スズキの欧州向け新モデル「VITARA」登場でどうなるSX4とエスクード

New!(2016.2.22) :国内ではなかなか見られないVITARAのインプレッション。偶然にも(元)Top Gearのジェレミー・クラークソンが連載で書いた記事の日本語訳が「海外自動車試乗レポート」さんのサイトに掲載されています。まぁ、彼の人となり(少なくともTop Gearをご覧になった方でないと)をご存知の方でないと楽しめない記事ではありますが、流石にツボは心得ていますし、スズキユーザーなら私を含めて納得の内容でしょう(彼のジュークのインプレッションと比較すれば、物凄く好意的である事が判る筈)。

New!(2015.10.15) :既にプレスリリースでも公表されいるように、新型エスクードがデビューしました。詳しくは公式サイトをご覧頂ければと思いますが、SX4 S-Cross同様、輸入車としての取り扱い(販売目標も、SX4 S-Crossの倍とはいえ、僅かに1200台/年)という、余り販売することを重視していない扱い、更には現行エスクードも併売と、色々な意味で首を傾げるデビューとなりますが、質実剛健な(アウトランダーのフォルムとランドローバー・イヴォーグのサイドビューのmix)小型SUVが欲しいという層もきっとある筈ですよね。

新型エスクードフロントビュー

新型エスクードサイドビュー

早速展示車が入ってきた諏訪のディーラーさんにて。フロントはかなりの肉厚顔でちょっとごついですが、サイドビューは数値以上に伸びやかなイメージを与えます。但し、実際には長いボンネットにショートキャビンと居住性はあまり期待しない方が良い(その部分をカバーするのはSX4 S-Crossの役割ですね)かもしれません。

New!(2015.9.30) : 欧州向け「VITARA」の国内モデルとなるNew ESCUDO(エスクード)発売が遂にアナウンスされました。正式なプレスリリースはこちらの公式ページをご覧頂ければと思いますが、10/15から発売開始予定となります。今回のモデルは既にアナウンスの通り、SX4 S-CrossをベースにしたFFモデルに生まれ変わります。また、特徴としては欧州向けモデル同様に、スズキ初となる6速ATが搭載されます。SX4 S-CrossがCVTなのになぜ6速ATまで用意したの?という疑問が湧かない訳でもありませんが、初代SX4の4速ATと比較すれば大進歩。ボディサイズも下記の欧州モデル同様で、SX4 S-Crossより全長がやや短いため取り回しも良いかと思われます。ガソリンエンジンモデルがお好みで、ジュークやデュアリスでは物足りなく、Xトレイルが大きくなり過ぎたとお嘆きの方、Subaru XVの全高が低いSUVテイストの薄さと全長が長すぎるのが気になる方、HONDAやMAZDAの4WDにちょっと懐疑的な方は、比較に加えたいモデルかと思います。もちろん、エスクードからのお乗換えも。

New! : 2015年2月19日:遂にSX4の後継モデルSX4 S-Crossの国内版が正式にアナウンスされました。

SX4 S-Crossスズキアリーナ諏訪に置かれていたSX4 S-Cross試乗車(2015.3.6)

詳細は公式サイトをご確認いただければと思いますが、プレスリリースにありますように、輸入車扱い(年間600台とこれも輸入車的)という事で、ちょっと不思議なデビュー。しかも初めから初代SX4以上にレア車になること確定な登場となりました。

イメージ的には小さなアウトバックという位置付けですので、subaruのXVや日産のジューク、これから出てくるマツダのCX-3がどうしても腑に落ちない方への選択肢として用意されていると考えたいところです。

こちらの販売店さんのサイトにカタログの内容が写真で公開されてます。ご参考まで。

New! : 2015年2月11日:発売が近づいてきました新型SX4 S-CROSS。正式名称には「SX4」の名称が残るようです(これ、車名を変えると認可関係の取り直しand看板の付け替えとかが発生するのを避けたのでしょうか)。こちらに販売店さんによる先取り情報も出ています。発表は2/18or19になるようです。

New! : 2015年1月21日 : 一部ニュースサイトで前触れが出ているようですが、どうやらSX4 S-CROSSが国内販売名S-Crossとして2月にデビューするようですね。日経の電子版(要会員登録)にも年内導入の記事が載りました。既に実車の走行シーンを収められている方もいらっしゃるので、かなり確度の高い情報かと思います。

New! : 2014年11月1日

遂にこの日がやって来ました。2006年7月から数えて8年3ヶ月。国産車としては異例とも思える長期にわたる販売期間を経て、後継車種を迎えることなくSX4は終売となりました。

既にsuzukiのホームページから、SX4並びにSX4セダンの紹介およびページへのリンクは切断されています。

New!:遂にパリショーが始まりましたが、早くも海外サイトでは写真とスペックの公開が始まっています。

  • こちらのサイトや、こちらのサイトによりますと、やはりプラットフォームはSX4 S-CROSSのキャリーオーバー、エンジンも1.6lのガソリンとディーゼルで、期待されたダウンサイズ直噴エンジンは間に合わなかったようです。但し、ミッションがSX4 S-CROSSのCVTではなく、6速オートマと記載されており、ちょっと興味深いですね。
  • こちらのサイトには、写真が多数掲載されていますが、テイストはやっぱり某世界的SUVメーカーの最新モデルと某ドイツ系メーカーのモデルのハイブリットといった感じで、狙い通りなのでしょうが現行のSX4とは大分方向性が違いますね。
  • サイズの情報も出てきました。こちらのサイトによると、 全長:4,175mm、全幅: 1,775mm 、全高:1,610mmとなっており、SX4と比べると全長は40mm、全幅は20mm、全高は5mm大きくなってますが、それほどのサイズアップにはなっていません(SX4 S-CROSSと比べると125mmも短い)。もし国内で販売されることになれば、ジューク及び今後発売が予想されるマツダのCX3が完全に競合対象になりそうです(2014/10/3追記)
  • 公式プレスリリースはこちらにて。国内販売については言及されていません

昨年のフランクフルトショーでデビューを飾ったスズキの新型SUVコンセプトモデル「iV-4」ですが、1年の時を経て、遂に正式モデルとしてパリショーでのお披露目が決定しました。

正式名称は「VITARA」。早くもパリショー向けのスペシャルサイトがオープンしており、スズキのやる気が見えるようです。

現時点で公開されている情報から判断しますと、昨年のiV-4の際に公開されていた情報通り、現行型(欧州で)のSX4 S-CROSSと同じFFベースのプラットフォームであることは間違いないようです。

エンジンについては、4/16に行われた技術説明会で述べられているように、世界的にエンジンのラインナップを整理する事が公表されています。しかしながら、登場が予定されている1.4lクラスのダウンサイジングターボが今回搭載されるエンジンとして果たして間に合うのかどうかが微妙で、現行の欧州版SX4 S-CROSSに搭載されている1.6lのガソリンと、同じくディーゼルがキャリーオーバーされるのではないでしょうか。

もし、開発を公表しているダウンサイジングターボ(直噴であることが謳われています)が搭載されれば、大きな話題となりそうです。

※技術説明会のプレゼン資料はスズキのホームページからダウンロードできます。ここ数年以内に投入される新技術の動向が紹介されており、ファンの方には必見の内容ですよ。

駆動系についても、SX4 S-CROSSと同じALLGRIPと呼ばれる、SX4(国内版)で使われているi-AWDの進化版となる電磁クラッチ式の4WDが搭載されることは既に公表されており、スポーツモードと称する、後輪への駆動をある程度維持し、旋回時などに後輪へ積極的に駆動を配分する(国内現行版のSX4は通常走行時には後輪にほとんど駆動を伝達しない)モードが追加されるはずです。

ここまでは予測が立つのですが、問題はボディサイズです。写真を見る限り、サイドビュー、特にCピラー以降はやや短めにも見ますし、SX4 S-CROSSがどちらかというとアウトバックの小型版のような腰高ステーションワゴン風にモデルチェンジしたので、エスクードの後継となるVITARAはショーモデルであったiV-4同様に、少しショートボディ、ハイデッキにしてSUVの雰囲気を高めてくる可能性が高いように思われます。

こちらについても、前述の技術説明会で開発が公表された新Bプラットフォームをベースとしているならば、初採用となりかなりのインパクトがありそうです。

それにしてもデザインの方は、SX4 S-CROSSがまるで東南アジア車かとも呼ばれた不思議なフェイスに比べるとよほど安定しているのですが、マスクはVWに寄せてきたというか、サイドビューとバランスはランドローバーから拝借したというか、フロントは一世代前のフォレスターを意識し過ぎたというか…。デザインモチーフそのものは現行のエスクードに極めて似せていることからもデザインの連続性に配慮したのだろうという事は容易に理解できるのですが、ちょっとコンサバすぎる感じもありますね。

もっとも、SUV乗りの方は意外とコンサバの方が多いようですので、世界的に見れば的を得ているともいえるかもしれません。特に、デザイン的には挑戦気味でもあったSX-4 S-CROSSの販売がやや苦戦している模様ですので、ここでしっかり足固めという配慮もあったのかもしれません。

さて、実際の発表まではあとひと月以上先なのですが、どんな仕掛けが用意されているでしょうか。そして、最も気になるのは海外では併売中の(日本だけ現行)SX4の将来と、そして直接後継モデルが登場したことになるエスクードの扱いですね。エスクードに関しては、貴重ではありますが既に旧態依然のプラットフォーム(三菱はよくパジェロを維持しているなあと…、でもランクル70が再販するくらいですからね(笑))なので、第三世界向けに継続生産する可能性はありますが、国内はこれでカタログ落ちになるのではないでしょうか。

そして、SX4 S-CROSS登場後、1年も販売が続くとは思っていなかったスーパー不人気車でもある我がSX4ですが、こちらもいよいよ命脈が尽きる時が来たようですね。不人気車の車名は継承しないという暗黙のルールからすれば、VITARAもとい、エスクードに統合されるような気がしています。

果たして新たに登場するVITARAが、拡大基調にあった時代に欧州向けに用意されたSX4を始祖とするWRC制覇を目指した旧Cプラットフォーム+現行M型エンジン組み合わせによる最後のテコ入れとなるのか、それとも身の丈に合った規模に整理中のスズキにとって、小型車の命運を一身に背負うSWIFTの前座として新Bプラットフォームを纏い、ダウンサイジングターボを搭載して復活を期した華々しいデビューを飾るのか。どちらにしても楽しみな新型のデビュー。情報の更新をもう少し待ちたいと思います。

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スズキのコンセプトモデルiV-4はSX4の後釜となり得るか

New! : 2015年2月19日:遂にSX4の後継モデルSX4 S-Crossの国内版が正式にアナウンスされました。

SX4 S-Crossスズキアリーナ諏訪に置かれていたSX4 S-Cross試乗車(2015.3.6)

詳細は公式サイトをご確認いただければと思いますが、プレスリリースにありますように、輸入車扱い(年間600台とこれも輸入車的)という事で、ちょっと不思議なデビュー。しかも初めから初代SX4以上にレア車になること確定な登場となりました。

イメージ的には小さなアウトバックという位置付けですので、subaruのXVや日産のジューク、これから出てくるマツダのCX-3がどうしても腑に落ちない方への選択肢として用意されていると考えたいところです。

こちらの販売店さんのサイトにカタログの内容が写真で公開されてます。ご参考まで。

New! : 2015年2月11日:発売が近づいてきました新型SX4 S-CROSS。正式名称には「SX4」の名称が残るようです(これ、車名を変えると認可関係の取り直しand看板の付け替えとかが発生するのを避けたのでしょうか)。こちらに販売店さんによる先取り情報も出ています。発表は2/18or19になるようです。

New! : 2015年1月21日 : 一部ニュースサイトで前触れが出ているようですが、どうやらSX4 S-CROSSが国内販売名S-Crossとして2月にデビューするようですね。日経の電子版(要会員登録)にも年内導入の記事が載りました。既に実車の走行シーンを収められている方もいらっしゃるので、かなり確度の高い情報かと思います。

New! : 2014年11月1日

遂にこの日がやって来ました。2006年7月から数えて8年3ヶ月。国産車としては異例とも思える長期にわたる販売期間を経て、後継車種を迎えることなくSX4は終売となりました。

既にsuzukiのホームページから、SX4並びにSX4セダンの紹介およびページへのリンクは切断されています。

New!:今年(2014年)のパリモーターショーでiV-4改め正式にVITARAのデビューがアナウンスされました。欧州で販売されていたエスクードのモデル名を引き継ぎますので、実質的にもエスクードの後継モデルに当たりそうです。その辺りの余談などはこちらから。

我が愛車、スズキSX-4が2006年にデビューしてから既に7年。普通の車なら次のモデルにチェンジしても良いタイミングですが、スズキのヨーロッパ戦略の混乱(要はVWとの資本提携破談の余波)をもろに受けて、モデルチェンジが伸び伸びとなっているようようです。

そんな中、今年に入ってヨーロッパで行われた二つのモーターショーで後継となりそうなショーモデルの紹介がなされました。

春のジュネーブショーで新型SX4として紹介されたモデルは、その後ヨーロッパ向けとしてハンガリー工場で生産される「SX4 S-CROSS」としてデビューを果たしています(現行のSX4も併売です)。

日本語のページが無いので、SUZUKI UKのページを参照して頂ければと思いますが、ディメンジョン的には、1.6lのガソリンエンジンで、全長4,300mm×全幅1,765mm×全高1,575~1,580mmというスペックは、競合モデルとなるスバルのXVより一つ下の車格に位置します(XVは2.0lエンジンで全長4,450mm×全幅1,780mm×全高1,550mm)。スズキの発表では初めてのCクラス車と位置付けていますが、XVのベースとなっている1.6lから2.0lでラインナップされるインプレッサと同等の車格ですから、どう贔屓目に見てもBクラス車ですね。

そのような意味でSX4の後釜モデルとして考えた場合、SX4 S-CROSSは正にその通りなのですが、これまでのSX4がハッチバックを前提にしたクロスオーバーだったのに対して、SX4 S-CROSSはデザインから見ても判るように全長の長い「ワゴン」ベースのクロスオーバーになってしまったわけです。

スズキとしては、北米重視でヨーロッパでの地位が低下する一方となってしまったスバルの間隙を縫って販売を伸ばそうとしている雰囲気が滲み出ているのですが、そうであればダウンサイジングターボ、もしくは2.0lのガソリンエンジンが無い点は厳しいですよね(フィアットから供給される筈の1.6lディーゼルの出来如何でしょうか)。

そして、9月のフランクフルトショーには新たなコンセプトモデルとして「iV-4」が発表されました。iV-4に関しては、こちらの紹介記事に非常に詳しく書かれています。

2015年の市販化を狙ったコンセプトモデルとの事ですが、こちらのモデルはどちらかというと現行のエスクードをリプレイスすることを目的としたコンセプトです。

すなわち、現行のSX4で中途半端と云われ続けた(だからこそイイんですけどね(笑))、ハッチバックとしての取り回しの良さはサイズ拡大されたSWIFTに全面的に譲り、ステーションワゴンとしての積載量と流行のアーバンSUVとしてのアイコンはSX4 S-CROSSに継承させる、そしてスズキが長らくエスクードで養ってきた本格SUVとしてのアイコンとSX4が本来有していたユーティリティビークルとしての機能性を合わせて、流行のアーバンSUVのデザインテイストに合流させたコンセプトがiV-4になる訳ですね。

ではiV-4の位置づけがどの辺りにあるのかが気になるのですが、発表されているボディサイズ(全長4,215mm × 全幅1,850mm× 全高1,665mm)から考えるとSX4 S-CROSSより全長は100mm程短く、明らかに日産のデュアリスやエクストレイル、スバルのフォレスター、マツダのCX-5、VWのティグアンより下のクラス、日産のジュークより僅かに大きいという、またもや微妙な位置づけとなっています。

この微妙な位置づけを更に強調するのが、今回パワートレインが発表されていない点です。

スズキの現在のエンジンラインナップに於いてディーゼルが無い事は周知の事実ですが、更にハイブリッドの実用化も先送りにすることが報道等で伝えられています。こうなってくると、軽自動車ほどではないですが熾烈を増しつつある国際的な燃費競争に一歩も二歩も遅れを取る事になります。

更にガソリンエンジンのラインナップも先月のMotorFan illustratedをご覧いただければと思いますが、1.2l迄のK型と1.3lから1.6l迄のM型、2.4lのJ型の3系列を持っていますが、エスクード用に開発されたJ型は余りにも古く、今後の燃費競争を生き抜ける素質はなさそうです。

暗礁に乗り上げているVWとの提携についても前述のようなスズキのガソリンエンジンラインナップの欠点(2lクラスのエンジンもしくは1.2l~1.6lのダウンサイジングターボがない)を補う事が狙いであったはずですが、残念ながら今後の展開も不透明なままです。

プラットフォームに直結する技術の開発には膨大な費用が掛かるため、投資資金の調達にはどこのメーカーも苦しむわけですが、この辺りはスバルの処世術は凄まじく、6気筒エンジンとボクサーディーゼル、CVTの開発費用を捻出する為にGM傘下に入ったとも見えますし、その後に実施した20年ぶりの基幹エンジン刷新であるFA/FB系エンジンと対応する直噴、ダウンサイジングターボの自主開発費用を再び獲得すべくトヨタグループ入りしたのではないかと疑ってしまいます(そういえば、初代レガシーの登場直前に経営危機に陥って日産グループの支援受けていますが。あれもEJエンジンの開発期ですね)。

そのような意味で、iV-4のパワートレインが発表されていない裏側にはスズキ内部の何らかの思惑が見え隠れするのですが、果たしてどのような結果に繋がるのでしょうか。

少なくとも、現在のSX4にあったコンセプトは、別々のモデルに分散されて継承されていくようなので同じコンセプトのモデルはもはや出ないのかもしれません。

全く同じコンセプトでありながら、コンスタントな人気を確保しているVWグループの「クロス」シリーズを観ていると、ちょっと残念な話ですが、ラインナップの明確化が求められている現在のスズキの事情を考えるとやむを得ないことかもしれません。

>現在の愛車SX4の紹介はこちらにて