シーズン最後の朝に、鼎談桜(2018.4.22)

足早に過ぎていく八ヶ岳西麓の桜のシーズンもそろそろ終わり。

シーズン最後の朝に少し早起きして。

圃場に水が張られると、冬の間お休みだった圃場も目を覚まし始めます。

先週雪が降った甲斐駒の雪渓も、再び痩せてきました。

季節は桜の春から新緑のシーズンへ。

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駆け足で過ぎ去っていく春の夕暮れに。鼎談桜(2018.4.15~21)

駆け足で過ぎ去っていく春の夕暮れに。鼎談桜(2018.4.15~21)

初夏を思わせる、急激に暖かくなる日が続くかと思うと、いきなり冷え込んで驚く今年の春。

八ヶ岳山麓の桜達も、ちょっと戸惑いながら、春を迎える装いを見せてくれているようです。

雪渓が雪雲から覗く甲斐駒をバックに、夕暮れの鼎談桜。

まだ少し冷たい風が吹く中、界隈では一番遅く花を開かせるこの木は、硬い蕾のまま(2018.4.15)。

朝の街角。桜の木の向こうに、甲斐駒が顔を覗かせ始めました。

日々行き交う通勤路も、瑞々しい山の頂きと花咲く桜があるだけで心軽やかになる朝(諏訪郡富士見町信濃境、高森2018.4.16)。

暖かな日が続くかと思うと、突如として冷たく冷え込んだ日がやって来るのが春。

冷たい雨が止んだ夕暮れ、コバルトの空に、二日目の月が金星と共に沈んでいきます(2018.4.18)

再び雪化粧をした八ヶ岳。この時期では珍しく、南麓寄りまで白く染まっています。

遅れて咲き出した圃場の脇に並ぶ桜達のバックには、白く染まった朝の南アルプスの山々(2018.4.19)。

暖かさを通り過ごして、初夏のような日差しとなった週末の夕暮れ。

何時もより2週間ほど早く、鼎談桜も花を咲かせ始めました。

広がる南アルプスに寄り添う鼎談桜。

春霞の夕暮れ、地元の方が綺麗に整備されている芝生の広場の向こうに佇む、鼎談桜。

夕暮れの長い陽射しが、甲斐駒を染め始める頃。

風もなく穏やかな、ゆっくりとした春の夕暮れ。三本の桜の木が語り合う様に幹を伸ばす姿から、地元の写真家の方が名付けられたそうです。

ほのかに甲斐駒と鳳凰三山の雪渓も桃色に染まる夕暮れ。

雲一つない、霞んだ春の空が広がります。

暮れていく日差しに、ちょっと後ろ髪を引かれながら。今年も山里に春の訪れを告げてくれた桜達も、間もなく見頃を終えようとしています。

日没を迎えた、圃場。乾いた田圃に水が引かれはじめると、季節は春から初夏へ。

山里の季節は、いつもの年より更に足早に次のシーズンへと歩みを進めていきます。

 

山里を駆け抜けていく春(2018.4.10~13)

例年より2週間ほど早く巡って来る春は、その変わりやすい天候と共に、例年以上、足早に進んでいきます。

天気が回復して、抜けるような青空となった朝。

まだ多く雪を残す甲斐駒の雪渓をバックに、田端の枝垂桜が鮮やかに浮かび上がります。

強い風でコブシの花は散ってしまいましたが、清々しい春の青空の下で枝垂桜がいっぱいに花を咲かせていました(2018.4.10)。

強い雨と風が過ぎ去った朝。まだ雲が多めな南アルプスをバックに花を咲かせ始めた、葛窪の枝垂桜。

甲斐駒を望む圃場の崖に立つ一本のエドヒガンの老木。

ご覧のように正面の甲斐駒を遮るように高圧電線が掛かり、開花シーズン中、数年前から木の周囲には保護のため虎ロープが張られるようになりました。

もはやフォトジェニックなロケーションとは言えなくなったのかもしれませんが、それでも連年、花を咲かせてくれることを見届けたくなる印象的な桜の木。

朝日を浴びて輝く、見事に枝垂れる枝振りと花。信濃境から小淵沢に掛けての七里岩台地の甲信国境沿いに点在するエドヒガンの枝垂桜達。ソメイヨシノと比べると圧倒的な色の濃さと、寿命の長さ故に風雪に耐えて悶えるかの如くうねる印象的な枝振り。その一つ一つがどのような経緯でそこに佇み続けているのか。いずれも樹齢から江戸時代から花を咲かせ続けていると考えられる彼らはまた、兄弟木だとも云われています。

まさに甲信国境だった、唯一当時の遺構が残る口留番所跡の前に佇む老木。

繰り返し訪れる季節が巡る中、この地を行き交う旅人達が眺めたであろう景色に想いを馳せながら(2018.4.12)。

そして、標高1000mを遥かに超える、界隈では最も標高が高い集落である原村の中新田。集落の中に位置する深叢寺境内を貫く参道に植えられた桜も開花の時期を迎えました。

まだ満開ではありませんが、既に見頃を迎えた週末の夜。地元の方をはじめ、里より3週間ほど遅い春の訪れを心待ちにしていた多くの方が訪れていました。

あまりに早く訪れた今年の春は、その速さそのままに足早に山里を駆け抜けて、既に八ヶ岳の高原へ、山懐へと走り去ろうとしています。名残の桜となったこの週末、残念ながら荒れ模様の天気になりそうです。

 

駆け足でやって来た桜前線もちょっと足踏み(2018.4.4~8)

例年にないスピードで駆け上がって来る今年の桜前線。

でも、4月もまだ一週目。本来であれば、連日雪山を眺めつつストーブを付けて過ごす日々だった筈です。

週末になって、ちょっと寄り戻し気味の春の足音。

綺麗な青空となった朝、甲斐駒の雪渓を望む高台の城跡に咲く枝垂桜は満開を迎えました。

4月も始めなのに、気温が10℃以上あるという、ちょっと考えられないほど暖かな朝。

満開の桜の向こう、少し霞んだ空の下に、まだ雪をたっぷりと残す甲斐駒を望んで(2018.4.4)。

暖かい代わりに綺麗に晴れた空になかなか恵まれない今年の春。

強い風が吹く中、霞んだ青空に掛かる雲が漸く切れて顔を覗かせた八ヶ岳をバックに、今年も神田の大糸桜が花を咲かせてくれました。

雲が多めの空の下で、満開を迎えた神田の大糸桜。

遥か江戸時代から、護る物も無い吹きっ晒しの圃場に独り立つ老木。普段は防風ネットに覆われていますが、この時期だけネットが一部取り外されて、痛々しくも懸命に春の訪れを伝える姿を見せてくれます(2018.4.6)。

寒気が流れ込み、強烈な風が吹き付ける週末の夕暮れ。

雪雲の下、再び雪化粧を施した甲斐駒をバックに、何時もよりかなり早く咲き始めた3色に染まる田端の枝垂桜。

咲き始めで一番濃い色を湛える、田端の枝垂桜。後ろに控えるのが3色に染まる彩を添える、コブシの花です。今年はコブシの開花が少し早かったようです。

既に開花が進む、夕暮れ迫る高森観音堂の枝垂桜。昨年よりも1週間以上早く、周囲の枝垂桜達はほぼ満開を迎えています。

夕暮れの圃場。寒気の押し出しによって八ヶ岳上空には北の空から次々と雲が這い上がっていきます。

入笠山に沈む夕日に覆い被さるかのように北の空から伸びていく雪雲。

高く、高く広がる夕暮れの空が、冬の名残を伝えてくれます(2018.4.7)。

寒気に包まれた日曜日。

雪雲が流れ、小雪が舞う八ヶ岳をバックに今年も開花を迎えた、葛窪地籍の枝垂桜。

雪雲に覆われながらも、時折日差しが差し込む中。昼下がりの田端の枝垂桜。

目まぐるしく雲が流れていく中、山裾を覗かせた八ヶ岳をバックに、開花が始まった田端の枝垂桜。

吹き下ろす寒気を受ける八ヶ岳側の枝にたわわに付けた枝垂桜の蕾は、まだ開花が始まったばかり。週末の寒さで開花のペースもスローダウンです。

雪雲に覆われる南アルプスの合間から眩しい午後の陽射しを受ける枝枝は、いっぱいに花びらを開かせています。

八ヶ岳を覆っていた雲が晴れた瞬間の一枚。冷え込む青空の下、満開前で色濃く染まる田端の枝垂桜。

撮影を続けているうちに、風はどんどん強くなり、空は一面に雪雲に覆われていきます。

気温6℃にもかかわらず、桜の花びらと共に風花が舞う春の午後。

すっかり雪渓も痩せて、春めいた姿を見せていた八ヶ岳も再び雪化粧。

雪をちらつかせながら、正面の西岳、編笠山を越えて南へと雪雲が延びていきます。

再びストーブに火を入れる程に冷え込む寒気を連れてきた、吹き荒れる春の嵐。

開花を迎えた桜にとっては酷な天気となってしまいましたが、駆け足で一気に登ってきた桜前線もちょっと一休み。

寒暖を繰り返しながら、春の歩みは再び山裾を登っていきます。

驚くほど早く満開を迎えた山高神代桜(2018.3.31)

驚くほど早く満開を迎えた山高神代桜(2018.3.31)

冬3月も今日で最後。カレンダーの次のページには、春の訪れを告げる4月が待ち構えています。

5年ぶりの諏訪湖の御神渡が拝観できるほどに冷え込む日があった一方で、風が強い日も多く、底冷えと言う感が薄かったこの冬。気候の変化を肌で感じるほどに駆け足でやって来た暖かな3月末の日々に木々も敏感に反応したようです。

何時もより2週間ほど早い桜の開花が告げられた後に、あっという間に満開の宣言が出された、日本三代桜と呼ばれる、武川の実相寺にある山高神代桜。普段は付近の桜の開花とタイミングが被るので見に行くことは無いのですが(観光客が凄く多くて、地元でもおいそれと行けないという罠)、3月中の満開という余りの早さに驚きつつも訪れてみました。

朝から多くの観光客方が訪れていた、実相寺。満開の神代桜が迎えてくれました。

朝7時の気温が2℃と、少し冷え込んで澄んだ青空に恵まれた3月最後の朝、周囲に植えられた桜の木々と共に、朝の桜、暫しお楽しみを。

痛々しい程に傷つきながらも、猶もまだ春の訪れと共に花を咲かせる神代桜。

エドヒガンの生命力の強さと、厳しくもたおやかな、その地に根付く幸運に恵まれた岩のように佇む一本の老木は、多くの人を惹きつけて止みません。

少し早すぎる満開に拍子抜けしつつも、今年も山里に春の訪れ。

標高400m程の甲斐駒の懐に位置する武川から、釜無川を渡り標高900~1000m以上に達する八ヶ岳の南麓へ、七里岩を桜前線が駆け上るにはあともう暫くかかりそうです。

 

静かなGWの一コマを、小さな春の夕暮れ(2017.4.30)

静かなGWの一コマを、小さな春の夕暮れ(2017.4.30)

GWの徒然を綴る中、ふと思うのが、これだけの一大観光地とはいえ、地元の皆様の生活と、観光でお越しになった皆様との接点というのは意外なほど薄いという事。

インターの周囲やアウトレットモール、観光施設が集積する場所では、それはもう都会が引っ越してきたような騒ぎですが(コンビニとかスーパーもね。買い物、ちょっと困る時も)、地元の商店街を下り、路地を一本入ると、普段と変わらない日常が淡々と流れています。

そんな落差にちょっと複雑な想いを抱きながら、夕暮れの集落を抜けていくと、何時も気になる場所にちょっと足を止めてみたくなります。

甲斐駒を望む台地の縁に並ぶ集落の端。

すぐ先には深い谷戸が広がり、どん詰まりの小さな丘の上に立派に枝を広げる桜が、最後の春を謳歌しています。

足元には供養塔が並ぶこの場所。崖の縁という事もあって、心地よい風が吹き抜けています。

夕日を浴びる大きな山桜の木。ねじれるように幹を伸ばす桜の木が多いですが、この一本は青空の下、すくっと立ちあがっています。

真っ白な花びらと、僅かに緑色を帯びた花弁。印象的な姿です。

桜の木を振り返ると小さな祠。少し近づいて覗き込むと、遠く西日の先に立つ御嶽山を祀った、御嶽講の石碑である事が判ります。

北側には八ヶ岳。

真っ直ぐに八ヶ岳を見つめる松の木の根元には、たくさんの馬頭観音が眠っています。

集落の外れに位置するこの場所、畦道を少し入ると、木々に隠れるように小さな表示板が取り付けられており、「血取場」と記されています。

その昔、牛馬が弱った時に、悪い血が病気を引き起こしていると考え、その血を抜いた場所に与えられた名称を持つこの場所。その実は屠殺場であったかもしれないと思わせる、集落の果て、暗い谷戸の縁に立つこの丘を見守る3つの山と数々の石碑たちが、地元の方々にとって畏敬を持つ大切な場所であったのかもしれないなどと思いながら。

夕暮れになって、風が凪いでくる頃。山里の春は足早に次の季節に向かいます。

 

春色を迎えた八ヶ岳西麓(信濃境、田端の枝垂桜と西麓の桜達)2017.4.23

4月も後半となって、いよいよ本格的な春が山里にもやって来ました。

少しずつ春の装いを見せる八ヶ岳西麓の彩を追って。

少し冷え込んだ朝、甲斐駒を望む田端の枝垂桜も花を開かせ始めました。

三色に染まると称されるこの桜、実は複数の木が見事に開く一本の木に見える事からそのように呼ばれるのですが、それぞれの木が花を開くタイミングが少しずつ異なり、一斉に花開くのは稀。

今年は、最初に咲き始めるコブシの白い花が残ったまま、最後に花開く枝垂桜も花を開いてくれました。私にとって初めてのシーンに、少し喜んでいます。

最後に花開く枝垂桜。色の濃い紅色を見せてくれるのは、咲き始めの数日だけです(4/20)。

キンと冷え込んで、氷点下まで下がった日曜日の朝。

春の山里には、遅い霜が降りました。

空はこの時だけの、初冬を思わせる濃い色合いを取り戻しています。

すっかり花を開かせた田端の枝垂桜。

既に右側に添うコブシの花は散ってしまいました。

田端の枝垂桜と寄り添う桜、そしてコブシの色合いの変化が判るでしょうか。

枝垂桜の向こうに望む甲斐駒。この場所だけのお楽しみ。

一段、標高を上げた場所に佇む、葛窪の枝垂桜も開花を迎えました。

今年から植生保護のため、木の根元にはロープが張られ、立ち入る事が出来なくなっています。

葛窪の枝垂桜より更に標高の高い場所に咲く、葛窪地籍の枝垂桜。

元々雪の少ない八ヶ岳西麓、雪渓もすっかり少なくなりました。

日が西に傾いてきた頃、池生神社の桜もすっかり見ごろを迎えています。

午後の陽射しをいっぱいに浴びる、田端の枝垂桜。

三色桜の種明かしです。お判りになるでしょうか。

ツバメ舞う午後の山里。

甲斐駒の雪渓をバックに。

界隈では最も標高の高い、標高1000mを越える原村、深叢寺の桜も花を開かせ始めています。

ぼんぼりも用意され、そろそろ夜桜見物が楽しめそうです。日が落ちると気温は1桁となる山里、どうか暖かい服装でお越しください。

夕暮れ、標高の高い圃場にも、トラクターが入り始めています。桜が散る頃には農作業が本格的に始まります。

一日良いお天気に恵まれた日曜日、日暮れになって鳳凰三山が薄紫色に色付きます。

雪渓が徐々に減って山肌が見え始めた夕暮れの甲斐駒。

悲しい事故が再び起きてしまった事を知ったのは、この撮影の直後でした。