四月のなごり雪、桜と共に(2020.4.14)

先週来の冷え込みがピークに達したタイミングで訪れた南岸低気圧。

所謂「かみ雪」が降るパターンですが、例年ですと4月も1週目くらいまで。既に夏タイヤに交換した後に降って湧いた大雪の予報に戦々恐々とする週末からの日々。

夜半に霙交じりの雨が屋根をたたく音が響く度に肝を冷やすこの数日でしたが、八ヶ岳の南麓は辛うじて降雪を免れたようです(もう少し標高の高い別荘地帯にお住いの方々は除雪に追われたようです)。

雪雲が去って抜けるような青空が広がる朝。

勤め先まで車で向かう途中、ほんの少し寄り道しながら、ピークを迎えた桜と新雪に覆われた山々のコラボレーションを楽しみます。

氷点下まで下がった冷たい風が吹く中、新雪に覆われる甲斐駒をバックに花を咲かせる、諏訪郡富士見町信濃境、田端の枝垂桜。

南アルプスの稜線もきれいに雪化粧をしています。

雪煙を上げて新雪に染まる八ヶ岳の山裾。

実は山裾が白く染まるのは「かみ雪」の時だけ。冬場の乾いた軽い雪はそのまま地面へと積もっていきますが、春先の重たく湿った雪は山裾を覆う落葉松の枝々にも降り積もり、山裾を白く染め上げていきます。

南アルプスの山並み、更に北側の入笠山方面は朝日を浴びて真っ白に輝いています。春先の雪はちょっと困りものですが、この時期だけの美しく染まる白銀の稜線。

寒の戻りで花を咲かせ続ける、北杜市小淵沢町、神田の大糸桜。八ヶ岳の裾野は東側まで雪で白く染まっています。

抜けるような雪晴れの青空の下、満開の花を咲かせる枝垂桜。

雪に染まる南アルプスの上空から下弦の月がゆっくりと沈んでいきます。

新雪に覆われる南アルプスの山裾へと続く、北杜市長坂町、蕪の桜並木。

雪煙を上げて新雪に染まる甲斐駒の山裾を彩る桜並木。滅多に見る事が出来ない貴重なコラボレーションです。

麓近くの山裾まで新雪に染まる南アルプスと、少し葉が交るようになってきた標高760mの桜並木。

これでシーズン最後となるはずのなごり雪が去っていくと、八ヶ岳山麓の桜前線は標高1000mを超える高原地帯へと昇っていきます。

桜の古木が伝える、何時もより早く訪れた静かな八ヶ岳南麓の春(2020.4.1~4.4)

記録に例のないほどの暖冬そして、早い春の訪れ。

高冷地である八ヶ岳山麓も例外ではなく、例年より1週間以上早い、春の訪れとなりました。

雲に沈む八ヶ岳を望む圃場の脇。

江戸の始め頃よりこの地で時を刻み続ける、小淵沢町、神田の大糸桜。

枝が薄紅色に染まり始めました(2020.4.1)

春が訪れたといっても山はまだ冬景色。

再び雪が舞って新雪に装う朝の甲斐駒。界隈で一番早く花を咲かせる枝垂桜はもう花盛りです(2020.4.2)

まだ春早い、氷点下に冷え込んだ朝。

春を迎えて少し霞んだ空に下に聳える甲斐駒を望む桜並木。あともう少しで開花を迎えそうです(2020.4.3)

初夏を思わせる眩しい日差しを遮るかのように雲が所々広がる土曜日の昼下がり。

柔らかな日差しを受けて今年も満開の花を咲かせる、白州町、関の桜。

江戸の中頃からこの地にあった関所の脇で、春が訪れるたびに花を咲かせてきたと伝えられる古木。春の日差しをいっぱいに受けて咲き誇ります。

うっすらと紅が差す、同じエドヒガンでも白さが美しく映える桜。

賑やかだったはずの当時の信州往還から今は民家もまばらな静かな山里の片隅。春の訪れとともに、今年も毅然と花を咲かせ続けます。

竹藪を抜けた先にある、小さくとも鬱蒼とした杉の巨木に囲まれた社業。

遥か平安の昔から当地で崇敬を受け、歴代の甲斐を治めてきた武人達からも寄進を寄せられ、守られ続けてきた神社の境内。

当地でも古い歴史を有する、高根町の熱那神社。

境内には、こちらも江戸時代から伝わる桜の古木が花を咲かせています。

晴れ間が広がった春空の下、空へと枝を伸ばし、一杯の花を咲かせるエドヒガンの古木。

八ヶ岳山麓の厳しい気候の中、それに抗うかの如く天へと幹を伸ばしていきます。

満々と枝々に花を湛えるエドヒガンの古木。暖かな春の風が抜けていく静かな境内で、暫し、その姿に向き合います。

幹を断たれ、枝を打たれても尚、遥か空へと伸び続け、花を咲かせる古木。

神楽が舞われる時以外は静かな境内。穏やかで静かな春心地を満喫する午後のひと時。

風が強くなってきた夕暮れ時。

例年であれば日没近くまで観光で訪れた皆さんが行き交う神田の大糸桜。今年は八ヶ岳から吹き降ろす風の音だけが響いています。

夕日を浴びて精いっぱい花を咲かせる、樹齢四百年とも称されるエドヒガンの老木。樹勢の衰えは著しく、枝を断たれ、八ヶ岳颪から守るために植えられた木陰に隠れるような姿となってもう何年も経ちますが、それでも尚、春の訪れを告げるために、この地で花を咲かせ続けてくれるようです。

標高800mを越えてくる八ヶ岳南麓、更に標高1000mを超える八ヶ岳西麓の桜のシーズンはこれから。等高線を足早に跨ぎながら、静かに訪れた春は再び山裾を登っていきます。

駆け足でやって来た桜前線もちょっと足踏み(2018.4.4~8)

例年にないスピードで駆け上がって来る今年の桜前線。

でも、4月もまだ一週目。本来であれば、連日雪山を眺めつつストーブを付けて過ごす日々だった筈です。

週末になって、ちょっと寄り戻し気味の春の足音。

綺麗な青空となった朝、甲斐駒の雪渓を望む高台の城跡に咲く枝垂桜は満開を迎えました。

4月も始めなのに、気温が10℃以上あるという、ちょっと考えられないほど暖かな朝。

満開の桜の向こう、少し霞んだ空の下に、まだ雪をたっぷりと残す甲斐駒を望んで(2018.4.4)。

暖かい代わりに綺麗に晴れた空になかなか恵まれない今年の春。

強い風が吹く中、霞んだ青空に掛かる雲が漸く切れて顔を覗かせた八ヶ岳をバックに、今年も神田の大糸桜が花を咲かせてくれました。

雲が多めの空の下で、満開を迎えた神田の大糸桜。

遥か江戸時代から、護る物も無い吹きっ晒しの圃場に独り立つ老木。普段は防風ネットに覆われていますが、この時期だけネットが一部取り外されて、痛々しくも懸命に春の訪れを伝える姿を見せてくれます(2018.4.6)。

寒気が流れ込み、強烈な風が吹き付ける週末の夕暮れ。

雪雲の下、再び雪化粧を施した甲斐駒をバックに、何時もよりかなり早く咲き始めた3色に染まる田端の枝垂桜。

咲き始めで一番濃い色を湛える、田端の枝垂桜。後ろに控えるのが3色に染まる彩を添える、コブシの花です。今年はコブシの開花が少し早かったようです。

既に開花が進む、夕暮れ迫る高森観音堂の枝垂桜。昨年よりも1週間以上早く、周囲の枝垂桜達はほぼ満開を迎えています。

夕暮れの圃場。寒気の押し出しによって八ヶ岳上空には北の空から次々と雲が這い上がっていきます。

入笠山に沈む夕日に覆い被さるかのように北の空から伸びていく雪雲。

高く、高く広がる夕暮れの空が、冬の名残を伝えてくれます(2018.4.7)。

寒気に包まれた日曜日。

雪雲が流れ、小雪が舞う八ヶ岳をバックに今年も開花を迎えた、葛窪地籍の枝垂桜。

雪雲に覆われながらも、時折日差しが差し込む中。昼下がりの田端の枝垂桜。

目まぐるしく雲が流れていく中、山裾を覗かせた八ヶ岳をバックに、開花が始まった田端の枝垂桜。

吹き下ろす寒気を受ける八ヶ岳側の枝にたわわに付けた枝垂桜の蕾は、まだ開花が始まったばかり。週末の寒さで開花のペースもスローダウンです。

雪雲に覆われる南アルプスの合間から眩しい午後の陽射しを受ける枝枝は、いっぱいに花びらを開かせています。

八ヶ岳を覆っていた雲が晴れた瞬間の一枚。冷え込む青空の下、満開前で色濃く染まる田端の枝垂桜。

撮影を続けているうちに、風はどんどん強くなり、空は一面に雪雲に覆われていきます。

気温6℃にもかかわらず、桜の花びらと共に風花が舞う春の午後。

すっかり雪渓も痩せて、春めいた姿を見せていた八ヶ岳も再び雪化粧。

雪をちらつかせながら、正面の西岳、編笠山を越えて南へと雪雲が延びていきます。

再びストーブに火を入れる程に冷え込む寒気を連れてきた、吹き荒れる春の嵐。

開花を迎えた桜にとっては酷な天気となってしまいましたが、駆け足で一気に登ってきた桜前線もちょっと一休み。

寒暖を繰り返しながら、春の歩みは再び山裾を登っていきます。

山里の春はゆっくりと八ヶ岳の山裾を駆け上がる(2017.4.10~19)

遅い遅いと云われながら、春爛漫を過ぎて夏日を迎えた地上に対して、ここ八ヶ岳南麓は、漸く春の心地に。少し振り返りながら、春を迎えた山里の日々をお伝えします。

花びらを開き始めた、甲斐駒を望む高台に位置する枝垂桜。

咲き始めの枝垂桜は実に色濃い紅色に染まります(4/10)。

再び雪の舞った後の夕暮れ、八ヶ岳をバックにする神田の大糸桜もちょっと寒そうです。

真っ白な甲斐駒をバックに、一度咲き出した枝垂桜は雪が降ろうと後戻りせず、次々と花を開かせていきます。そう、時が決して後戻りを許さないように。

すっかり日没が遅くなった夕暮れ。春の空は咲き始めた花々に合わせるかのように、様々な彩を見せはじめます(4/12)。

すっきりと晴れた朝、甲斐駒を望む田端の枝垂桜は静かに開花の時を待ちます。三色と称される木々のうち、コブシの白い花が何時もトップバッターで咲き始めます。

時折、雪が降る事があっても既に地温は春模様。八ヶ岳に刻まれた雪渓も日々細く痩せていきます。

夕暮れの南アルプス。日没前に肩の荷が下りてほっとする瞬間です(4/13)。

快晴の朝には、雪を湛えた甲斐駒と青空の組み合わせがやはり気持ち良い。これから梅雨時まで、もう少しのあいだ、楽しめる景色です。

朝日を受けた枝垂桜の紅色が青空の下に映えます(4/14)。

春の天気は移り気。南アルプスから雨雲が低く垂れこめてきた午後。

小雨が降る中、可愛らしい花を開かせ始めた、山梨県指定天然記念物、関の桜。

齢、数百年とは思えない豪快な枝ぶりを今も訪れる人々に魅せつける、山里の巨人。神代桜のように著名な桜ではありませんが、それでも地元の方々に大切にされている桜です。

峡北の山里を少し降りると、そこはもう春爛漫。透き通るような白い花をいっぱいに咲かせる鄙びた集落に佇む枝垂桜(長坂、連成寺4/15)。

そして、春霞のツバメ飛ぶ空の下、山里の春を本格的に告げる、北杜市小淵沢町、山梨県指定天然記念物でもある神田の大糸桜が色付き始めます。

色濃く染まり枝垂れる、この桜の咲き始めだけに見られる色合い。推定樹齢400年を数え、枝を切られ、支え木にもたれ掛りつつ、漸く地に立つその姿は、見るからに痛々しい姿ですが、それでも精一杯に春の訪れをその身を以て知らしめてくれています。

風除けの防護ネットが外されるのは、この時期だけ。唯、その姿をお越しになった皆様に見届けてい頂く事を願って、この地に佇み続けます(4/17)。

強い風と雨が通り過ぎて行った朝。雨上がりの桜並木に虹が掛かっていきます。

春のお天気は気まぐれ。時にこんなプレゼントを届けてくれます。さあ、外へ出ておいでよと、誘うように。

虹を追って外に出ると、雨上がりの靄の向こうに田端の枝垂桜が浮かび上がっていました。コブシの白、小さな枝垂桜の薄紅色の向こうに、最後に花を咲かせる濃い、紅色の枝垂桜がいよいよ花を開かせ始めるようです。標高900mの高原にも春の訪れです。

そして、お天気雨の中で満開の花を風に揺らす、神田の大糸桜。八ヶ岳南麓も春本番を迎えました。

大糸桜の足元に広がる水田には漸く水が張られ、冬の間に乾ききった田圃を少しずつ温め始めています。山里に春の訪れを伝えてくれる大切な桜です。

八ヶ岳南麓の桜のシーズンもそろそろ終盤。

桜前線はいよいよ標高1000mを目指して八ヶ岳西麓へと向けて足早に駆け登っていきます。

今週末から来週にかけて、高原に佇む桜達と一年振りに再会できる日を楽しみにしながら(カメラ、凄く調子悪いのでちょっと辛いのですが)。

 

今年も巡ってきた桜のシーズンへ、勝手に「ほくとの桜」峡北マイナー版をご紹介(2017.4.9)

今年も巡ってきた桜のシーズンへ、勝手に「ほくとの桜」峡北マイナー版をご紹介(2017.4.9)

今年の桜は例年並み(遅れていると良く云われますが、これで普通じゃないかと)の開花ペース。最も有名な神代桜も開花を迎え、お天気は悪いのですが、この暖かさで一気に満開に向かいそうです。

じゃあ急がなきゃ、と焦る必要はあまりないかもしれません。何せ峡北の標高は300m程度の韮崎から、清里を越えると1200m迄と、実に3倍近い標高差がありますので、如何に一斉に咲くために季節の指標とされるソメイヨシノといっても、開花のタイミングには1~2週間程度のタイムラグが生じます。

更に、この地域で楽しめる桜は都会でも多く植えられているソメイヨシノばかりではなく、開花時期も、その花の色、枝ぶりもバラエティ豊富なヒガンザクラ、ヤマザクラの仲間たち。山桜の開花時期は最も標高が高い八ヶ岳西麓の高原地帯では例年5月のGW頃と、山里の桜のシーズンはゆっくりとバラエティに富んだ広がりを見せていきます。

そんな桜達のうち、このページではこれまでも信濃境の桜達について、多くご紹介してきましたが、今度は峡北地域に絞って少しご紹介してみようと思います。お馴染み超有名な桜達については、公式さん(昨年は真田丸関連でTLを席巻れされていましたが、今年のスタッフさんはどうでしょうか)が愛着を込めて丁寧に制作してくださいました紹介ページ「ほくとの桜」がありますので、私が紹介するのは、ちょっとマニアックな地元の皆様に愛されている桜達をご紹介してみます。

1.神田の大糸桜(山梨県指定天然記念物:北杜市小淵沢町)

八ヶ岳を正面に望む素晴らしいロケーションに一本だけ立つ枝垂桜の老木。色の濃さが特に印象的です。隣の信濃境には枝垂桜の銘木が数多く知られていますが、この一本は更にそれらから時代を遡るようですが、やはり江戸時代に同じような経緯で植えられた、彼らの仲間ではないかと目されています。

お天気が良ければ、このように八ヶ岳をバックにした雄大な姿が望めます。

振り返ると甲斐駒と鳳凰三山を従えた、南アルプスの峰々がたおやかに伸びています。

最高のロケーションという事は、風雪を遮るものが無く、ひたすらに耐えて来たという事の証。近年、樹勢の衰えが著しく、通年で写真でも見られるような風除けネットが設けられ(シーズン中以外は完全に覆われてしまいます)、数年前に枝も大幅に切り落とされてしまいました。毎年、心配しながら開花を待つ一本です。

<ご覧頂く際の注意>

シーズン期間中、午前9時頃から夕方まで、桜の正面に通じる道路は歩行者専用となります。誘導員の方が立たれますので、現場の指示に従って、指定の無料駐車場に止めてから、徒歩(数分です)で移動してください。すぐ後ろに走る中央本線の列車とセットで写真を撮られる方も多いですが、くれぐれも線路内進入はなさらないように。

 

2.城山公園(笹尾城址:北杜市小淵沢町)

甲斐駒と桜のコラボレーションが撮りたいという方にお勧めの場所。七里岩の絶壁に立つ枝垂桜です

本来は写真の左側にある山城の跡に繋がる公園なのですが、現在は崩落の危険があるため、進入禁止となっています。しかしながら、公園の駐車場までは自由に入れますので、この通り、クリアな景色を望む事も出来ます。

周囲の桜達の中で一番早く咲くため、時にはこんな姿にも(2015年4月)。

 

ここの枝垂桜も、色がしっかり乗って美しい桜色を呈します。

ほんの少し歩くと、このような八ヶ岳と火の見やぐら、桜のコラボレーションが望める場所も。

<ご覧頂く際の注意>

シーズン中のお天気が良い日には、地元、特に長野方面から一足早い春を楽しみにお越しになる方々がピクニック感覚で桜の下でランチなどを楽しまれている場合があります。甲斐駒をフレームに入れた全景撮影の際はどうか譲り合いで。前述のように、城跡側には入らないようにお願い致します。

 

3.関の桜(山梨県指定天然記念物:北杜市白州町)

今回ご紹介する桜の中で一番アプローチが難しい一本。北杜市内に3本ある県指定天然記念物の桜のうちの1本で非常に立派な木なのですが、如何せん場所が場所故に、シーズン中でも訪れる方はかなり限られるようです。

ほぼ白色の花をたわたに咲かせる。とても江戸時代から生き続ける老木とは思えない、生命力を感じさせる桜です。

木の根元に祠を構える、老木らしく地元の方々に大切にされている木です。この静かな場所が、昔の街道であった(関とは関所の事)とは、俄かに思えませんが、すぐ近くにあるお宅の重厚な造りを観て、やはりと思わせるところはあります。

<ご覧頂く際の注意>

県道からのアプローチルートが極めて判りにくいために、昨年ごろよりシーズン中に限って進入個所を示す看板が設けられましたが、白州側から向かう場合、コーナーが余りにもきつく狭いため、一旦、Uターンして進入する必要があります(たまごかけごはんで有名になった「おっぽに亭こっこ」さんのすぐ手前です)。また、その先は細い畦道のような道となりますので、対向車にはくれぐれもご注意ください(路上ですれ違う事は出来ません、路肩に空きスペースがある場所まで移動して避けて下さい)。桜の正面付近と周辺には車を止められる空き地が辛うじて2~3台分ありますが、止められない場合でも絶対に路上駐車は避けて下さい。

ルート的には韮崎方面から神代桜および、眞原の桜並木にも通じる甲斐駒ケ岳広域農道経由で向かう事も可能です。

 

4.熱那神社の桜(北杜市指定天然記念物:北杜市高根町)

こちらも立派な一本ですが、とても静かな場所です。

延喜式に記載され、実際の記録としても甲斐源氏発祥の頃まで遡る事が出来る非常に古い歴史を持つ神社の境内に立つ桜の古木。小さな神社とは思えない立派な神楽殿や、社殿の鮮やかな彫刻で知られていますが、桜の方の知名度は今一歩のようです。

こちらの桜も色は殆ど白色に近い薄紅色。花の付き方も特徴があります。

境内の空を埋め尽くさんばかりに伸びる枝ぶり。道路沿いのため、路上側の低い枝は切り揃えられてしまっていますが、境内側には大きく伸びています。お天気の良い午後に、西日を浴びるこの枝の下で暫し佇むのは、とても気持ちが良いです。

神社の裏手は牧草地。天気が良ければ正面に八ヶ岳を望み、背後には富士山が遠望できるという素敵なロケーションです。

<ご覧頂く際の注意>

須玉側からアプローチする際には、広域農道脇から細い路地を入る事になります(「高根町小池」と書かれた小さな看板が立っています)ので、運転には充分にお気を付け下さい。境内は車数台分であれば止められるスペースがありますが、空いていない場合は、少し八ヶ岳側に進んだ先に路肩に駐車できるスペースがあります。

広域農道を経由して、須玉方面に下る県道を経ると、ふるさと公園へ行く事が可能です。

 

5.ふるさと公園(若神子城跡:北杜市須玉町)

須玉の街並みを眼下に見下ろし、向かい側に茅ヶ岳の山容を間近に望む要害に位置する若神子城跡は、現在では農村公園として整備され、植えられた桜が春のシーズンを彩ります。今回ご紹介したエリア内でも一番標高が低い場所ですので、開花も早く、最初にご紹介した神田の枝垂桜とでは1週間近く開花タイミングが早いようです。

小さな運動公園の周囲を囲む、小さな桜並木です。

ここは、城跡ですので、桜を愛でた後はちょっとアスレチックがてらに城跡探訪なども楽しんでみては如何でしょうか。少し荒れていますが、断崖下の国道沿いまで下る事も出来ますので、往復すればちょっとした運動になりますよ。

<ご覧頂く際の注意>

農村公園として整備されていますので、麓の国道側と七里岩を登る県道の途中から入る山側の両方とも駐車場完備ですが、閉門時間(一応17時)が設けられていますので、お越しの際にはご注意願います。なお、この冬に完成した県道の新しいループ橋からは進入する事が出来ませんので、ループ橋の手前にある旧道に入る交差点を経由してお越しください。

 

6.連成寺の桜(北杜市長坂町)

今回ご紹介する桜の中で、一番マイナーな桜。

日野春駅からオオムラサキセンターを過ぎて、急に道が細くなった先に古い街並みを残す、長坂町渋沢集落のほぼ真ん中に位置する連成寺。無住の少し荒れたお寺ですが、その参道に一本の立派な枝垂桜が植えられています。

蓋もない道端の水路が今でも水を湛え、火の見やぐらが建ち、潰れた古い漆喰壁の家や、古い豪農たちの風格を残す長屋門や倉、門構えの跡が並ぶというタイムスリップしたかのような雰囲気に実にマッチした一本です。逸見牧とも呼ばれ、逸見路という、現在の国道20号線沿いに伸びる甲州街道が発達する以前から存在する街道沿いに成立した集落の面影を今に残す貴重な場所です。

<ご覧頂く際の注意>

前述のように、道路の脇には水路が通っており、道幅も集落の内部だけは極端に狭くなっていますので、路上駐車は絶対におやめください。長坂と日野春の間を抜ける旧道のため通行量はそれなりにあり、地元民は馴れていますので、対向車が来てもスピード落とさずに走って来ますから、撮影や歩行の際にも細心の注意をお願います。100mほど長坂側に離れた場所にある公民館に車を止める事が出来ます。なお、地元の皆様のご意向かと思いますが、この付近はその貴重な旧観を保つ一方、整備はされておらず一切観光地や史跡としては紹介されておりませんので、その点はご承知おき願います。

最後に国の特別天然記念物、峡北の桜を象徴する、神代桜の前から。

厳冬を抜けた先に一斉に花を開く峡北の桜達です。