Blackberry購入一周年(twitterも一周年)

Blackberry購入一周年(twitterも一周年)

一年前の今日、これまでの電子小物遍歴で初めてBlackberryを手に入れた日です。

それまで使っていたNokia E71からスイッチした時、綺麗な液晶と、いきなり全部が日本語になっている(ジャパエモ様ありがとうございます)事に感動する一方、更なるキーボードの小ささに戸惑い「果たして使い続けられるのだろうか」との疑問が先行していたような気がします。

それから一年、常に手放せないほど愛用し続けている自分が居ます。

此処まで手放せなくなった最大のポイントはこれまで決して使う事のなかったSNS(twitter)を始めた事でしょうか。

Nokia E71の時は端末自体のパフォーマンスも不十分でなおかつ、SIMカード自体が所謂「パケ死に」仕様状態だったために、パケット垂れ流しになるSNSなぞは手が出なかった訳ですが、Blackberryではとりあえず回避する手段が講じられたため、絶対マッチする筈と思い切って始めてみたわけです

始めてみて早々に分かったのですが、ちょっとしたコメントを入力するtwitterとキャンデイバータイプのフルキーボード端末は最高の相性で、何時でも何処でもちょっとした心象を留めて置く事が出来るこの組み合わせにすっかり嵌りこんでしまい、この一年間没頭し続けていました(挙句の果てにはこのようにブログまで…)。

最新の端末という訳でもなく、就中、Blackberry日本撤退、OS10モデルの日本語対応はかなり厳しいなどというニュースが流れる中で使い続けるのは決して気分の良い話ではないですが「好きな端末を使いたい」という想いは何時の時代も変わりません。多少不便でも、やっぱり気に入ったものを使いたいですよね。

そんな気に入った(もしくはやむを得ず)購入し続けた散財遍歴を眺めつつ、Blackberry購入1周年に浸っている今日です。

Blackberry9790と散財の仲間たち

手元に残っていた端末達と現在のメイン端末、Blackberry9790を。

上段左より

  • Handspring Treo90(best of PDA)
  • au Talby(キャンディバー携帯の白眉。CDMA One終了により使用不可に)
  • Docomo P-07B(契約維持用、全然使う気にならない端末その1)
  • Softbank 822P(契約維持用、全然使う気にならない端末その2。Softbankは止めたので今は空っぽ)
  • Docomo N2001(とある事情によりサービス開始時から持っている『すぐに抹殺された最初のFOMA』)

下段左より

  • Nokia E61(キャリアに依存しない『端末メーカーが正規販売したSIMフリー端末』)
  • Blackberry9790(現在のメイン端末、ベストバランスBlackberry)
  • Nokia E71(現在でもベストの前面フルキーボード付キャンディバータイプスマートフォン)

そして通信専用端末達、上から

  • URoad-SS10(現状、上限を気にせずに使える数少ないモバイル通信端末。現在のメイン)
  • AH-S405C(128kつなぎ放題でPCMCIA Type-1のPHS通信カード2005~2007年までのメイン)
  • CFE-02(32kつなぎ放題初のPHS通信カードのひとつ、i-PAQでも使っていた2002~2005年までのメイン)
  • au W05K(CDMA1x初の使い放題通信カード2007~2012年までのメイン)

平均1台/年以上のペースなので、明らかに買い過ぎなのだが、さて、そろそろ次の散財アイテムを探そうかな…(kindle買ったばっかりだろうに)

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ちょっと古い小物達(Nokiaの絶頂と凋落を表すシンボル、E71)

ちょっと古い小物達(Nokiaの絶頂と凋落を表すシンボル、E71)

手持ちのPDA達を紹介してきましたが、いよいよ直近の一台となりました。

Nokiaがその絶頂期に登場させたキャンディバータイプのフルキーボー付スマートフォンE71です。

Nokia E71

機能的には直前に紹介しました同じNokiaのE61と比較すると、液晶解像度はQVGA(320×240)で変わらず、カメラが付いたくらいでそれ程大きく進化した訳ではないのですが、切り替え式のホーム画面採用、メニューデザインやアイコンもかなり洗練されており、OS側の改善努力も見られます。

また、歴代Nokiaの美点であるバッテリーの持ちは驚異的で、現在のスマートフォンとほぼ同じ1500mAhの容量にも関わらず、一日使ったくらいではバッテリーゲージがピクリとも動かないくらいです(待機状態なら本気で1週間くらい持ちます)。

最大の変更は幅が狭くなり、見るからにスマートなフォルムに変身した筐体デザインでしょう。

これまでのNokiaの携帯はシンプルな北欧デザインと呼べば聞こえは良いのですが、素材やタッチ感などがややチープなところがあり、所有欲が湧く程のデザイン的な魅力があった訳ではありませんでした。

ところが、好調な業績を背景にしてデザインにも力を入れたのでしょうか、金属を多用したちょっとずっしりした感じと(実際には軽いのです)、仕上げの良い表面処理、ボタン類のタッチも大幅に改善しており、同時期に発売されたE5xやE9xシリーズも含めて一気に高級感すら漂わせる端末へと変身したのでした。

Nokia E71 backside

光沢のある金属パネル表面に滑り止めとしてエッチングで細かい凹凸のシボをつけた背面パネル。カメラ周辺部分は大理石を思わせる質感が与えられている。

Nokia E71 Side

ボリュームボタンにもしっかりデザインが施させている。価格競争の厳しい最近の端末ではこのような処理は省略される傾向にありますね。

ところで、これらの光沢を放つデザイン、何かに似ていないでしょうか。そう、当時携帯オーディオプレーヤーで一大ブームとなっていたiPodですね。

あらゆる電子小物やアプリケーションに小文字の(i)が付され、光沢を放つ金属ボディが溢れかえった中、携帯電話でガリバーとなったNokiaも無視することは出来ず、当時のビジネスラインで主力を為すEシリーズの外装デザインにも反映された訳です。

ところで、現在の覇者iphoneがこれほどまでに普及した要因は今更説明するまでも無いですよね。既に当時、一世を風靡したiPadのデザインから大分離れていきましたがコンテンツの考え方は当時のビジネスモデルを更に拡大させています。

一方、当時の覇者であったNokiaはこれ以降急速に市場シェアを縮小、戦略的にも迷走状態に入ってしまいます。

今となってE71のホーム画面を眺めると、現在のスマートフォンより随分貧相に感じませんか?すなわちOSであったSymbian S60の表現力の限界がそこに垣間見える訳です。

もちろん、スマートフォンの元祖だった訳ですからアプリケーションの供給は当時から相応にあったのです。問題は、その開発環境を入手し、開発を行うことが決して楽ではなく、アプリケーションの公開方法も限られていたために普及には限界があったとい側面が垣間見えます。

また、Nokiaがこれだけ普及した理由は「SimFree」に依るところが大きいと思いますが、一方でニッポンのガラパゴス携帯のようにキャリアが用意した痒いところに手が届くコンテンツなどは載せにくく、アプリケーション、コンテンツの供給力でも公開マーケットの手法でアプリケーションが豊富に揃ってきた後発のスマートフォンに対して劣勢に置かれてしまった結果、市場の中で中途半端な存在になってしまった点は否めません。

このような逆風の中、NokiaはSymbianを中核から外し、Microsoftと手を組むことで劣勢を跳ね返そうとしていますが、依然として厳しい状況が続いていることはご承知の通りかと思います。

E71を再び手に持つと、その高級感の中に一世代を築いた覇者が持つ風格を感じると供に、液晶画面に映るちょっと寂しいUIが複雑な心境にさせるのです。

ところで、E71はNokiaの世界戦略モデルでもあり、上陸が遅れていた日本市場へ向けての導入も準備されていました。実際にDocomoとSoftbankから正式にプレスリリースが発表されており、当然のように購入する気満々で待っていたのですが、あのリーマンショックの煽りを受けてNokiaが日本市場から撤退する決定をしたため、残念ながら正規モデルの日本導入はありませんでした(後に流出したROMデータを使った正規日本語版もどきが出回ったとかなかったとか…)。

このため、E71で日本語入力/表示を行うには別途、管理工学研究所がリリースした+J for S60を入れる必要がありました。

この+J for S60、かなり精巧な日本語入力、表示を実現しており、実使用には全く不満がありませんでした。日本語化することで快適に使用できるけれど、並行輸入故に普及しにくかったという点ではPalm pilot時代のJ-OSに通じるところがありますね。

ところで、この管理工学研究所という会社、古くからPCを使ってらっしゃる方ならご存じでしょう。一太郎全盛時代に対抗馬として取り上げられていたワープロ「松」や国産では数少ないRDBのパッケージであった「桐」の開発元ですね。

従って、使用されているIEMは懐かしの「松茸」だったりします。

連文節変換に頼らず、自分で文節を区切って入力したい人にとって「松茸」の入力方式は非常に快適で、思考の妨げにならないという点では極めて優れていたIMEだと思います(今でも文節毎に変換を入れる入力方法から脱却できていません)。

残念ながらモバイル用に縮小された「松茸」では往年の文節区切り入力は再現されていませんが、常に貧弱であると揶揄されるスマートフォンのIMEの中ではなかなか良い変換効率でした。

Nokia E71 keybord

また、お約束のキーボードですが、タッチは柔らかいにも関わらずクリック感もあり、梨地で滑りにくい表面処理、上品なキーボードの文字表記と合わせて、ここでも端末自体の上質感を表しています。

実際の入力も、端末の幅から想像するとかなり窮屈に感じるかもしれませんが、キートップがドーム状に立ち上がっているため、かなり押し込んでも隣のキーに指が当たることは無く、誤入力の少なさはこの手の端末ではトップだと思います。

よくBlackberryを初めて使われる方が感動される「Alt/大文字を押すと一文字だけLockが掛かる」機能もちゃんと装備されています。

Nokia E71 and Blackberry 9790

現在愛用中のBlackberry9790とNokia E71のSize比較。

E71の方がスマート、BB9790はやや幅広だけれども全長は短く、ずんぐりむっくり(それでも9000/9900に比べれば圧倒的にスマート)。

キー自体はNokiaの方が少ない分、一つ当たりの面積が広く、レイアウトにも無理が少ない。

Numkey配置は両者で考え方が異なる点はおもしろいですね。

色々言いましたが、E71は本当に気に入っていた端末であり、携帯電話としては自己最長の3年半以上使い続けていました。この端末のためにDocomoの契約を解除してSoftbankに乗り換えたくらいです(今はBlackberryの為に再びDocomoと契約しているのは皮肉ですが)。

gmailの転送機能と組み合わせることで海外を含めてあらゆるシチュエーションで大活躍してくれたE71ですがSimFree故に、パケ死には常に気をつけなければならず、翌月の請求書を見て絶句する事もしばしばでした。

最終的には落下の影響で電源ボタンが常時半押し状態となってしまい、使い続けることを諦めたのですが、今のNokiaが同じ筐体でwindows phoneを出してくれたら直ぐにでもに寝返ってしまうだろうと考えるくらい、お気に入りの一台です。

一時代を築いたNokia、そして現在使用しているがNokiaの後を追うように凋落の道に立つBlackberry。奇しくも二つの端末を並べながらその行く末を案じつつ、とりあえずは30日のBlackberr OS10発表を待つ日々です。

Nokia E71

Nokia E71

2008年8月MOUMANTAIさんで購入

ちょっと古い小物達(スマートフォンへのアプローチ Nokia E61)

ちょっと古い小物達(スマートフォンへのアプローチ Nokia E61)

ちょっと古い端末達の物語。

これまでは所謂PDAでしたが、今回ご紹介する端末からいよいよ恒常的な通信機能を有した「スマートフォン」へと進化していきます。

ところで、スマートフォンの定義って何でしょうね?

マスコミなどの一般的にはiphone登場以降に普及した用語だと思いますが、実情としては「汎用OSを搭載し、プログラムを入れ替えることが出来る通信/通話機能を有する携帯端末」ですよね。

以前ご紹介したChipCardにもPHSに内蔵されたモデルがあるように、PDAを使ってきた人であれば端末にケーブルやカードでモデムや通信機器を繋げることで実現していたことですよね。

過去に星の数ほどPDAや超小型PCは出てきましたが、現在のスマートフォンの隆盛にはほど遠い普及度でした。まあ、コンテンツや包括的サービスの話は専門の方にお任せして、端末としての機能に絞って議論をした場合、windows-CEの推移を見れば判るようにハードウェアが実現した機能としてはさして変わらない物だと思います。

ところが、爆発的な普及を見せていた携帯電話側から見た場合、購入した後で携帯電話の機能をカスタマイズ、追加できることは画期的な進化でした。

今回紹介する端末は、まさにその過渡期に登場した端末です。

E61_1

Nokiaが日本市場に本格的に参入するかを探るため、そして当時はまだ少なかった海外渡航者向けの携帯を提供する目的で導入されたキャンディバータイプのキーボード付携帯E61です。

現在でも日本では全く普及していない所謂「SIMフリー」端末であり、また極めてまれな「端末製造者が販売する」という、スタイルを採った端末という意味でも極めて特異な端末でした。

E61_2

メーカー自身が販売する以上、SIMフリー端末にも関わらず、ちゃんと技適シールが貼ってあり、国内キャリア(DOCOMO、Softbank)のSIMカードがちゃんと使えました。

尤も、少々片手落ちな所もあり(当時のDOCOMOが戦略変更した事もあり)3Gの周波数帯が所謂「プラスエリア(800MHz帯)」に対応しておらず、Softbankで使うには問題ないのですが、DOCOMOで使うには電波の掴みの問題もあり、実用性が余り良くないという並行輸入品同等の悩みも有しています。

従って、電波状況の悪い田舎住まいの私にはかなり使い勝手が悪く、結果的に携帯端末使用歴の中ではかなり短命に終わってしまった一台です。

なお、SIMフリー故、簡単に「パケ死に」出来ますので、これも使用を控えめにする結果に繋がっていました(抜け道探すことが流行ってましたね)。

ところで、Nokiaの携帯電話が全世界的に普及したタイミングで旧来の携帯電話と大きく異なる仕様変更が行われています。

所謂「組み込みOS」を前面に出した携帯電話の設計を行ったことです。

Nokiaが大躍進していたとき、東大の坂村先生が「世界で一番使われている携帯用OSはμ-iTRONだ」と豪語されていたように、以前から携帯電話の機能をソフトウェアとして実装する手段として組み込みOSが用いられてきたのは明らかな事実です。

特にハードウェアの絶対的な能力が限られている時代、職人的なハードコードを駆使してぎりぎりのリソースを使いこなして端末に機能を実装していく事はある意味「日本人のお家芸」でした(私の知人にもこの筋で達人の方がたくさんいらっしゃいました)。

ところが、端末の機能競争が激化、開発サイクルが四半期ベースとなり、毎回新しいコードを起こしているようでは到底スケジュールに間に合わない時代となったとき、なるべく根底の機能には手を入れないで追加される機能の開発に力を入れる手法を考えるのは自然な流れで、携帯電話の開発にもPC同様にOSが導入されるのも当然の結論でした。

このような考え方を具現化する場合、日本人の方が取り組むのが早かったりするわけで、携帯電話のプログラム開発もOSを中核においた開発にどんどん移行していったわけです。

このとき、主にハードウェアの制御を目的としたOSの普及をその上で動かすアプリケーション層まで拡大すれば今とは異なった展開もあったのかもしれません。が、如何せん「標準化」を大の苦手としている日本人です、家電製品の機能が象徴するように「どれだけ微に入り細に拘る」かを美徳とする民族ですから、毎回のように新しいユーザーインターフェイス、機能を盛りこんでしまいます。

その結果、汎用性を狙ったソフトウェア設計は徐々に破綻して、結局カスタマイズのお化けが出来上がっていったのです(ここには通信キャリア主導の端末政策が標準化と相容れないという側面もあります)

ちょうどそのような時に出てきたNokiaの携帯達は日本の携帯電話からすれば妙なことにどのモデルも同じようなユーザーインターフェイス、メニュー構造を持っており、端末デザインから来るスマートさとは少々異なる「極小さなPDA」を思わせる画面構成で登場してきました。

既にご承知の通り、当時のNokiaは以前Psion-Revoの時に紹介したSymbian OSを採用していましたが、これまでの携帯電話開発では主にハードウェア制御の部分を重視していたOSとしての機能を、Symbian OSの場合、UIの部分にまで拡張した(というより、ハードウェア制御の部分を強化して、UIは縮小化した)結果によるものですね。

確かにUIの表示機能的には画面上で羊さんやタケノコが踊るわけでもなく、バナー広告が流れるわけでも無かったのですが、同じNokiaの携帯電話同士であれば、説明書を読まなくても簡単に使い始められるという「操作性の統一観」はSIMフリーが前提でキャリア間の移動が激しい市場ではシェア拡大に大きな効果があったはずです。

また、開発環境が提供されたことにより、サードパーティからアプリケーションも供給されたのですが、これまでのPDAを大きく異なりそのまま端末にdownload出来る気軽さから、決済システムの整備に伴って「端末だけでソフトを買える/使える」現在のマーケットのひな形が育ちつつあったのものOSによる端末間の共通性故の効果でした。

こうして、UIには不満があるもののその簡便性と同一OS搭載モデルシリーズ全体のボリュームの力によってこれらの携帯電話は急速に普及していったわけです。

このUIを含めた携帯電話のOS化にはもう一つ重要なハードウェアの変化を伴っています。すなわち「携帯端末におけるARMコア制圧!」という側面です。

Psionの時代からそのCPUにはARMが使われていましたので、正統進化であるSymbian OSがARMをターゲットに設計されるのは自然な流れです。一方、windows-CEは複数のCPU、特にIntelへの配慮を常に考えなければならないため、下位のレイヤーまで仮想化が行えるだけのハードウェアパワーが得られるまではCPU毎にソフトを開発する必要が長く続き、Windows-Phone普及の足枷になったのは事実かと思います(その悪癖はWidows8とRTが併存する現在まで陰を落としていますね)。

このようにARMが携帯電話に使われることによって、OS側も消費電力制御や通信制御関連のIPを蓄積していき、CPU側もコアにこれらの機能を組み込んでいくことで(ARMはIPとしてライセンスされるので、実際のチップ設計は実装する側に委ねられる。クアルコム躍進の原動力ですね)、ARMが携帯端末用CPUのほぼ全てを制圧する結果となったわけです。

ここまで来ると、日本の端末製造企業やプロセッサ製造企業の先進性は逆に汎用性がないという足枷となった結果、現在の凋落を迎えるわけです。

駄目出しばっかりしているようですが、一つの光明もあります。

確かに、ハードウェアの下層部分が徐々に汎用化されていくのは自然な流れであり、その結果がOSとして汎用化されハードウェアにおける差別化が相殺されるという点では昔の国産PC達と携帯電話は同じ道を歩んだ訳です。

そうであれば、DOSがwindows95によってオーバーライドされ、現在のようなUI全盛になったように、スマートフォンのOSもいずれはより上位のレイヤーにカバーされる運命にあるはずです。

前述のような見方をすれば、現在の最上位レイヤーは実はブラウザであり、現在採用が徐々に進みつつあるHTML5が下位のOSが賄っていた機能をカプセル化出来たとき、OS差異は表示上の単なる「誤差」となる筈です。

その時必要となるハードウェア、ソフトウェアは何になるのでしょうね。

ちょっとNokiaのはなしから脱線が過ぎましたが、最後に決して外したくない「キャンディバータイプのキーボード付端末」としてのE61です。

E61_3

その普及度(主に空港で販売されていたようです)故に、並行輸入品同等じゃないのと穿った見方をしてしまいがちなE61ですが、さにあらず。ちゃんとした日本語キーボード(マナーモードボタンもあるのです!)を用意し、OSも日本語表記、もちろんIMEも標準でインストールされており「変換」キーも用意されています。

キーは比較的大きくて、キートップ自体に中央部に向かって傾斜が付けられていますが、節度感がないキータッチは心許なく、実際に決して入力しやすいキーボードではありませんでした。

また、トラックポイントも付いていますが、単画面で表示を極力完結させるUI設計上、上下スクロールは多用するものの、左右スクロールはメニュータブの移動以外余り使うことが無く、この後に出てくるよりシンプルなシーソーボタン式に道を譲ることになります(操作性は劣りますが、Blackberryのトラックボールより耐久性はあります)。

端末自体、画面表示を横320pixelで確保するため大分幅広となっており、小柄な日本人の手だとちょっと余る感じがしますし、ボディの厚さも含めてどうしても「過渡的な端末」というところが逆に憎めないですね。

E61_1

Nokia E61

2007年春頃?にNokiaから直接購入

ちょっと古い小物達(best of PDA handspring Treo90)

ちょっと古い小物達(best of PDA handspring Treo90)

これまでちょっと古いPDA達を紹介してきましたが、今回紹介するPDAは唯一、八ヶ岳の南麓まで連れてきた大切な、大切な1台。今は無き、HandspringのTreo90です。

handspring Treo90 front side

幸いなことに本体は今でも電源が入れられる状態にありますが、J-OSおよびsyncのアプリケーションが使えなくなってしまったので単なるオブジェに過ぎません。それでも手元に置いていて、時々弄っていたりします。

ところで、PDAをお使いの方(スマホでも可)はケースやカバーをお使いになりますでしょうか?

PDAは「電子手帳」とも表す場合がありますが「手帳」にカバーを掛ける方は余りいませんよね?(デコる事はあるようですが)。

私のPDA/スマホ観も正にその通りで「素のままで使ってナンボ」だと考えています。

液晶が傷ついてしまうからケースに入れるとか、重量が重たくて厚いのでホルスターに入れてベルトクリップにぶら下げるとか、ボディに傷が付くからボディシェルカバーを取り付けるとか…色々なスタイルがあるのは判りますが、「手帳/メモ帳」の延長線である(と、思っている)PDAは、これらと同じく「何の気なしに使える」気楽さが欲しいのです。

現在はBlackberry9790を使っていますが、黒曜石のように美しく黒光りのする装丁はちょっとした小傷が結構目立ち、どうしても丁寧に扱ってあげなければと言う気遣いが生じてしまいます。

handspring Treo90 back side

一方、極めてシンプルかつ、ソリッドで頑丈なボディを有していたPalm Pilotの系譜を受け継ぐTero90は私のような「ラフ」な使用者のことを最大限考えてくれた筐体を用意してくれました

  • PDAでもっとも弱点となる液晶部分を保護するための跳ね上げ式カバー
  • カバーをした状態でもスケジュールなどの確認が出来るように液晶をカバーする部分だけ透明に
  • カバーをしたままでも最低限の操作が出来るように、4つのメニューキーと上下スクロールキーはカバーの外に(もちろん電源ボタンも)
  • 多少ボディに傷が付いても気にならないシルバーカラーの筐体と強度と肉厚が充分にある落下衝撃に強いボディ
  • 四隅を綺麗に切り落とした握りやすく、ポケットの中とかでも引っかかりにくいボディデザイン(この辺りはPalmのボディ設計と正反対の考え方、どちらも好きですが)
  • 必要最小限の画面サイズ、バックライト付のカラー液晶(STNのためちょっと見にくいがモノクロと比べれば大幅に良い)により何時でも何処でも閲覧可能な表示系
  • バッテリ残量を気にせずに使える容量とUSBケーブルによるsync/充電が可能となったため電源確保不安からの解消(これより古いモデル達は充電スタンドやACアダプタがどうしても必要だった)
  • 100gを切る、当時のカラー液晶付PADとしては破格の軽量さ(100gというのは今の携帯電話/スマホでも超軽量かどうかを判断する重要な指標ですね)
  • 何よりもPalm OSが本質的に有する「軽快な使用感」

handspring Treo90 front cover

従って、私のTreo90は写真をごらんのようにボディこそボロボロですが、画面は保護シートなしでも2002年の購入当時(10年前なのですね)と変わらない美しさを保っています。
これらの要素をすべて包括したモデルは、残念ながらこのスマホ全盛の時代にも現れてこないことはちょっと残念な話です。

handspring Treo90 front screen

そして、この使いやすさを完成させる最後のアイテムが、Teroシリーズ最大の特徴にして私を「キャンディバータイプフルキーボード派(ストレート端末フルキーボード派でも前面フルキーボード派でも縦型QWERTYキーボード派でも可)」に堕としてくれた極めて使いやすい「フルキーボード」存在です。

handspring Treo90 keybord

前面キーボードを採用するメーカーは大分少なくなりましたが、現在でも何社かあります。しかしながらキーボードの実装はそれぞれ異なったアプローチを取っているのがおもしろいですね

  • 密集配置で外側に向かってボタン傾斜が付く : Blackberry(熱狂的なファン多いですね)、Motolora
  • 密集配置でボタン中央を膨らませる : Nokia
  • ボタン自体を少し小さくして配置 : Galaxy Y Pro,HTC ChaCha

Treoはボタンが少し小さいタイプのため、押しにくい感じがするかもしれませんが、実際にはこれが一番誤タイプが少ないと思われます。

ボタン自体はクリック感が少ない代わりにストロークは充分あり、少々重めのストローク重量と相まって間違えそうになっても「寸止め」が行いやすく、そのような配慮もミスタイプを減らす要因になっていると思います。

Treoの場合、日本語版のリリースが無かったためJ-OSを使用しての日本語化となりますが、推測変換が効くJ-OSとフルキーボードの入力はメモを取るリズムを害することが少なく、何でもメモってやる!という気にさせる秀逸な入力デバイスだったと思います(実はGraffitiも好きですよ。要は楽に入力できるのが良いんです)。

Treo90については色々語り尽くせない事が多いのですが、まずはこの位で。

持ちやすい端末のSizeって(ヤマネのサイズで考える)

持ちやすい端末のSizeって(ヤマネのサイズで考える)

Blackberryを使っていてちょっと気になるのは「Boldの最上位機種達の幅はちょっと広すぎるんじゃないか?」という点だったりする。

もちろん、欧米人の大きな手に合わせていると説明されれば一応理解できるのし、両手操作を行うにはある程度クリアランスが必要、でもちょっと…。じゃあ、何かと比較してみれば判るだろうか。

残念ながら9900を持っていないので、代わりにやまねミュージアムのある清里ではメジャーなおみやげでもあるやまね工房さんのヤマネぬいぐるみでSizeをみてみようという算段。
Size1

ヤマネくんのSizeはだいたい8cm程、人の手のひらにすっぽりと収まってしまうSize。

Blackberry Bold 9790だと丁度同じサイズなので手のひらへの収まりが非常にいい。

一方、横幅はどうかというと9790はちょっと小さめ。9900に近いSizeのNokia E61でもヤマネくんの胴の長さよりほんの僅かに短い。

Size3

この程度の幅がキャンディバータイプのフルキーボード付き端末の幅の限界だろうか。多くのスマートフォンもこの程度の幅に収まるのでヤマネくんのSize=携帯端末のSize限界というのは結構当てはまるのかもしれない。

Size2

と、いう事で手持ちの電子小物をかき集めてみた。

HPの電卓(15Cの復刻版)、Blackberryに触発されたとも揶揄されるキャンディバータイプの電訳機、そしてスマートフォンといずれの端末も長手方向のSizeはまちまちだが、幅はヤマネくんのSizeに収まる事が判る。

やっぱり、この程度のSizeが片手で握るには丁度いいSizeなんだろうと思う。

ところで「片手で握れる」Sizeには元になった小物があるはず。

Size4

想像通りなのだが、紙のメモ帳も全く同じSizeだったりするわけで、やはり「メモを取る道具」の進化形がキャンディバータイプのフルキーボード端末なんだなと改めて納得する次第(システム手帳Sizeだと机で開くというアクションになってしまう)。

ではヤマネくんより幅も狭く小さいNokia E71やBlackberry bold 9790が存在する理由は何だろう。

女性向けのSizeと言ってしまえばそこまでだが、もうひとつ「片手で操作できる」事があるのではないか考えている。

メモ帳の場合、利き手にペンを持ち、逆の手にメモ帳を持つのが当然のスタイルだと思うが、携帯端末の場合、一般的には端末を持つ反対の手で入力操作を行わなければならない。

ペンを持った手にはグリップに多少ゆとりがあるので別の物を触ったり、押したりするのは比較的簡単だが、端末に入力している手には余りゆとりがない。特に両手入力を強いる端末であれば両手どころかノートでも挟んでいそうな脇すら甘くなる。

そう考えると、端末が片手で操作できることは非常にメリットがあるのではないか、端末の幅は親指が届く範囲に規制されるべきではないか…。

右半分のキーが右側に傾斜しているので左指ではかなり打ちづらくなるBlackberryのキーボードを左手親指一本で打ちながら妄想に耽っている今日この頃だったりする。

フルキーボード端末への拘りって

フルキーボード端末への拘りって

ポケコンから始まって小型の電子端末には随分散財した。

HP200LXやCASIOPEA、PSIONのような幅広キーボード付きの端末。PDAと呼ばれたペン入力をベースにしたwindowsCE端末やPalm達。windows系もChandlerと呼ばれた1kg-PCからLibretto、VAIO-U迄手を出した。

携帯電話の時代に入って、HTCは直ぐ手に入れたけれど結局手放してしまった。

タブレットは最近漸くKindle Paperwhite 3Gを入手したが、メインの端末とはなり得ない(読書用としては最良の端末)。

結局最後まで手元に残り続けたのは日本で最も流行らない、キャンディバータイプのフルキーボードが付いた端末達だった。

何故、キャンディバータイプでなおかつフルキーボードが良いのだろうか。

keyが小さく押し間違えやすい、Lockボタンを押さないとポケットの中で勝手にkeyが押されてしまう、構造上画面を大きく作れない、部品点数が必然的に増えるので高コストになるetc…欠点を挙げればキリが無い。それでも手放せない最大の理由、

「操作完了までの絶対ストローク数が最小だから」

Lockボタンを解除して、必要な機能のショートカットボタンを押す、そのまま両方の指で入力に移ってEnter keyを押す=>操作完了

ペン入力だとペンを出し入れする必要があるし、一文字ずつタップしなければならい、横長キーボード付きは一度持ち替えなければならない、しかも入力中は極めてバランスが悪い。タブレットは言語入力に難があり、入力のアクションフィードバックに乏しい(Appleが音声入力開発に拘るのも必然的)。

結局、非常に古典的ではあるけれどキャンディバータイプのフルキーボード端末に拘ってしまう。

この拘りを今でも保持し続けているのがBlackberry達。自分が購入したのは今年の春先とかなり遅いが、それまでは最良のNokiaと今でも信じているE71が現役であったため。

今でもキーボード自体は左右両方の指で押しても間違えなく押せる(key中央が膨らんでいる)E71が優れていると思うが、メールとSMSアプリの連携や総合的な操作性は流石にpagerで経験の長いBlackberryの方が一枚上手。日々快適に過ごせている。

ところで、不振に喘ぐBlackberryの新OSと新端末の話題が徐々に出始めているが、リークされているキーボード付きモデルの出来にBBファンの皆さんはかなり否定的なご様子。

Blackberry後発組の自分としては、まずは「選択の自由」がこれ以上狭められないことを祈る限り。

携帯端末の達人であるHPが繰り出した最後の端末であるhp veer 4gは素晴らし端末でしたが、コンシューマーベースの市場を既に失った後で登場したためにOSもろとも消える結果となった。

現状のBlackberryがどの程度市場にインパクトを与えられるか未知数ですが、一部の皆さんが仰るように「端末<OS<コンテンツ」なのかもしれません。

静かに公式発表を待つ今日この頃(1/30発表とか)

ストレート端末一家

手元の残っているキャンディバータイプのフルキーボード端末達

左からBlackberry9790/Nokia E71/Nokia E61 / 最高の端末handspring Treo90