初冠雪から深まる秋色を追って(2019.10.23~27)

強い雨が繰り返し降る、秋空には程遠い日々が続く八ヶ岳南麓。

そんな中で初冠雪を迎えた先週、いよいよ山里の秋も終盤戦に入って来たようです。

雨上がりに初冠雪を迎えた周囲の山々。

秋晴れとなった翌朝、甲斐駒の頂上には昨日降った雪が僅かに残っています。

甲斐駒より南側の鳳凰三山も北の斜面が白く雪に染まっています。

白い頭をひょこっと見せているのは、南アルプスの主峰、北岳。八ヶ岳南麓側からですと、ほんのちょっと頭が見えるだけですが、雪で真っ白になっています。

南麓側はすっかり雪が融けてしまった八ヶ岳。

山裾を下る落葉松の黄葉も随分と標高が下がってきました。

刈り入れの終わった圃場から望む南アルプスの山並。

雨が上がって抜けるような秋空の下、紅葉を前に少し景色が寂しくなる頃(2019.10.23)

週末になっても安定しない空模様が続く中、昼近くになって漸く雲が晴れて来た日曜日、八ヶ岳西麓へと車を走らせます。

高速道路も開通し、遠方からの多くの観光客の方々でにぎわう、奥蓼科・御射鹿池。

湖畔の紅葉もそろそろ終盤、背景に映り込む落葉松の黄葉も大分進んできました。

午後の日射しを浴びて輝く、御射鹿池の紅葉。

西日が差し込んでくると落葉松の黄葉が一層輝き出します。

四季を通じて様々な色合いを魅せる御射鹿池、一番大好きなシーンです。

御射鹿池の周囲を包む落葉松の黄葉。

綺麗に貼られた芝生の法面からご察し頂きたいと思いますが、この池は自然湖ではなく農業用ため池。奥蓼科の渓谷沿いに点々と湧く温泉とも関連する、PH3.7とも云われる強酸性の冷たい水(上流はずばり「冷山」、分流されている川の名前も「渋川」)を滞留させて温めるために作られた池。湖面の美しさもその酸性の水に適応したコケ類によるものです。

奥蓼科の山深くに築かれた人工の美、一年を通じて多く方を魅了します。

時折訪れる晴れ間と入れ替わるように降る通り雨。

湖畔を離れて山中の遊歩道を歩くと、周囲の木々も深まる秋色に染まっています。

泣き出した空の下で艶やかな色を魅せる紅葉の紅葉。

雨雲に追い立てられるように山を下り、八ヶ岳西麓を南へと下っていくと再びの青空。

山裾の落葉松林もそろそろ色付き始めています。

夕日を受けて輝くモミジの紅葉と、まだ緑を湛える銀杏の木。

里の秋が幕を下ろすのはまだもう少し先、今年の秋はゆっくりと進んでいます。

すっかり早くなった雨上がりの冷たい風が吹く夕暮れ。

朝晩はもう気温が1桁まで下がる10月末の八ヶ岳南麓、今夜も冷え込みそうです。

再び賑わいの秋を迎えた奥蓼科(2019.10.14~20)

台風によって東京方面を結ぶ南北の高速道路も鉄道も寸断された八ヶ岳界隈。

秋の紅葉シーズンを迎えて、本来であれば出掛けるのが億劫になるくらいに多くの観光客の皆様がお越しになる時期なのですが、人も車も少ない、静かな日々。

それでも、中央道も復旧し、限定的ながら鉄道も東京方面と繋がった今週末、秋の賑わいを取り戻しつつあるようです。

まだ緑が残る日の出前の奥蓼科、御射鹿池。このシーズンですと夜明け前から多くの方々が湖畔にお越しなのですが、台風が過ぎ去った翌々日、まだ薄暗い中で僅かにシャッター音が響く、静かな朝を迎えました。

台風が過ぎ去っても天気が安定しない今年の秋。

麓に降りると、北の空には青空が広がり、八ヶ岳の山裾から太陽が昇ってきましたが、背中の杖突峠からは遠雷が響き、ぽつぽつと雨が降り始めるという複雑な空模様(2019.10.14)

それでも、一雨ごとに秋が深まる10月。

雲の隙間から照らされる八ヶ岳の山裾も徐々に色付き始めている事が、麓からもはっきりと判るようになってきました。深まる秋も本番です(2019.10.17)

生憎の雨となった土曜日から一転。朝から青空が広がった日曜日ですが、やはり天気は不安定。昼過ぎに奥蓼科へと足を運びますが、湖畔に着く頃にはどんよりと曇り空。

落葉松の黄葉が徐々に進んできています。

暫く湖畔に佇んでいると山から霧が降りてきました。山の天気は変わりやすく、湖畔の彩も刻一刻と変化していきます。

湖畔を離れて、少し谷筋へ。

今年は白樺の黄葉と少し遅れるモミジの紅葉が一緒にやってきています。

谷へと下った先にある明治温泉の裏庭。

おしどり隠しの滝の周辺も紅葉が進んでいます。

暫く滝の周囲を散策していると、日射しが戻ってきました。

午後の日射しを受けて華やかな彩となったおしどり隠しの滝。

上空は青空が見えるようになってきました。

爽やかな秋空の下、明治温泉の前庭から望む山並みを駆け上るように伸びる雲。

遠く蓼科山を望む奥蓼科の渓谷は、色とりどりの紅葉に囲まれます。

日射しが戻って明るさを取り戻した午後の御射鹿池。

南側の高速道路が開通したことで、観光バスを含めて多くの県外ナンバーの車が駐車場に停まり、湖畔へと歩いていく多くの観光客の方も、思い思いの場所を定めて満足そうにシャッターを切っていきます。

御射鹿池の紅葉ピークはもう間もなく、今週末以降は午後の日射しに照らされてぐっと色を濃くする落葉松の黄葉に移り変わっていくはずです。

高い秋空にたなびく雲の尾が輝く午後の圃場。

眩しい日射しに腕まくりをしながら、標高1200m近くにも拘わらず、刈り取られた圃場に稲のひこばえがびっしりと生えている姿を見る度に、やはり暖かくなっているのだなと実感が湧いていきます。

再び台風の接近が予想される、中々秋本番とはいかない今年の10月です。

実りを待つ初秋の圃場で(2019.9.3~7)

暑かった夏が過ぎて朝夕は肌寒くなってきた八ヶ岳南麓の9月。

夏の日射しに育まれた作物たちも、そろそろ実りの季節を迎えます。

甲斐駒を望む朝の圃場。

雨上がりの朝、少し湿った空気を纏った圃場一杯に蕎麦の花が咲き揃います(2019.9.3)

秋を迎えて天気が目まぐるしく移り変わる中。

再び夏を思わせる眩しい日射しが差し込む朝、八ヶ岳西麓、網笠山を望む圃場も蕎麦の花に包まれます。

可憐な小さな花を付けた蕎麦の花々。陽射しを受けようと競う様に空へ向かって伸びていきます。

夜になると霧が降りて朝になると雲に包まれる南アルプスの山々。

朝になって眩しい日射しが差し込むと、雲は徐々に空へと昇っていきます。

圃場を埋める蕎麦の花々。満開となった蕎麦の花はこの後数週間すると刈り入れとなります(2019.9.6)

眩しい日射しが差し込む週末。

標高の高い原村の圃場、まだ緑が多い状態ですが、色付き、しっかりと実の入った稲穂が頭を垂れ始めています。

八ヶ岳の懐近く、小泉山の裾野に刻まれた谷戸に拓かれた棚田と圃場。

そろそろ実りの季節を迎えそうです。

振り返って八ヶ岳を見上げる圃場に並ぶ稲穂の群れ。

しっかりと田圃に根を張った稲たちはずっしりと頭を垂れしています。実りの嬉しさまであともう少し。

満開の蕎麦の花の向こうには、雲が沸き立つ霧ヶ峰の長い盾が広がります。

八ヶ岳の裾野に広がる稲穂の群れ。

眩しいほどの日射しの中、台風の余波でしょうか、時折、強い風が吹き抜けていきます。

夕暮れになって雲が出てきた西の空。

雲間と山の端の間から差し込む西日が、満開の花を咲かせる蕎麦畑を照らし出します。

再び暑くなった9月最初の週末。

明日からは台風の余波を受けて天気が悪くなる予報です。秋を迎えて実り始めた作物たちに災いが降り注がない事を願って。

 

過ぎゆく夏の空に(2019.8.25,31)

8月も今日で最後。高原の空の色は既に秋模様となってきました。

標高1000m、網笠山を目前に望む圃場の蕎麦畑。8月末になると蕎麦の花が咲き始めます。

すっきりと晴れ渡った空の下に広がる蕎麦畑。ひんやりとした風が吹く朝はもう秋の心地です。

夕方、思い切って車山の肩まで一気に車で登っていくと、西の空に広がる雲間から琥珀色の光芒が伸びていきます。

御嶽山の方向に沈んでいく夕日が雲を焦がす草原の夕暮れ。夜7時前ですが、標高1800mの鞍部を越えていくビーナスラインでは既に気温17℃と、ひんやりとした風が吹き抜けていきます(2019.8.25)

酷い夏風邪で寝込んでしまった今週。

まだ立ち上がると頭がくらくらする最悪な体調ですが、日射しが戻ってきた週末の夕暮れ。買い物へ出る途中に圃場に寄ると、雨上がりのウエットな空の下、蕎麦の花が満開を迎えていました。

八ヶ岳を望む蕎麦畑をぐるりと廻り込んで。

2段目の花が咲き揃った蕎麦畑、雨上がりでちょっと霞んだ空の下、最も美しい瞬間です。

夏色に染まる八ヶ岳をバックに広がる蕎麦畑。

八ヶ岳西麓の初秋を彩る景色です。

午後の青空の下で花を開く小さな小さな蕎麦の花たち。

買い物を終えて家路につく頃、西の空は赤々とした夕日が雲を焦がしています。

蕎麦の花が広がる圃場の脇に車を止めて暫し夕暮れを見送ります。

夏の前にはあれほど長かった日暮れも、8月最後の日となると6時半を過ぎてあっという間に暗くなってしまいます。

昼間はまだまだ暑い日が続きますが、季節は秋、明日から9月のスタートです。

 

盛夏から風吹く晩夏へ(2019.8.13~18)

暑い日が続いた今年のお盆休み。今日が最終日の方が多いでしょうか。

酷暑から台風そして再びの暑さ。でも標高の高いこの八ヶ岳山麓はもう次の季節の足音が聞こえ始めています。

そんな日々のカットから。

八ヶ岳と美ヶ原を望む山裾に拓かれた溜池。

空の青が水面に映り込んでいきます(2019.8.13)

台風へと流れ込む風が次々と運んでくる雲たち、蓼科山の上空で渦巻く夕暮れ。

時折青空が覗く中、山裾は激しい雨が断続的に降り続きましたが、同じ諏訪地域でも盆地の底になる諏訪湖の花火大会会場は殆ど雨が降らなかったそうです(2019.8.15)

台風が過ぎ去った翌日の午後。

まだ風が残る圃場から望む、雲巻く八ヶ岳の上空。

風が止んだ夕暮れ。

台風が残していった湿った雲が柔らかな薄桃色に染まります(2019.8.16)

雲が晴れて再び厳しい暑さとなった週末。

山並の向こうに沈む、光芒を曳く夕日が雲を焦がします。

雲がゆっくりと切れて、どっぷりと日が暮れた後。

暗くなると急に急に気温が下がり始め、足元の畔端からは虫の音が響いてきます(2019.8.17)

再び雲が多めとなった日曜日の午後。

八ヶ岳の山裾は沸き立つ雲にびっしりと覆われます。西の端、蓼科山方向。

沸き立つ雲の更に上まで上昇気流が昇っていきます。

東から吹き込む風で沸き立つ雲。

南八ヶ岳は真っ白な雲に覆われていました。

西の空に広がる雲から零れる日射しが、夏の湿った空気を照らし出す午後。

すっかり高くなった青空に向かって、光と雲が重なり合って伸びていきます。

雲間から広がる光芒が射す中で。

足元に広がる圃場。風に揺れる稲穂。

結実が進み、重たくなった頭を垂れる稲穂が広がり始めると、季節はもう晩夏。

雲を沸き立たせた、ひんやりとした東風が吹く中、少し寂しい夏の終わりを感じさせる夕暮れです。

 

 

梅雨空の彩(2019.6.17~7.7)

今年は連日どんよりした天気が続く、梅雨らしい梅雨時を迎えた八ヶ岳南麓。

お天気が悪いので撮影はちょっとお休み気味。それでも日々を行き交う中で望む彩を収めて。

雨交じりの夕暮れ。

暗く垂れ込める雲を赤く焦がす夕焼け。

梅雨の夕景_小海線沿い雲を染める夕焼けに照らし出される小海線のレールと圃場(2019.6.17)

梅雨の夕景_夏至の八ヶ岳雨が上がった夏至の夕暮れ。

午後7時をまわっても薄明るい、標高の高い八ヶ岳西麓。しっかりと伸びた稲の苗が伸びる圃場に夕景が映ります。梅雨の夕景_霧ヶ峰とレンゲツツジその名の通り、霧が立ち込める霧ヶ峰の裾、車山肩。

シーズンを迎えたレンゲツツジが点々と花を咲かせています。

霧の中に浮かび上がる、朱色に染まるレンゲツツジ。

茅野側の麓では薄日が射していたのですが、この後、諏訪湖方面に至るまで土砂降りの雨模様に(2019.6.23)

お天気が悪い日が続きますが、時折の晴れ間、雲の向こうに望む甲斐駒の雪渓はすっかり薄くなっていました(2019.6.25)

梅雨の夕景_南アルプス夕暮れになって雨が止んだ圃場から望む南アルプス。

切れ始めた空の雲を柔らかく染める夕日(2019.6.28)

梅雨の夕景_雲の天井が開いた後大雨となった週末。空を覆っていた分厚く広がる雲の天井が抜けると、陽射しが零れる柔らかな青空が広がり始めています。

梅雨の夕景_雲を焦がす夕暮れやがて周囲が暗くなり始めると、西の空に沈んだ陽射しが不気味なほどの朱色に雲を焦がしていきます。

子羊の物悲しげな鳴き声が雲間に響き渡る、少し背筋が寒くなる夕暮れ(2019.6.30)

梅雨の夕景_空を染める朱1雨模様が続く日々、久しぶりに午後から雨が止み、少し日射しが戻ってきた金曜日の夕暮れ。薄雲が残る八ヶ岳西麓の空を焦がす朱に染まる夕暮れ。

梅雨の夕景_空を染める朱2日射しが西の空に落ちていくと、圃場もゆっくりと暗闇へと沈んでいきます。

既に夏至を過ぎて、日射しの長さは徐々に短くなり始めていますが、全国的に観られたこの日の夕焼け、標高の高い八ヶ岳西麓では長く、長く続いていきました(2019.7.5)

再び夜半から強い雨が降り続いた日曜日。

午後になって、僅かに顔を覗かせた八ヶ岳の裾野。雨上がりの緑が更に色濃くなっていました。

カレンダーは既に7月、山里らしい少しひんやりした雨降りの日々もあと僅かです。

 

梅雨の狭間で、点描(2019.5.30~6.14)

雨のシーズンを迎えた八ヶ岳山麓。

今年は晴れている時は真夏のような暑さとなりますが、雨が降り出すと一転、とても寒い梅雨寒の日々が続きます。そんな日々の点描を。

晴れ渡った朝。田植えを終えた圃場に雪渓を残す甲斐駒と南アルプスの山並みが映り込みます(2019.5.30)

昼過ぎまで降り続いた冷たい雨が止んだ後。

雨上がりの澄んだ山の空気を通して、夕日が雲と圃場を照らし出していきます(2019.6.8)。

雨が止んで雲が開き始めた朝の圃場。

一年で一番日射しが強いこの季節、圃場と山の緑と青空のコントラストが一際、鮮やかになります(2019.6.11)

緑に染まる御射鹿池肌寒さで少し早く目が覚めた早朝。

ちょっと早起きで何時もの場所、奥蓼科、御射鹿池へ足を延ばします。

揺らめく湖面の向こうに広がる浅い緑に染まる落葉松林。日が差し込む前の一時。

徐々に日射しが差し込んできた湖畔。

レンゲツツジの蕾も大分膨らんできたようです。

暫くすると、湖面にも朝の日射しが差し込んできます。木々の緑が水面の緑へと映し返られていくようです。

山を下ると谷戸の圃場に眩しい朝日が映り込み始めます。

雨上がり、緑にむせぶ圃場の向こうには雲海を纏う八ヶ岳。

山裾に長々と雲海を纏う南アルプスと入笠山。

圃場の緑と青空のコントラストも眩しい朝。

八ヶ岳を望む蕎麦畑では早くも蕎麦の花が咲き始めています。

田植えがひと段落した八ヶ岳南麓、梅雨に入ると少しずつ蕎麦畑の準備も始まります(2019.6.13)

振替でお休みとなった金曜日の午後。

雲が出てきた八ヶ岳東麓を廻り込んで八千穂高原へ。

白樺林を覆うレンゲツツジの花が咲き始めています。

レンゲツツジの花はそろそろ見頃、群落毎に咲き誇る花たち。

緑の小路をゆっくりと歩いていきます。

大きなミズナラの木。何故か「ブナ子さん」という愛称が付けられています。

浅い午後の日射しと通して、周囲の木々と共に緑に染まる老木。

再び白樺林へ。

平日の午後、時折、雉の鳴き声だけが響くひっそりとした白樺林の中で精一杯に咲き誇るレンゲツツジ。

梅雨の合間に咲き誇る一瞬の華。

明日は大荒れの天候となる予報です。

麦秋の漣と富士山

嵐が過ぎ去った日曜日の昼下がり。

遠くに富士山を望む圃場に広がる麦の穂。

金色の麦秋八ヶ岳から冷たい強風が吹き下ろす中、穂を揺らす金色の麦秋を望んで(2019.6.16)