梅雨の狭間で(2020.6.8~6.19)

梅雨入りを迎えた6月。

突然、真夏のような暑さの日が訪れたり、ひんやりとした梅雨寒へと戻ったりと、季節が目まぐるしく変わっていく日々。行き交う道筋の色も天気と共に鮮やかに移り変わっていきます。

圃場の脇、梅雨入りを迎えて早くも夏蕎麦の花が咲き始めています。年々早まる蕎麦の花の開花、暖冬だった今年は更に早まったようです(2020.6.8)

夜明け前に目が覚めた朝。

まだ夜が明け切らない、奥蓼科、御射鹿池。

ひんやりとした朝の空気に包まれる静かな湖畔、緑に染まる木々が湖面に映り込んでいきます(2020.6.10)

強い雨が降り続けた週末。夕暮れ前になり、雨が小止みになったタイミングで買い物に出かけます。雨が止むと、圃場の先に広がる分厚い雲が一気に流れだします。

買い物を済ませて再び山裾の圃場に戻ってくると、西の空に光が戻り始めた夕暮れ。厚い雲の向こうに青空が見え始めてきました。

日がどっぷりと西に沈むと、残照が厚い雲を照らし出します。

すっかり暗くなった空に広がり始めた日没過ぎの青空。

薄くなった雲を薄紅色に色付けていきます(2020.6.13)

再び雨雲に覆われた日曜日。

午後になって薄日が差し込んできたタイミングで家を出ると、東の空に青空が広がり始めました。

雨に濡れながら花を開き始めた、井戸尻考古館前の湿地に浮かぶ、漁山紅蓮の花。梅雨のシーズンを彩る蓮の花達はこれからが見頃です。

暫く、蓮池の周りで生き物たちと戯れていると、再び周囲はすっぽりと雲に覆われて、この後は夕立のような強い雨に。空模様は少しずつ夏の様相を見せ始めています(2020.6.14)

澄んだ空気と眩しい日差しが交わる雨上がりの朝。

緑に染まる圃場の向こうに、朝から雲が湧く八ヶ岳を望みます。梅雨の晴れ間、真夏のような暑さが訪れます。

熱を帯びた空気が少しずつ冷まされていく夕暮れ時。

甲斐駒の上空に延びる雲が薄紅色に染められていきます。華やかな夕暮れの訪れを告げる空の色。

八ヶ岳から吹き降ろす風が雲をなびかせる西の空。

鮮やかに染まる夕暮れの圃場(2020.6.15)

爽やかな風吹く朝。

眩しい日差しが降り注ぐ八ヶ岳の裾野に広がる麦秋の圃場。梅雨晴れの空の下、じっくりと熟した穂の色が実りの時を告げています(2020.6.17)

週末の土曜日。再び青空が広がった昼下がりの車山肩。

緩やかに伸びる霧ケ峰の稜線の向こうに浮かぶ雲は、既に夏空を思わせます。

多くの車が行き交うビーナスライン。これからニッコウキスゲの開花を迎える7月中旬までが、一年で最も賑やかになるシーズンです。

青空の下、点々と花を咲かせるレンゲツツジ。

例年よりちょっと寂しい花の付き方でしょうか。

しっとりと霞んだ空色の中で尾を曳く雲。

西から吹く涼しい風が谷筋から吹きあがってきます。

午後になると雲に覆われ始めた八ヶ岳の山並み。

車山周辺のレンゲツツジは今が見頃のようです。

麓に戻った夕暮れ時。

分厚く雲が広がり始めた西の空。僅かに開いた狭間から零れ出す日差しが諏訪の街並みを照らし出します。

明日は夏至、諏訪の盆地を覆う山筋をゆっくり北へと向かって移ってきた夕暮れの日差しも、南アルプスの稜線を超えて塩嶺の頂まで移動すると、もうすぐ折り返しです。

ひんやりとした風が吹き続ける、ゆっくり、ゆっくりと暮れていく夏至前の夕暮れ。

盆地の底が夜の帳に落ちる中、厚く覆われた雲の更に上で薄紅色に染まる夕暮れが続いていきます。

夏至を迎えると一年の折り返し、梅雨明けへ向けて、季節は夏へと駆け出していきます。

まだ早い春の午後、雪降る御射鹿池(2020.3.14)

東京では記録に残る最も早い桜の開花を迎えたとの事ですが、標高1000mに迫るここ、八ヶ岳南麓はまだ冬の装い。

暖かな日が続く3月ですが、時に朝の気温が氷点下まで下がる日も。

降り続く雨に洗い流されて、青空の下で美しく輝く甲斐駒の雪渓(2020.3.12)

雲は多めながら暖かかった金曜日。この気温で明日は積雪とはちょっと予報がおかしいのではないかと首を傾げながら迎えた週末。

明け方の雨が少しづつ雪へと変わり、昼過ぎの森の中は一面の銀世界へと変わっていました。

重たく湿った雪が降り続ける午後、山懐へと車を走らせます。

白銀に包まれる静かな奥蓼科、御射鹿池。

既に湖面の氷は解けて、水面には白銀を装う落葉松たちが映し出されます。

徐々に霧に沈んでいく、雪化粧をした落葉松の木々達。

降りしきる雪の中、ぽつりぽつりと登ってくる湖畔に訪れた方々は、思い思いにその景色を楽しまれているようです。雪降る御射鹿池降りしきる雪の向こうに映る、御射鹿池の水面。

静かな、静かな午後のひと時(Panasonic Lumix DMC-GX7Mk2/SIGMA 30mm f2.8DN Art)山を下っていくと、空一面を覆っていた雪雲が徐々に切れ始めてきます。

雪と共に乏しい光芒が雪化粧をした防風林の上へと降り注ぐ午後。

一面の雪原となった入笠山を望む圃場。

山裾に掛かる雲海が徐々に薄くなり、雲間からは光が零れ始めます。

うっすらと青空が覗き始めた雪原の上空。

夕暮れを迎えて、南の方から南アルプス上空の雲が離れ始めます。

雪雲が離れ始めた山並みから、雪化粧をした山裾が浮かび上がります。

明日は朝から晴れの予報。

雪晴れの空の下、雪化粧を施された美しい山々が望めるでしょうか。

 

急ぎ足で訪れた初冬の彩(2019.11.20~12.1)

お天気が安定して暖かな日が続いた11月の八ヶ岳南麓。しかしながらカレンダーはもうすぐ最後の1枚。これまでゆっくりとした足取りで進んでいた季節は、急に冬の訪れを告げています。

穏やかに晴れ渡った朝。

雪渓が薄くなる甲斐駒の裾野を、深い飴色になった落葉松の黄葉が染めていきます。

銀杏の黄葉と甲斐駒例年であれば11月の始めには色付く銀杏の黄葉も、2週間近く遅い彩となりました(2019.12.20)

紅葉と冠雪する甲斐駒これまで良いお天気の続いていた八ヶ岳南麓ですが、冬の始まりを告げる曇り空が続く中で、真冬並みの氷点下5℃を下回るまでに急激に冷え込んだ朝。南アルプスの山並は真っ白な雪化粧となりました。

まだ紅葉が残る谷戸の圃場の向こう、雪煙を上げる雲が晴れていきます。

中腹が帯のように白くなった八ヶ岳。

どうやら雪というより、山を覆った雲が残した霧が木々に凍り付く霧氷が降ったようです。

紅葉と冠雪する甲斐駒211月とは思えない白さとなった甲斐駒と南アルプスの山並。

遥か南の鳳凰三山まで白くなっています。

冬空と落葉松の黄葉ゆっくりとした秋の足跡を残す、黄葉する落葉松並木。

冠雪する甲斐駒と落葉松の黄葉落葉松の黄葉越しに冠雪する甲斐駒を。

ゆっくりとした足取りの秋から急に冬を迎えた朝に(2019.11.29)

紅色の八ヶ岳一気に冷え込むシーズンへと入った八ヶ岳山麓。

夕暮れになるとほんのりと紅色に染まる雪渓を望めるシーズンとなってきました(2019.11.30)

初冬の御射鹿池1寒さが少し和らいだ日曜日。

穏やかな日差しを受ける午後の奥蓼科、御射鹿池。

周囲の落葉松林はすっかりと葉を落としています。

初冬の御射鹿池3上流からの水の流れが少なくなり、とろんと緩やかに揺れる湖面には、葉を落とした落葉松の木々が映り込んでいきます。

初冬の空と白樺まだ初冬の柔らかな空の色の下、すっかりと葉を落とした白樺の木々。

初冬の御射鹿池2シーズンオフとなって静かな湖畔。

緩やかな湖面に映り込む落葉松の木々。雪と氷に湖面が閉ざされる前に訪れる穏やかな時間。

日暮れの早くなる12月。山を下ると既に傾きかけた西日を浴びる八ヶ岳の山並。

夕暮れの日射し暫くすると、落葉松林の向こうにゆっくりと夕日が沈んでいきます。

夕暮れに染まる八ヶ岳夕日を浴びて輝く八ヶ岳の雪渓。

夕暮れに空を焦がす雲振り返ると西の空に延びる雲が夕日に赤々と焦がされています。

駆け足で訪れた初冬の彩は西の空へと移っていきます。

夕暮れに沈む月夕日に染まる南アルプスへと沈んでいく、4番目の月。

少し暖かい夕暮れですが、日が沈むと気温は0℃近くに。季節は巡り、しっかりと冬がやって来た八ヶ岳山麓です。

 

 

初冠雪から深まる秋色を追って(2019.10.23~27)

強い雨が繰り返し降る、秋空には程遠い日々が続く八ヶ岳南麓。

そんな中で初冠雪を迎えた先週、いよいよ山里の秋も終盤戦に入って来たようです。

雨上がりに初冠雪を迎えた周囲の山々。

秋晴れとなった翌朝、甲斐駒の頂上には昨日降った雪が僅かに残っています。

甲斐駒より南側の鳳凰三山も北の斜面が白く雪に染まっています。

白い頭をひょこっと見せているのは、南アルプスの主峰、北岳。八ヶ岳南麓側からですと、ほんのちょっと頭が見えるだけですが、雪で真っ白になっています。

南麓側はすっかり雪が融けてしまった八ヶ岳。

山裾を下る落葉松の黄葉も随分と標高が下がってきました。

刈り入れの終わった圃場から望む南アルプスの山並。

雨が上がって抜けるような秋空の下、紅葉を前に少し景色が寂しくなる頃(2019.10.23)

週末になっても安定しない空模様が続く中、昼近くになって漸く雲が晴れて来た日曜日、八ヶ岳西麓へと車を走らせます。

高速道路も開通し、遠方からの多くの観光客の方々でにぎわう、奥蓼科・御射鹿池。

湖畔の紅葉もそろそろ終盤、背景に映り込む落葉松の黄葉も大分進んできました。

午後の日射しを浴びて輝く、御射鹿池の紅葉。

西日が差し込んでくると落葉松の黄葉が一層輝き出します。

四季を通じて様々な色合いを魅せる御射鹿池、一番大好きなシーンです。

御射鹿池の周囲を包む落葉松の黄葉。

綺麗に貼られた芝生の法面からご察し頂きたいと思いますが、この池は自然湖ではなく農業用ため池。奥蓼科の渓谷沿いに点々と湧く温泉とも関連する、PH3.7とも云われる強酸性の冷たい水(上流はずばり「冷山」、分流されている川の名前も「渋川」)を滞留させて温めるために作られた池。湖面の美しさもその酸性の水に適応したコケ類によるものです。

奥蓼科の山深くに築かれた人工の美、一年を通じて多く方を魅了します。

時折訪れる晴れ間と入れ替わるように降る通り雨。

湖畔を離れて山中の遊歩道を歩くと、周囲の木々も深まる秋色に染まっています。

泣き出した空の下で艶やかな色を魅せる紅葉の紅葉。

雨雲に追い立てられるように山を下り、八ヶ岳西麓を南へと下っていくと再びの青空。

山裾の落葉松林もそろそろ色付き始めています。

夕日を受けて輝くモミジの紅葉と、まだ緑を湛える銀杏の木。

里の秋が幕を下ろすのはまだもう少し先、今年の秋はゆっくりと進んでいます。

すっかり早くなった雨上がりの冷たい風が吹く夕暮れ。

朝晩はもう気温が1桁まで下がる10月末の八ヶ岳南麓、今夜も冷え込みそうです。

再び賑わいの秋を迎えた奥蓼科(2019.10.14~20)

台風によって東京方面を結ぶ南北の高速道路も鉄道も寸断された八ヶ岳界隈。

秋の紅葉シーズンを迎えて、本来であれば出掛けるのが億劫になるくらいに多くの観光客の皆様がお越しになる時期なのですが、人も車も少ない、静かな日々。

それでも、中央道も復旧し、限定的ながら鉄道も東京方面と繋がった今週末、秋の賑わいを取り戻しつつあるようです。

まだ緑が残る日の出前の奥蓼科、御射鹿池。このシーズンですと夜明け前から多くの方々が湖畔にお越しなのですが、台風が過ぎ去った翌々日、まだ薄暗い中で僅かにシャッター音が響く、静かな朝を迎えました。

台風が過ぎ去っても天気が安定しない今年の秋。

麓に降りると、北の空には青空が広がり、八ヶ岳の山裾から太陽が昇ってきましたが、背中の杖突峠からは遠雷が響き、ぽつぽつと雨が降り始めるという複雑な空模様(2019.10.14)

それでも、一雨ごとに秋が深まる10月。

雲の隙間から照らされる八ヶ岳の山裾も徐々に色付き始めている事が、麓からもはっきりと判るようになってきました。深まる秋も本番です(2019.10.17)

生憎の雨となった土曜日から一転。朝から青空が広がった日曜日ですが、やはり天気は不安定。昼過ぎに奥蓼科へと足を運びますが、湖畔に着く頃にはどんよりと曇り空。

落葉松の黄葉が徐々に進んできています。

暫く湖畔に佇んでいると山から霧が降りてきました。山の天気は変わりやすく、湖畔の彩も刻一刻と変化していきます。

湖畔を離れて、少し谷筋へ。

今年は白樺の黄葉と少し遅れるモミジの紅葉が一緒にやってきています。

谷へと下った先にある明治温泉の裏庭。

おしどり隠しの滝の周辺も紅葉が進んでいます。

暫く滝の周囲を散策していると、日射しが戻ってきました。

午後の日射しを受けて華やかな彩となったおしどり隠しの滝。

上空は青空が見えるようになってきました。

爽やかな秋空の下、明治温泉の前庭から望む山並みを駆け上るように伸びる雲。

遠く蓼科山を望む奥蓼科の渓谷は、色とりどりの紅葉に囲まれます。

日射しが戻って明るさを取り戻した午後の御射鹿池。

南側の高速道路が開通したことで、観光バスを含めて多くの県外ナンバーの車が駐車場に停まり、湖畔へと歩いていく多くの観光客の方も、思い思いの場所を定めて満足そうにシャッターを切っていきます。

御射鹿池の紅葉ピークはもう間もなく、今週末以降は午後の日射しに照らされてぐっと色を濃くする落葉松の黄葉に移り変わっていくはずです。

高い秋空にたなびく雲の尾が輝く午後の圃場。

眩しい日射しに腕まくりをしながら、標高1200m近くにも拘わらず、刈り取られた圃場に稲のひこばえがびっしりと生えている姿を見る度に、やはり暖かくなっているのだなと実感が湧いていきます。

再び台風の接近が予想される、中々秋本番とはいかない今年の10月です。