにご興味のある方が多かったようです(但し、このページは検索エンジンでは上位には来ていないので、皆さんどんなルートで辿り着かれているのでしょうか)。正規購入ルートが出来た直後にBlackBerry OS搭載モデルの新規開発が凍結されるという、悲しい現実が待ち受けていましたが、最後のオリジナルOSモデルとして、お持ちの方は大切にして頂ければと思います。

写真サイトとしての?側面も持つ本ページですが、どちらかというと観光案内的な記事がお役に立つようで、富士見町、信濃境の桜を扱った記事には春になると多くのアクセスがあります。最初にこの地に来た時には、撮影していると地元の方が不思議そうに後ろを通り過ぎていく程度の認知度だったと思いますが、ここ数年では地元観光関係の皆様が積極的にアピールするようになったためでしょうか、ツアーを含めて、シーズン中は多くの皆様がお越しになるスポットになったようです。

 

accsess400K_2ランキングの続きです。ここまでで500アクセス程です。

実を言うと、300000アクセスから400000アクセスの間に新たに登録した記事で、このランキングに掲載されている記事は、小淵沢駅の小海線臨時列車時刻表と、御柱祭の開催を前にアップした前回の山出しの記録写真の2件だけだったりします。検索サイト功罪の一側面かもしれませんが、最新情報を知りたい場合にはブログよりSNSを利用するという、近年の傾向通りの結果なのかもしれません。

そんなアーカイブ的な記事が続く中で、今回目立ったのはやはり読書感想コンクールの課題作に選ばれた為でしょうか「ハーレムの闘う本屋 ルイス・ミショーの生涯」が大きくアクセス数を伸ばしています。本サイトでこのようなアクセス傾向を見せるのは「西郷隆盛と明治維新」に続いて2作目ですが、それでも本を読むきっかけになってくれれば、と。

accsess400K_3こちらが本サイトへのアクセスの主体を成す、全期間の検索サイトからのキーワードの上位ランキング。

上位の5つまではサイトアクセス数と一致しますが、6番目以降に繰り返し登場するのが、御射鹿池関連。年間を通して一定のアクセスが続いています(春夏秋冬に応じたフレーズが付けられるようですね)。但し、写真を掲載しているページが複数の跨るので、検索サイトからの訪問の場合、検索結果で並び替えられた表示(分類上、ホームページ扱い)となるため、アクセス数が分散するようですが、本ページをご覧になる方の目的としては上位にランクされるようです。

緑響く御射鹿池7そして、今年に入っていきなりランキングの上位に食い込んできたのが…流石に有名サイトの吸引力は凄いという事で、あるサイトに掲載された、一連の鹿曲川林道を扱った記事に関連して、何故か蓼科仙境都市をキーワードに検索された方が多くお見えになったようです。単に八ヶ岳界隈随一の紅葉が美しく、眺望の優れる場所としてのご紹介だったのですが…。

accsess400K_4では、最後に今年に入ってからのアクセスランキングを。オレンジ色のボーダーが入っている項目が今年に入って新たに追加されたページです。

お馴染みの内容が続きますが、下位の方に、本サイトとしては異色の飛行機エッセイ本「グッド・フライト、グット・ナイト」のご紹介が入っているのがちょっと珍しいでしょうか。

昨年から今年にかけての写真をカレンダー風に【画像をクリックすると、スライドショーに切り替わります】

豊かな環境が残る、この地に住まう事への感謝を込めて。

ご覧頂き、ありがとうございます。

6年ぶりのニューシングルは鮮やかに生まれ変わったサウンドのデジタルおとぎ話(CooRie「BON-BON」)

6年ぶりのニューシングルは鮮やかに生まれ変わったサウンドのデジタルおとぎ話(CooRie「BON-BON」)

4月から始まったアニメ「田中くんはいつもけだるげ」。1話の時点では懐疑的な評価もあったようですが、話数が進むにつれて評価がうなぎ上り状態に。飯塚晴子さんのニュートラルで優しいラインの絵柄に、大ベテラン面出明美さんの一見脱力系に仕上げながら、一本取りに来る捻り込みを最後の最後にぽんっと入れ込んでいく憎いシナリオが視聴者のハートをぐっと掴んでいるようです。

そして、狙いすましたように仕掛けた、すっと落とすラストから流れ込むように始まるエンディングテーマ曲が、CooRie名義のシングルとしては、2010年7月リリースの「夢想庭園」以来6年ぶりとなるニューシングル「BON-BON」です。

CooRie BON-BON レーベルエンディングのデザインと揃えられた、可愛らしいCDのレーベル(ジャケットの表と裏はアニメーションのキャラクターイラストです)。

番組中で使われている部分だけ聞いていると、前作のセルフカバーアルバムmelodium2から続く、以前のようなしっとりとした歌い方から、最近のアレンジに負けないように元気よく歌うようになったCooRieのボーカルをふわふわわポンポン…といった感じでメロディが包み込む感の強い曲ですが、CDで聴くとイメージの違いに驚かされます。ストリングスこそがCooRieのサウンドといったイメージを覆す、今回の作品で初めて組むアレンジャーの浅田祐介さんの手によるデジタル感バリバリの音作りと、Victor-FLAIRのマスタリングによるクリアーで強力な広音域をフルに使った、ストーリー性の強いデジタルおとぎ話が展開していきます。要所に織り込まれたアイコン的なジングルも盛りだくさんで、幕間の間奏やクロージングまで付けた、デジタルの森の中を元気にメロディを口ずさみながら物語を進んでいくというイメージが全面に出ています。

こんな風に書いてしまうと、ギラギラのデジタルサウンドかと辟易してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなデジタルな音の世界の中でも、ちょっとアコースティック的なrinoが奏でるボーカルの歌声が、デジタルの音の森の中におとぎ話としての暖かさを与えてくれるようです。

そして、カップリングで収められているMelodic Future。これまでのCooRieファンの方も納得の、波間のようにゆっくりと漂っていく正にCooRieのメロディーとボーカルが、浅田祐介さんのアレンジで鮮やかに、スケールの大きなサウンドに生まれ変わっています(DLでもいいのですが、これは是非CDでoff vocal版の美しいメロディを楽しんでみて欲しいです)。rinoさんの一人重ね録りコーラスのハーモニーも素敵です。

もう二度とないと思われた、CooRie単独名義でのシングルリリース。作品のヒロインへ想いを重ねるように、そしてCooRie(rino)さん自身の新しい幕開けへの想いを感じさせる新たなアプローチは、Melodium2の時に予感のあった、年々移ろっていくサウンドの進化をしっかりキャッチアップして新たに生まれ変わったサウンドと、変わらない優しいメロディとボーカルに、ちょっと嬉しい週末の夜を楽しんでいます(本編6話を観終わった後にじっくり聴いています)。

IMG_20160514_235725同じく2010年の10月にリリースされた最後のオリジナルアルバム「Heavenly Days」から「BON-BON」迄のリリースCDを一緒に。今回のリリースが、いつの日か再びオリジナルアルバムをリリースするきっかけになってくれるとうれしいかなぁと。

ご本人のインタビュー記事はこちらから。日常に「”楽しい”を生み出すんだよ」。