7年ぶりのアルバムは、綴り続けたストーリーと、お帰り!のPOPなメロディが心地よく奏でる、CooRie「セツナポップに焦がされて」

7年ぶりのアルバムは、綴り続けたストーリーと、お帰り!のPOPなメロディが心地よく奏でる、CooRie「セツナポップに焦がされて」

New!(2018.1.11) : Real Soundのインタビューにrinoさんが登場しています。

変わり続けるサウンドと、変わらない音楽への想いをたっぷりと語っています。CooRie/rinoさんの楽曲にご興味を持たれた方は、是非ご一読を。

 

<本文此処から>

ぐるっと一巡して聴いた後にふと、あの頃何をしていたんだろうか等と思い浮かべながら…。

2010年10月にリリースされたアルバム「Heavenly Days」から7年。10周年を迎えた年にリリースされたベストアルバム「Brilliant」以降も、メインステージであるD.C.シリーズ以外ではメロディメーカーとしての活動が続いたCooRie(rino)が、2枚のセルフカバー、そして昨年は久しぶりの単独名義となるシングルのリリースを経て、遂にオリジナルアルバムのリリースが叶ったようです。

CooRie6枚目のオリジナルアルバム「セツナポップに焦がされて」です。

ネット配信が当たり前になって、CDはおろか、音楽自体にお金を払う事すら否定的な雰囲気が漂う中での新譜リリース。さまざまな想いが詰まったであろうアルバムの1曲目を聞いた瞬間、心の中で、思わず「お帰り!」と声を掛けてしまいました。

アニソン歌手がもてはやされた最中でデビューを飾った同時代の多くのアーティスト、ボーカリストの方が活動を縮小、休止する中、その後に登場してきた多くのアーティスト、声優の方々に楽曲を提供するサウンドメーカーとしての立場を確立した先に、再びリリースする機会が巡ってきたオリジナルアルバム。そこには、物語に寄り添う為に生み出される、ストーリー性を強く感じされる楽曲と、メロディメーカーとして、更にはボーカリストとしての想いを載せて奏でる曲が一緒になって織り込まれているようです。

CooRieには欠かせない、D.C.のイメージを受け継ぐサウンドたち。メロディメーカーとしてのストーリーを感じさせる華やかな楽曲。デビュー当時のイメージを、よりクリアーで元気なPOPチューンに仕上げたバンドサウンドの新録。そして、スタイリッシュに生まれ変わった、今のCooRieが奏でるサウンドの到達点を見せる、4種類の楽曲編成となるこのアルバム。

アニメーション用の楽曲らしく華やかな音作りは引き続き求められる一方、艶やかな装飾を纏った楽曲から、よりクリアーに、よりピアノの旋律を際立たせるようなアレンジ、楽曲編成への方向転換。心を震わせるドラマチックなテーマを奏でるストリングスの豪華な楽曲から、デビュー当時のやや素朴で牧歌的なサウンドへの回帰は、現在のアレンジ、レコーディングの進化を受けて、その心地よいメロディはそのままに、より鮮やかに生まれ変わっていきます。

そして、年齢と共に急速に衰えると云われる、女性ボーカルの宿命に対して、元々声量に恵まれているとはいえない(ビブラートするボーカルと評される方もいらっしゃいますね)中で、こつこつと取り組み続けたボイストレーニングの成果を見せる、初めてのアカペラへの挑戦。サウンドテイクも、ボーカルもまだまだ進化し続ける事を示しながらも、その心地よいサウンドに再び浸れる嬉しさを感じながら。

収録全曲のご紹介です。

1.エクレア

 作詞 :rino 作曲:rino 編曲:長田直之(アルバムオリジナル)

  • 思わず「お帰り!」と心の中で声を掛けてしまったオープニング。CooRieの気持ち良いメロディを、最新のレコーディング、サウンドで聴ける嬉しさが詰まった、そして、ドキッとさせられれる歌詞は此処までやって来たシーンをちょっと振り返るような一曲です。

2.セツナポップに焦がされて

 作詞:rino 作曲:rino 編曲:長田直之(アルバムオリジナル)

  • アルバムリード曲。シンプルな中にもサウンドメイクと演奏に拘ったようですが、歌詞へ込めたサウンドメーカーとしての想いにも触れたい一曲です。

3.Rearhythm -Album ver-

 作詞:rino 作曲:rino 編曲:長田直之(アーケードゲーム「crossbeats REV.」使用楽曲)

  • ミュージックゲーム用に作られた楽曲です。制約が少し緩やかなためでしょうか、アニメーション用の楽曲に対して、少しサウンドメーカーとしての想いを重ねて込んで奏でる、このアルバム全体を通じて感じる、気持ち良さに溢れた一曲です。

4.愛しさの雫

 作詞:rino 作曲:rino 編曲:chokix(PCゲーム「D.S.-Dal Segno-」ボーカルミニアルバムより)

  • CooRieにとって欠かせないD.C.の楽曲。シリーズを通じたサウンドテイストと、ゲームミュージックらしい華やかさの中にもしっとりとしたバラードを歌い込んでいくボーカルに包まれていきます。

5.終わらないPrelude

 作詞:rino 作曲:rino 編曲:安瀬 聖(アルバムオリジナル)

  • ストーリーを奏でる事を求められるアニメーション用の楽曲というジャンルに対する、ドラマを作り上げるサウンドテイクを見せる一曲。デビュー当時からエンディングの歌姫的だったCooRieの今の姿を見るような想いです。

6.HAPPY CRESCENDO

 作詞:rino 作曲:rino 編曲:chokix(PCゲーム「D.C.Ⅲ With You ~ダ・カーポⅢ~ウィズユー」ボーカルミニアルバムより)

  • ストレートにD.C.の楽曲なですが、どちらかというとエンディング担当だったCooRieがオープニングを歌うとこうなるのという、ミニアルバムで最初に聴いた時は大丈夫かなぁとも感じた一曲。この曲のボーカリストとしての精一杯な感じが、後ほど紹介するアカペラへの想いに繋がったのでしょうか。

7.フラクタル

 作詞:rino 作曲:長田直之 編曲:長田直之(アルバムオリジナル)

  • このアルバムで、編曲だけではなく、唯一作曲もCooRieのオリジナルメンバーだった長田直之さんに委ねた曲(作詞は全てrinoさんです)。melodium2で感じた予感、オリジナルCooRieのサウンドが、今のサウンドメイクを纏って、鮮やかに帰ってきたようです。とにかく気持ちの良い、アルバムの中でもお気に入りの一曲です。

8.春風とクリシェ

 作詞:rino 作曲:rino 編曲:安瀬 聖(PCゲーム「D.C. Ⅱ Dearest Marriage ~ダ・カーポⅡ~ ディアレストマリッジ」より)

  • 今回収録の楽曲の中では一番古い曲になります。あの頃のCooRieを思い出しながら。rinoさんが奏でるD.C.の楽曲たちは何時聴いてもしっとりと優しい想いにさせてくれるようです。

9.MISTY LOVE

 作詞:rino 作曲:rino 編曲:chokix(PCゲーム「D.C.Ⅲ DreamDays~ダ・カーポⅢ~ドリームデイズ」より)

  • 7曲目のフラクタルと並んで、サウンドメーカーとしてのrinoさんのサウンドテイクが全面に押し出された曲。キラキラとした華やかさはないですが、スタイリッシュに、クリアーなサウンドとメロディをバックに奏でるボーカルをじっくりと楽しみたい一曲です。漸くこのサウンドを詠える様になったという想いすら感じられます。

10.キミとMUSIC -Album ver-

 作詞:rino 作曲:rino 編曲:長田直之(アーケードゲーム「crossbeats REV.」使用楽曲)

  • こちらもサウンドゲーム用の楽曲ですが、陽だまりの午後を心地よくさせてくれそうな、ちょっと懐かしさも感じる、優しいメロディの世界へと誘ってくれる一曲。

11.VOICE SONG

 作詞:rino 作曲:rino 編曲:rino(アルバムオリジナル・アカペラ)

  • 挑戦と仰るアカペラの一曲。その第一歩はCooRieの新しい世界を垣間見せてくれるようです。出来栄えの方は是非アルバムをお手に取って。

12.BON-BON

 作詞:rino 作曲:rino 編曲:浅田祐介(TVアニメ「田中くんはいつもけだるげ」EDテーマ。同名シングルより)

  • 音楽の森を往くCooRie劇場の開幕を告げる一曲は、このアルバム唯一のシングルカット曲。シングルリリース時に別のページでもご紹介しています。

この7年の間、落ち込む事も多かったのですが、何時も側に居てくれたサウンドに、再び幸せな形で巡り合えた事に心から感謝しながら。

 

アルバムジャケットイラストを手掛けられた、さんがInstagramで紹介されています(2017.12.26追記)。

 

広告
6年ぶりのニューシングルは鮮やかに生まれ変わったサウンドのデジタルおとぎ話(CooRie「BON-BON」)

6年ぶりのニューシングルは鮮やかに生まれ変わったサウンドのデジタルおとぎ話(CooRie「BON-BON」)

New!(2017.10.31) : 既に一部で告知がなされていましたが、2010年10月にリリースされた5枚目のオリジナルアルバム「Heavenly Days」から実に7年。Rinoさんのセルフプロデュースとなって初めてのオリジナルアルバム「セツナポップに焦がされて」のリリースが正式に発表されました。

リリース日はクリスマスを目前にした12/20(水)。タイアップだけではなく、アルバムオリジナルも5曲書き下ろしと、新生CooRieにとって初のフルオリジナルアルバムになるようです。

あの時から7年。もうオリジナルはおろか、単独名義でのタイアップすらリリースされることは無いかもしれないと思っていたCooRie。「BON-BON」リリースの際、下に書きましたように、もしかしたらと願っていたオリジナルアルバムが、数々の曲提供、タイアップを重ねる中で、遂に叶ったようです。CooRieの優しい音楽のメッセージが、冬の星空の下で輝く日を待ちわびながら。既にランティスのサイトにリリース情報も掲載されています(初回にはライナーノーツが付くようです)。

なお、タイアップからの7曲については、既に一部がリリース情報に公開されています。

  • BON-BON
  • HAPPY CRESCENDO
  • 愛しさの雫
  • キミとMUSIC(初音源化)

残りは3曲ですが、レーベル会社の自社音源でアルバム未収録となると、次の各曲でしょうか

  • メグル
  • 僕らのセカイ(iTunes限定でリリースされています)

あと1曲が難しいですが、ダ・カーポの関連の音源で直近となると「桜色の願い」もしくは「MISTY LOVE」が収録されるのではないかと(まだリリースまで1ヶ月程ありますからサプライズがあるかもしれませんね)。

2017.12.16追記 : 収録曲が発表されました

1.エクレア 作詞:rino 作曲:rino 編曲:長田直之

2.セツナポップに焦がされて 作詞:rino 作曲:rino 編曲:長田直之

3.Rearhythm -Album ver- 作詞:rino 作曲:rino 編曲:長田直之 *

4.愛しさの雫 作詞:rino 作曲:rino 編曲:chokix *

5.終わらないPrelude 作詞:rino 作曲:rino 編曲:安瀬 聖

6.HAPPY CRESCENDO 作詞:rino 作曲:rino 編曲:chokix *

7.フラクタル 作詞:rino 作曲:長田直之 編曲:長田直之

8.春風とクリシェ 作詞:rino 作曲:rino 編曲:安瀬 聖 *

9.MISTY LOVE 作詞:rino 作曲:rino 編曲:chokix *

10.キミとMUSIC -Album ver- 作詞:rino 作曲:rino 編曲:長田直之 *

11.VOICE SONG 作詞:rino 作曲:rino 編曲:rino

12.BON-BON 作詞:rino 作曲:rino 編曲:浅田祐介 *

 

 

<本文此処から>

4月から始まったアニメ「田中くんはいつもけだるげ」。1話の時点では懐疑的な評価もあったようですが、話数が進むにつれて評価がうなぎ上り状態に。飯塚晴子さんのニュートラルで優しいラインの絵柄に、大ベテラン面出明美さんの一見脱力系に仕上げながら、一本取りに来る捻り込みを最後の最後にぽんっと入れ込んでいく憎いシナリオが視聴者のハートをぐっと掴んでいるようです。

そして、狙いすましたように仕掛けた、すっと落とすラストから流れ込むように始まるエンディングテーマ曲が、CooRie名義のシングルとしては、2010年7月リリースの「夢想庭園」以来6年ぶりとなるニューシングル「BON-BON」です。

CooRie BON-BON レーベルエンディングのデザインと揃えられた、可愛らしいCDのレーベル(ジャケットの表と裏はアニメーションのキャラクターイラストです)。

番組中で使われている部分だけ聞いていると、前作のセルフカバーアルバムmelodium2から続く、以前のようなしっとりとした歌い方から、最近のアレンジに負けないように元気よく歌うようになったCooRieのボーカルをふわふわわポンポン…といった感じでメロディが包み込む感の強い曲ですが、CDで聴くとイメージの違いに驚かされます。ストリングスこそがCooRieのサウンドといったイメージを覆す、今回の作品で初めて組むアレンジャーの浅田祐介さんの手によるデジタル感バリバリの音作りと、Victor-FLAIRのマスタリングによるクリアーで強力な広音域をフルに使った、ストーリー性の強いデジタルおとぎ話が展開していきます。要所に織り込まれたアイコン的なジングルも盛りだくさんで、幕間の間奏やクロージングまで付けた、デジタルの森の中を元気にメロディを口ずさみながら物語を進んでいくというイメージが全面に出ています。

こんな風に書いてしまうと、ギラギラのデジタルサウンドかと辟易してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなデジタルな音の世界の中でも、ちょっとアコースティック的なrinoが奏でるボーカルの歌声が、デジタルの音の森の中におとぎ話としての暖かさを与えてくれるようです。

そして、カップリングで収められているMelodic Future。これまでのCooRieファンの方も納得の、波間のようにゆっくりと漂っていく正にCooRieのメロディーとボーカルが、浅田祐介さんのアレンジで鮮やかに、スケールの大きなサウンドに生まれ変わっています(DLでもいいのですが、これは是非CDでoff vocal版の美しいメロディを楽しんでみて欲しいです)。rinoさんの一人重ね録りコーラスのハーモニーも素敵です。

もう二度とないと思われた、CooRie単独名義でのシングルリリース。作品のヒロインへ想いを重ねるように、そしてCooRie(rino)さん自身の新しい幕開けへの想いを感じさせる新たなアプローチは、Melodium2の時に予感のあった、年々移ろっていくサウンドの進化をしっかりキャッチアップして新たに生まれ変わったサウンドと、変わらない優しいメロディとボーカルに、ちょっと嬉しい週末の夜を楽しんでいます(本編6話を観終わった後にじっくり聴いています)。

IMG_20160514_235725同じく2010年の10月にリリースされた最後のオリジナルアルバム「Heavenly Days」から「BON-BON」迄のリリースCDを一緒に。今回のリリースが、いつの日か再びオリジナルアルバムをリリースするきっかけになってくれるとうれしいかなぁと。

ご本人のインタビュー記事はこちらから。日常に「”楽しい”を生み出すんだよ」。

 

CooRie Self cover mini album「melodium2」東海岸的な2015年製のサウンドクリエイトに載せてボーカリストrinoが弾む

CooRie Self cover mini album「melodium2」東海岸的な2015年製のサウンドクリエイトに載せてボーカリストrinoが弾む

New!(2016.4.10):昨日から放送が始まった「田中くんはいつもけだるげ」ED主題歌に、CooRieの新曲「BON-BON」が使われる事になりました。更に今回は、シングルCDとしてリリースが決定しています。カップリングとしては2013年2月の「メグル」、CooRie単独名義としては実に2010年7月の「夢想庭園」以来6年ぶりとなるシングルリリースです。発売は5/11になります。

 

<本文此処から>

最近はすっかりサウンドクリエーター、アレンジャーとしての仕事が中心となってしまって、CooRie名義のシングルはもちろん、オリジナルアルバムなど夢のまた夢…等と考えていたのですが、再びセルフカバーアルバムという形で、こうして新しいサウンドを聴かせてくれることが叶ったようです。

melodium2とCooRieのアルバム約2年ぶりのアルバムは、前作「melodium」の続編という位置付けのミニアルバム「melodium2」です。

初回特典のライナーノーツを眺めながら、少し疲れの溜まってきた木曜日の夜に聞くCooRieの新しいサウンドは、はっと目を覚まされる艶やかなサウンドに溢れています。音作りという点では、多数のアレンジャーさんが集まって作られた前作のmelodiumと異なり、デビュー当時にCooRieとして組んでいた長田直之さんが全曲を一人で手掛けています。

前作melodiumは同じセルフカバーアルバムでも、CooRie(rino)のために、アレンジャーさんたちが彼女の作品をそれぞれのテイストでアレンジした、プライベートミックス的な作品であったかと思いますが、本作では一人のアレンジャーさんが手掛ける事で、セルフカバーと書かれた帯を見なければ、まるでCooRieのオリジナルアルバムかと思うような一貫したテイストで整えられています。そのテイストは、少しジャズのテイストを含ませつつ、アメリカンpopの定番となるアレンジをふんだんに盛り込んだ、可愛らしさの中にもボストンやニューヨークといった大都会の夜を思わせるスマートな仕上がり。都会の夜の雑踏に流れる光を、窓辺から眺めながら聞いているような気持ちにさせられます。

そして、同じアレンジャーさん、同じボーカルでも、CooRieデビュー当時の懐かしくも少し牧歌的なサウンドから、現代的で複雑なアレンジとグッと大人びたサウンドへの変化は、二人の作品作りが次のステップにはっきり移っていった事をリスナーに感じさせます。少し劇伴的な2015年のシーンに合わせたアレンジによる華のあるサウンドクリエイトと、それに載せて歌うボーカリスト。しっとりと落ち着いたサウンドが持ち味だったこれまでのCooRieには見られなかったアプローチが見えてきます。その変化にちょっと驚かされつつも、実は多くのリスナーが望んでいた事なのかもしれません。今のサウンドで今のCooRieを聴きたい思う願い。今すぐには叶わないかもしれませんが、まずはセルフカバーアルバムで、いずれはオリジナルのアルバムとして聞ける時を信じて。

 

1.Planet Freedom(原曲:スフィア / 作詞・作曲:rino、編曲:長田直之)

アルバムのオープニング曲に相応しい、スピード感を感じさせる曲。ボーカルはエフェクトをかなり掛けていますが、打ち込み多用の今時のサウンドテイストにrinoさんのボーカルを載ると、こんな感じで更にキラキラ感が増すようですね。

2.Sentimental Venus(原曲:郁原ゆう、阿部里果、山口立花子 / 作詞:こだまさおり、作曲:rino、編曲:長田直之)

アルバムのテーマ曲になりそうな一曲。ピアノのメロディを前面に置いた、可愛らしくも少し背伸びをした都会的なサウンドに作り直された曲は、間違いなくやってみたかった感が一杯の、アメリカンpopで使われるアレンジを散りばめた、色々なテイストを織り交ぜて作られています。今までにない、華やかなCooRieサウンドの誕生です。

3.REFLECTION(原曲:新田恵海 / 作詞・作曲:rino、編曲:長田直之)

やはりD.Cの曲らしく、これまでのCooRieのサウンドのイメージを最も色濃く感じさせる一曲。こんなアレンジで、もう一度CooRieとしてのオリジナルが聴きたいなあと、しみじみ思ってしまいます。この曲を聴きながら、このアルバム自体が今のCooRie(rino)、そしてアレンジャーの長田直之さんのプロモーションCDなんじゃないかと変な妄想をしてしまいました。

4.ひだまり笑顔(原曲:村川梨衣、佐倉綾音 / 作詞・作曲:rino、編曲:長田直之)

一度やってみたかったという、ピアノロックアプローチ。こんなテイストのCooRieもあるんだと驚かされるのと同時に、今の劇伴だとこの程度は当たり前になってしまったので、こういうアレンジで一曲作るのもありなのかもしれません。楽しいアレンジに合わせて、めいいっぱい元気よく歌うrinoさんに思わず微笑ましくなってしまいます。

5.ハルモニア(原曲:ChouCho / 作詞・作曲:rino、編曲:長田直之)

このアルバムで一番気に入った一曲。ChouChoさんの原曲も好きなのですが、低く頭を抑えた状態からぐいぐいと押し上げていく様な原曲と異なり、新たなボーカルとアレンジを得て、ケルト的なサウンドを狙ったという、少し霞んだ空を、それでも高く高く往くという、この曲の世界観が更に広がったような感じがします。これも劇伴的なサウンドですね。

6.melodium(オリジナル新録 / 作詞・作曲:rino、編曲:長田直之)

今のCooRieサウンドの完成形なのでしょうか。これまでのCooRieが大事にしてきたサウンドのテイストをしっかりと残しつつも、煌びやかなアレンジに載せてrinoさんの歌声が響く、こんなサウンドが、ボーカルがこれからも楽しめる事を願って。

melodiumとmelodium2のアルバムジャケットとライナーノーツmelodiumとmelodium2のアルバムジャケットとライナーノーツ。CDレーベルのデザインもお揃いです。

レーベル下の写真は、お買いになってのお楽しみ…という事で。

ジャケットデザインを手掛けられた、オムニベリーさんの製作メモはこちら。

CooRie 10th Anniversary self cover album「melodium」クリエーターrinoとアーティストCooRieの交差点

CooRie 10th Anniversary self cover album「melodium」クリエーターrinoとアーティストCooRieの交差点

New!(2015.12.11):melodium2のご紹介はこちらのページにて。

melodiumとmelodium2のアルバムジャケットとライナーノーツ

New!(2015.10.9):既にアナウンスが出ていますが、CooRieのセルフカバーアルバム「melodium2」のリリースが決定しました。ミニアルバム相当のため、お値段控えめですが、全5曲(オリジナルを含む6曲)でオールカバーとなるとちょっと購入には躊躇するかもしれません。それでもお好きな方には大切な一枚となる筈、リリース予定日は12/9です。

曲順未定ですが、セットリストは以下の通りです(Lantisホームページより)

  • Planet Freedom(原曲:スフィア)
  • ハルモニア(原曲:ChouCho)
  • REFLECTION(原曲:新田恵海)
  • Sentimental Venus(原曲:郁原ゆう、阿部里果、山口立花子)
  • ひだまり笑顔(原曲:.村川梨衣、佐倉綾音)
  • melodium(新録オリジナル曲)

そして、シークレットの新曲(題名:melodium)もあるようです!楽しみに待ちたいですね(2015.11.4追記)

 

<本編此処より>

大好きなアーティストさん、CooRieのデビュー10周年を記念したアルバムの第二弾が、今月リリースされました。

4月にリリースされたベストアルバム「Brilliant」は本人の楽曲を集めた作品ですが、今回リリースされたアルバムは作詞/作曲/編曲家としてのrino名義で他のアーティストに提供した楽曲からセレクトしたセルフカバーアルバム「melodium」です。

CooRie melodium

何だ、カバーアルバムかと、思われるかもしれませんが、さに非ず。これまでもCooRie(rino)の楽曲に参加してきたアレンジャーの皆様が結集。提供アーティストに向けたアレンジではなく、シンガーCooRieとしてのrinoのために全て再アレンジされた、サウンドクリエーターたち自分たちの仲間でもあるrinoのために作ったプライベートリミックス的な作品なのです(追記:CooRieのアルバムでは初めて?かもしれません、Masteringが音質では定評のあるVictor-Flairで行われています。これまで音質面で多少不安の声も上がっていたCooRieの作品ですが、今回は良さそうですね)。

私自身、アニメはあまり観ないので元の楽曲への知識が乏しいのですが、どの曲もメロディーラインはCooRieの楽曲とちょっと雰囲気が違うな(比較的アップテンポで華やかなメロディ)、という感じがするのですが、アレンジとボーカルを載せていくと、間違いなくCooRieのサウンドになっているのです。

そこに サウンドクリエーターとしてのrinoのスタンス、他のアーティストさんへの楽曲として提供する側が表現しなければいけないイメージと、シンガーソングライターとしてのCooRieのスタンス、自分が歌う楽曲として届けたいという想いが、CooRie(rino)の事を深く理解して、共感している仕事の仲間でもある編曲家さんたちの絶妙なさじ加減で仕立てられている事を感じられるのです。

最近はどうしてもサウンドクリエーターとしてのrinoの活躍が目立つようになって、シンガーとしてのCooRieに会える機会が少なくなりつつありますが、そんな想いを抱くのは全くの杞憂だったのかと思わせられます。

だって、サウンドクリエーターのrinoもシンガーソングライターのCooRieも同じひとり。その楽曲にカラーの違いがあったとしても、こうして素敵なアレンジを通して聴いていけば、そこには二つのクリエーターが生み出す、ひとりの個性が見えてきませんか…。

<リリースに関するリンクはこちら>

<楽曲リストです>

1.Dream Riser(原曲:ChouCho、アレンジ: 黒須克彦)

多分、CooRieとしては決して出てこなかったであろう押し出しのある楽曲。原曲のイメージ大なのですが、ハーモニーの部分がやっぱりCooRieですよね

2.Super Noisy Nova(原曲:スフィア、アレンジ:長田直之)

こちらもCooRieとしては決して出てこなかったであろう華やかな楽曲。こちらもハーモニーの部分でやっぱりCooRieらしさが出ていますね。アレンジはCooRieの元メンバー長田直之さんです。

3.いじわるな恋(原曲:伊藤かな恵、アレンジ:佐藤五魚)

今回のアルバムで一番「CooRieらしい」一曲です。歌謡曲っぽいアレンジも楽しいです。原曲も是非聞いてみたいです。

4.宿題(原曲:中原麻衣、アレンジ:rino)

デビュー当時のCooRieのサウンドイメージを色濃く見せる一曲。アレンジは取り直しているようで、当時のCooRieの楽曲ほどシンプルな曲調ではなくなっていますが、それでもボーカルを正面に持ってくる「らしい」一曲です

5.心の窓辺にて(原曲:花澤香菜、アレンジ:戸田章世)

作品のテーマに合わせたような、水面が揺れるような旋律が印象的な一曲。CooRieの楽曲ではあまり使われないメロディーなのにCooRieの楽曲に聞こえてくるのはアレンジの力でしょうか。アレンジはお馴染みの戸田章世さんです。

6.Brand-new Season(原曲:折笠冨美子、アレンジ:東タカゴー)

こちらはオーソドックスに優しさを魅せる、ゆっくりと聞きたい一曲。微妙に鮮やかなアレンジで聴くCooRie(rino)のボーカルもまた素敵です。

7.残酷な願いの中で(原曲:植田佳奈&小清水亜美、アレンジ:安瀬聖)

この楽曲もCooRieの作品としては登場しないであろう作品ですが、よく聞いていくと積極的にEDを歌っていた「旋律のフレア」の頃に見えていた楽曲のイメージと、最近の楽曲で使われるアレンジのmixである事が判ってきます。そう、一番CooRieのボーカルが聞こえていた頃の流れが続いていれば…。

8.ナミダで咲く花(原曲:小見川千明、アレンジ:嘉多山信)

6曲目の「Brand-new Season」同様、キャラソンらしい一人の女の子の想いを独唱で奏でていく作品にはCooRieのカラーが色濃く出てきます。こちらはパーカッションとバイオリンの旋律が普段のCooRieの楽曲とは違った印象を与えます(弦楽編曲勉強中でしたよね…)。

9.君と愛になる(原曲:織田かおり、アレンジ:佐藤五魚)

3曲目の「いじわるな恋」と同じ、佐藤五魚さんの可愛いアレンジがCooRie(rino)のボーカルの魅力を引き出していく一曲。こういう曲は心を穏やかにしてくれますよね。

10.陽だまりドライブ(原曲:堀江由衣、アレンジ:長田直之)

この曲も原曲の作品の可愛らしさがストレートに表現されている曲ですね。華やかでpopなアレンジが可愛らしさを更に引き出しています。原曲とは異なるハーモニーを聴けば、あCooRie!なのです。こちらもCooRie(rino)とコンビを組んでいた長田直之さんのアレンジです。

11.透明な羽根で(原曲:高垣彩陽、アレンジ: 黒須克彦)

ボーカルによって原曲と大きくイメージが変わったのではないかと思える一曲。CooRie(rino)のちょっとウェットなボーカルが曲調のリズムに僅かにしっとりとした落ち着きを与えているようです。

12.PIANOTE(原曲:飛蘭、アレンジ:rino)

最後の一曲はシンプルなピアノの独唱です。CooRieのアルバムでも必ず最後の一曲として入れて来るピアノの独唱とメッセージ性の高い歌詞は、rinoそしてCooRieの作家性を最も強く印象付けるところです。

生み出されてきたすべてのメロディーを紡いでくれたピアノに感謝を込めて、そして明日も素敵なメロディを我々に奏で続けてくれることでしょう

<おまけ>

このページ内で取り上げている、CooRieの10周年記念作品についての感想です。

CooRie 10th Anniversary BEST ALBUM ‘Brilliant’

CooRie 10th Anniversary BEST ALBUM ‘Brilliant’

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

と、いう訳でようやく入手できたCooRie 10周年記念アルバム「Brilliant」(光り輝く、燦々と輝くの意、ダイヤモンドのカットの名称でも有名ですね)を聴いています。

10年前というと、2003年なのですが、オープニングの「大切な願い」を聴きながら、あれっマスタリング変わったかな、音圧も低くてもっと心もとないサウンドだったよな…など考えながら聴いていたのですが10年もたっているのです、この間のマスタリング技術の進展は凄まじくもはや別フォーマットに近い状態で再度マスタリング(データが付いてないので絶対とは言えませんが聴く限りでは)、プレスされているのであれば当然かもしれません。

そういう意味でもベストアルバムに感謝!な訳ですが、改めて聞くと本当にバリエーション豊富なサウンドを送り出してきたのだな、と感心してしまいます。「アニソン」と謂われるジャンル故に劇伴にも近いジャンルの幅広さが求められるのは当然とは思いますが、これだけ大量に、しかもバリエーション豊かに展開を続けるのは本当に大変な事じゃないかなと思います(ご本人はラジオのトークで「弦楽も!」と更に欲張っていらっしゃるようですので、何処まで広がるのか…)。

【追記 2013.5.9】ジャケットイラストを描かれた宮原葉月さんの制作メモがこちらのページに掲載されています。制作の経緯、歌詞カードの各ページのイラスト説明やrinoさんの印象なども。やはりrinoさんはその楽曲そのままに「凛として芯の強い人」なのですね。

【追記2013.9.20】デビュー10周年に嬉しいニュースがもう一つ。12月18日にセルフカバーアルバム「melodium」がリリースされることが発表されました。発表されている収録曲は以下の通りです。提供楽曲のレコーディングの話題で度々お話にでてくるデモテープではなく「シンガーソングライター」の本気なボーカルを是非期待したいですね。

1. DreamRiser(ChouCho)
2. Super Noisy Nova(スフィア)
3. いじわるな恋(伊藤かな恵)
4. 残酷な願いの中で(植田佳奈、小清水亜美)
5. ナミダで咲く花(鶴来民子(CV:小見川千明))
6. 宿題(中原麻衣)
7. 陽だまりドライブ(朝倉由夢(CV:堀江由衣))
8. 心の窓辺にて(双葉アオイ(CV:花澤香菜))
9. 君と愛になる(織田かおり)
10. Brand-new Season(桃井さつき(CV:折笠富美子))
11. 透明な羽根で(石動乃絵(CV:高垣彩陽))
12. PIANOTE(飛蘭)

各曲に関してはWeb上にご本人によるライナーノーツがありますので、そちらをご覧いただければと思いますが、曲目リストと個人的に好きな楽曲を

<Disk1>

「秋やすみ」から「トレモロ」、「旋律のフレア」にかけての初期の楽曲から選ばれています。皆さんがCooRieと出会われたのはどの楽曲でしょうか。

随分シンプルに聞こえる楽曲が多いと感じられますが、まさにrinoさんのシンガーソングライターとしての軌跡そのものなのかもしれません。

14曲目が所謂「ボーナストラック」でしょうか。最近の楽曲と比べると随分雰囲気が違って聞こえますが、優しいボーカルはこの頃から変わらない魅力ですね。

01.大切な願い

1stシングル : アルバム「秋やすみ」に収録

02.流れ星☆

2ndシングル : アルバム「秋やすみ」に収録

03.Dream~the ally of~

yozuca* 「ダ・カーポ~第2ボタンの誓い~」カップリング : アルバム初収録

04.存在

次の「未来へのMelody」のセットともいえるバラード。タイアップの番組自体がちょっと変則的な編集だった関係でエンディングでじっくりと聴いていた訳ではない筈なのですが、アルバムで聴くととても切なく、そして芯の強さ窺わせる楽曲である事が判ります。

コンピレーションアルバム「dolce」より : アルバム「秋やすみ」に収録

05.未来へのMelody

最初にCooRieの事が気になりだした曲。エンディングの映像とのマッチがとても印象的でした。

3rdシングル(yozuca* 「サクラサクミライコイユメ」カップリング) : アルバム「秋やすみ」に収録

06.センチメンタル

5thシングル : アルバム「秋やすみ」に収録

07.いろは

ご本人が一番好きな曲と推されている一曲。自分には同じアルバムに収録される大好きな一曲でもある「心編み」とどうしても被ってしまうんですよね。こちらも切なさと芯の強さを感じさせる一曲。

9thシングル : アルバム「トレモロ」に収録

08.あなたと言う時間

4thシングル : アルバム「秋やすみ」に収録

09.旋律のフレア

オリジナル曲 : アルバム「旋律のフレア」タイトルチューン

10.君DK

オリジナル曲 : アルバム「旋律のフレア」より

11.ウソツキ

コンピレーションアルバム「School Days Ending Theme+」より : アルバム「旋律のフレア」に収録

12.Spring has come

yozuca* 「ダ・カーポII 〜あさきゆめみし君と〜」カップリング : アルバム「旋律のフレア」に収録

13.優しさは雨のように

CooRieの楽曲で一番好きな曲。こちらもエンディングテーマとして用いられたのですが、スタイリッシュな映像(モノクロームにワンポイントのカラー)とrinoさんの切ないボーカルのマッチングが見事にシンクロをしていたと思います。楽曲自体もこれまでのCooRieのちょっと内証的なサウンドからもっと広がりを持った(編曲の大久保薫さんの影響でしょうか)抜けるような感じを持った一曲になっていると思います。

11thシングル : アルバム「旋律のフレア」に収録

14.君が望む永遠

アルバム初収録

<Disk2>

「旋律のフレア」から最新の「Heavenly Days」をメインとしたセレクションですね。Disk1と比べると華やかさを感じされる楽曲が増えていきます。何となくなのですが、Disk1の楽曲にあった切迫感にも似た切なさよりも、それを乗り越えた先の世界を謳い始めた感じがするのがDisk2の楽曲でしょうか。

こちらも14曲目はアルバム未収録のボーナス的な一曲ですね。毎年、他のアーティストさんへの提供を含めてもの凄い量の楽曲を送り出し続けていますが、ご本人のオリジナルアルバムはしばらくお預け状況でしょうか。

01.クロス*ハート

10thシングル : アルバム「旋律のフレア」に収録

02.光のシルエット

NHKで放映された作品のオープニングに採用された一曲です。聴かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。何と言ってもサビの部分がポイントでしょうね。元気の良い一曲です。

6thシングル : アルバム「トレモロ」に収録

03.暁に咲く詩

7thシングル : アルバム「トレモロ」に収録

04. 僕たちの行方

「アニソンで」とか、「エンディングテーマで」とかという先入観を取っ払って聴いて欲しい一曲。これだけのボリュームのある楽曲を楽しめることに感謝しながら。アニメをご覧になっていた方は、セットとなる次の曲の「雨上がり君のもとへ」の方がより印象深いでしょうか。

12thシングル : アルバム「Imagination Market」に収録

05.雨上がり君のもとへ

コンピレーションアルバム「dolce3」より : アルバム「Imagination Market」に収録

06.パルトネール

13thシングル(唯一のオリジナルシングル) : アルバム「Imagination Market」に収録

07.星屑のサラウンド

15thシングル : アルバム「Heavenly Days」に収録

08.Thank you for the Music

オリジナル曲 : アルバム「Imagination Market」より

09.IF:この世界で

14thシングル : アルバム「Imagination Market」に収録

10.夢想庭園

久しぶりに「優しいCooRie」の一曲。包み込むようなメロディが心地よいですね。この楽曲を最後にご自身のタイトルによるシングルがなくなってしまいます。そういう意味ではアーティスト・ボーカリストとしてのCooRieの到達点だったのかもしれません(シンガーソングライターとしては別ですよね)。その後2年以上アーティスト活動が停滞、「アニソン歌手は終わったのか」みたいな記事が一般紙にまで載せられる時代を迎えた昨今ですが、さて。

17thシングル(本人名義最後のタイトル) : アルバム「Heavenly Days」に収録

11.Heavenly Days

アルバム「Heavenly Days」タイトルチューン

12.水性メロディ

コンピレーションアルバム「湯乃鷺リレイションズ」より : アルバム初収録

13.All is Love for you

yozuca* 「ダ・カーポIII 〜キミにささげる あいのマホウ〜」カップリング : アルバム初収録

14.秘密

アルバム初収録

<番外編 rino~selection~>

プライベートセレクションだけあって、アンケート結果による皆さんがお好きな、もしくは印象深い楽曲たちとはちょっと違うアルバムオリジナル曲を中心とした「裏メニュー」的な楽曲が集められていますね。ボーカリストとしてのrinoさんらしい楽曲かなと想いながら聴いています(始めてiTuneで楽曲買ったですよ。非圧縮HDD録音orMP3 only派なのにAAC…)。

01.戻らない日々

5thシングル「センチメンタル」カップリング

02.小さな手紙

今のCooRieの楽曲ではなかなか出てこないであろう「素朴」な一曲。次の「えんぴつ」もそうなのですが、このくらいシンプルな曲だとメロディラインを追いながらじっくり聴けたりするので車の中(じっくり聴いてはいけません)で「秋やすみ」を聴くのはなかなか心地よかったりするのです。

オリジナル曲 : アルバム「秋やすみ」より

03.秋やすみ

オリジナル曲 : アルバム「秋やすみ」タイトルチューン

04.えんぴつ

オリジナル曲 : アルバム「秋やすみ」より

05.バスタブルース

オリジナル曲 : アルバム「トレモロ」より

06.いたずらな雨

オリジナル曲 : アルバム「トレモロ」より

07.心編み

今でも苦しくなった時に聴く一曲。このアルバム「トレモロ」が出た頃、南麓に移って丁度一年、仕事がようやく形に嵌るようになってきた自分を励ますように車の中で何度も聴いていたのを思い出します。まだ「決めたんだ この場所で夢を奏でるよ」と強く唱えられないのですが、何時かは誰にも憚らずそう唱えられるようになりたいとの想いを持ち続けながこの曲を聴いている自分を叱咤し続けています。

オリジナル曲 : アルバム「トレモロ」より

08.小さな傘(新録)

提供楽曲のカバー

09.想い

オリジナル曲 : アルバム「旋律のフレア」より

10.ALIVE

日曜日の午後に聴きたい一曲。ちょっと懐かしさを振り返りながら、今の自分を見つめて(元住吉に住んでいた頃をイメージしているようですが、実はすぐ近くの生まれで、同じ時期に隣の日吉にあった職場でずっと缶詰生活を続けていたので妙に惹かれてしまいます)。

オリジナル曲 : アルバム「Imagination Market」より

11.音速タイムマシンに乗って

オリジナル曲 : アルバム「Heavenly Days」より

12.Like A Music

オリジナル作品 : アルバム「Heavenly Days」より

14.優しいさよなら

今回初収録

15.一つの未来

シンプルな楽曲の方がCooRieさんのメッセージが届きやすいのではないかと思えてくる一曲。今となってはミックスも素朴ですが、最初に聴いたときに「はっ」と思わせるところがある一曲です。

今回初収録

13.僕らのセカイ(新録)

今のCooRieサウンド方向性を魅せる一曲。劇場版のテーマ曲に相応しく、非常に丁寧に奏でられるバラード。パルトネールを聴いた後だと特に感じるのですが、サウンドの方向性が徐々に再びシンプルな方向、メッセージ性が強い方向に戻りつつあるんじゃないのかなと思わせる一曲。同じバラードでもHeavenly Daysより肩の力の抜けた感じがとても好印象な一曲です

言いたい放題書いてみましたが、これからも素敵な楽曲を届けてくれること待ちわびながら、そしてアニソンという分野で思いっきり手を伸ばして、更に世界を広げてくれるであろう事を期待して。

関連リンク : CooRie10周年(大好きなアーティストの作品への想い)

CooRie10周年(大好きなアーティストの作品への想い)

CooRie10周年(大好きなアーティストの作品への想い)

今日はちょっと脱線して大好きなアーティストさんの話です。

「アニソン」と聞くと、どのようなイメージをお持ちになるでしょうか?

お子様向けの童謡でしょうか、それともオタク御用達の電波系サウンドでしょうか。

どちらも正解だとおもいますが、そんなちょっと特殊なジャンルに思えるアニソン一筋でデビューから10年にも渡ってしっとりと歌い続けていらっしゃるアーティストさんが今夜紹介するCooRie(アーティストさんの名前ではrinoさんですね)です。

P2273811b

アニソン出身故にいわゆる「タイアップ」でデビューしたCooRieの曲を最初に聞いたのはもちろんアニメのエンディングテーマ曲としてでした。

そのボーカルは今にも折れてしまいそうなか細い声量をいっぱいにエフェクトでカバーするというまさにタイトロープのような歌唱で、優しさを感じるけれども決して印象に残るアーティストではなかったと思います。

特にこの時期(2003年ごろ)は声優ではない無名のアーティストがアニソンでデビューするというパターンが比較的多く、同時期のデビューで現在ではアーティスト活動を止めてしまった中の一人として埋没してもおかしくない位、印象の薄い曲でした。

そんな中で、デビュー2曲目としてアニメのオープニング曲を射止めた「流れ星☆」が原作の持っていたほのぼのとした素朴さと、クラシカルでpopな曲調とオープニング曲ゆえのスケール感に合わせようとそれこそ必死に歌唱するボーカルの純朴さのマッチングが妙に心に引っかかるようになったのです。

そして3枚目の「未来へのMelody」。再びエンディングに回ったその曲調は作品が持っていたファンタジーさとちょっとした切なさを上手く表現、ボーカルも前の2曲と比べると見違えるようにマッチング、ちょっと心もとないナイーブともいうべき声質もさらに切なさを引き立てる「聞かせる」サウンドに変貌していたのです。

その頃、仕事に行き詰まり、閉塞感の真っ只中にいた自分をある意味癒してくれたその切ないサウンドにアニソンという枠を意識せずに好きになったのです。

結局、仕事を一度辞めて再び別の仕事を始めるまでの不安定極まりない時期、八ヶ岳の南麓に移り住んで再び仕事を始めたころの不安や、緊張、どうしようもない寂しさを癒してくれたのが、切なさを訥々と奏で続けるCooRieのサウンドだったのでした。

そうやって掘り出し物的にちょっと気に入ったアーティストが見つかると長く活動して欲しい、多くのファンになった方々はそう願う事でしょう。もちろん、私もそうです。

しかしながらアニソン歌手や声優出身の方がアニメの曲を歌う場合、いわゆるボーカリストとして参加する場合が多く、タイアップ故に作品が終わってしまうとそのボーカルが聞けなくなってしまうことがままあります。

CooRieが同じような運命を辿らなかった大きなポイント、それはボーカルのrinoさんがデビュー当時から作詞、作曲を手掛ける「シンガーソングライター」だったことではないでしょうか。タイアップもオリジナルもすべて作詞作曲を行い(現在は一部の編曲も)、あらゆるアニメタイトルに楽曲を提供する。その中で自分のボーカルも織り交ぜるという、作家としての一面があったからこそ、息の長い活動が続いているのだと思います(間違いなく伊藤真澄さんの系譜を継いでらっしゃいますよね)。

その作品性が最も強く表れているのが2枚目のアルバム「トレモロ」に収められている「心編み」だと思います。

切なく、内証的なボーカルから奏でられるそのメッセージはあまりにもストレートに心模様を語っていきます。「バイトした朝のコンビニで レシートの裏 綴った詩 ジーンズのポケットに集めて 帰り道見た蒼空」

「自信なんてない それでも 決めたんだ この場所で夢を奏でるよ」

一人都会を飛び出し、頼れる物をほとんど持たないままに残業と徹夜に明け暮れながら何とか自分の「居場所」を見つけ出そうと足掻き続けていた時、このフレーズに何度も励まされたのでした。

そして、エンディングテーマにもかかわらずシングルとして最もランキングの高かった「優しさは雨のように」。丁寧なサウンドメイク(CooRieの作品はその温かい感じを大切にしたいからでしょうか、予算的に厳しいアニソンにも関わらずほとんどの作品のレコーディングでストリングスが加わります)、作品のイメージを最大限に表現した切ないボーカルと歌唱、そして歌詞が一体となった素敵な一曲です。

「I Believe 涙の向こうで待つ光 上弦の月が照らす 孤独に咲いた強がり 摘まないで 迷っても必ず行くから」

切なさをシーンに織り込んだこのフレーズを聞く度に「もう一度がんばろう」と思えてくるのです。

(ちなみにCooRieの作品はそのサウンドの方向性からオープニングより作品の印象をしっとりと落ち着かせるエンディングに採用される事が非常に多いですね)

最近はアーティストとしての活動より作家としての活動が多くなったCooRieですが、それでも時折リリースされる切なさを帯びた、そして年を追うごとに膨らんでいく「優しさ」を添えたボーカルとサウンドをこれからも密かな楽しみにしていきたいと思います。

彷徨い、定見定まらず、未だ青二才の感が抜け切れない揺れ続ける私の心を支え、癒し続けてくれたCooRie(rinoさん)のサウンドがこれからも末永く聞けますようにと、いちファンの小さな願いです。

続編です : CooRie 10th Anniversary BEST ALBUM ‘Brilliant’